not simple の商品レビュー
イアンの人生はまさに「not simple」。 だけど彼が望んでいたのは本当に「simple」なことだったんだよなあ…。 読み終わった今もイアンの笑顔が頭から離れない。
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不運で不運で不運な物語だけど、じゃあはたしてイアンは不幸かというと、さあどうなんだろう? 幸福か不幸かを決めるのが「現在の自分」ならば、不幸だと感じた次の瞬間に幸福になれるし、最期の死ぬ瞬間に幸福だったら、もうずっと幸福だ。幸福か不幸かなんて解釈次第でどうとでもなる、曖昧で...
不運で不運で不運な物語だけど、じゃあはたしてイアンは不幸かというと、さあどうなんだろう? 幸福か不幸かを決めるのが「現在の自分」ならば、不幸だと感じた次の瞬間に幸福になれるし、最期の死ぬ瞬間に幸福だったら、もうずっと幸福だ。幸福か不幸かなんて解釈次第でどうとでもなる、曖昧でつまらないものなのかもしれない。 線を削った絵柄と内面へと踏み込まない描写のせいで、文脈を読まなければいけない分、想像力が掻き立てられて自分の内側からの情動が湧きあがってくる不思議な漫画だ。 漫画の中に感情移入するというよりも、漫画の方が私の体内に入ってくるという表現の方が近い。
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好みの問題なので、星の数はあまり気にせずに。 タイトルそのままな感じ。独特のイラストが雰囲気をより深くするのか。 だからこそ私は苦手に感じたのかも。
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オノさんはとても好きだけど、シリアス系が私は合わないみたい。 嫌いではないけど感情移入できなくて、表面だけサッとなぞったような読後感。 昔はそういう(評価高い作品の良さがわからない)時ちょっと辛くなったりしたけど、いまは割り切れる。 だからあえてレビューに残そう。
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読んでいて胸が痛かったけど、 でも読んでよかったと思える漫画でした。 主人公の人生が波乱万丈すぎる・・・。 でもさすがオノ先生、登場人物の一言一言に 重みがあって、名言続出だなあと。 読み終わって、友人が安易に手を触れなかった理由がきちんと わかってなんだか納得し...
読んでいて胸が痛かったけど、 でも読んでよかったと思える漫画でした。 主人公の人生が波乱万丈すぎる・・・。 でもさすがオノ先生、登場人物の一言一言に 重みがあって、名言続出だなあと。 読み終わって、友人が安易に手を触れなかった理由がきちんと わかってなんだか納得しまくりでした。 最後のあの黒髪の後ろ姿はやっぱり彼なのでしょうか??
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可愛い絵柄でなんてお話を描くんだこの方は。 映画みたいに静かで、でも自然に音楽が流れてくるようです。 久々に読み返して、泣きそうになりました。
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読んだあと これほど放心し 心揺さぶられた作品は 久しくなかったように思います。 しかも読み終わった後すぐさま また読みたくなる、 なんとも言えない 深い余韻と吸引力がハンパないし(汗) どこか外国の作家が描いたような、 誰にも真似のできない スタイリッシュで個性的な絵柄。 ...
読んだあと これほど放心し 心揺さぶられた作品は 久しくなかったように思います。 しかも読み終わった後すぐさま また読みたくなる、 なんとも言えない 深い余韻と吸引力がハンパないし(汗) どこか外国の作家が描いたような、 誰にも真似のできない スタイリッシュで個性的な絵柄。 時間軸をずらし 緻密に作られたストーリー。 まるで映画を観ているかのような お洒落で含蓄のある セリフ。 ただ、説明的ではないし、 読む人それぞれの感性に委ねる部分が大きい漫画なので、 そこが評価の分かれ目かな。 ラストシーンから始まる構成で、 読者は初めに 結末を見せられるだけに、 なんともやりきれなく物悲しい気分を背負いながら その先を読み進めることになります。 その複雑な生い立ちから 家族に愛されなかった主人公のイアンは、 幼少の頃に 生き別れになった姉を捜して放浪する。 その中で出会う 様々な人々との交流。 しかし運にもツキにも とことん見放されていたイアンは、 思いとは裏腹に 不幸のスパイラルから なかなか抜け出すことができない。 イアンが望んだものは、 身近な人から 愛して愛される関係性と、 家族や好きな人の 手のひらが傍にある 当たり前の生活。 ただそれだけなのに、 悪い偶然が次から次へと重なり イアンがたどる悲劇的な人生と、 あまりにも理不尽な最期が どうにもやりきれなくて 激しく胸を打ちます(≧∇≦) そして物語はさかのぼり、 読者はイアンが信じて追いかけ続けていた『希望』が 何であったのを知ることになるのです。 悲劇的な結末で終わったイアンの人生だったけど、 それは果たして 本当に悲しい人生だったのかな? 当たり前のシンプルな幸せこそが 本当は最も 手にすることが難しい。 けれども イアンが特別に不幸の星の下に生まれたわけではなく、 誰の人生も実は not simpleであり、 不幸だと思う人生の中にも 気付かないところで 誰かの幸せが隠れている。 最後まで希望を持って 生き抜いたイアンは、 例え結末がどうであれ それは悔いのない人生だったと 自分は思いたいです。 救いのないストーリーなのに どこかあたたかな光を感じられるのも、 オノ・ナツメさんだからこその 得難い魅力だと思う。
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めちゃくちゃに切ない。 オノナツメさんの絵だから読めたけど、写実的な絵だったらつらすぎて読めなかったかも。 ドラマチックすぎる人生を持つ男の話。
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不幸な男性の話。ストーリー構成が面白い。 情報をはっきり出さず示唆する、映画みたいな演出部分があって、頭で整理する必要が出たのは自分だけかな?
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オノナツメさん最近はまりました。 ハイテンポでストーリーが進んでいくので楽です。 どうしようもなく不幸な話。 でもエピローグが最高に幸せです。 「人は概ね自分で思っているほど幸福でも不幸でもない」ってほんとにね。 同じくオノナツメさんの『GENTE』で、ジジがトリノ...
オノナツメさん最近はまりました。 ハイテンポでストーリーが進んでいくので楽です。 どうしようもなく不幸な話。 でもエピローグが最高に幸せです。 「人は概ね自分で思っているほど幸福でも不幸でもない」ってほんとにね。 同じくオノナツメさんの『GENTE』で、ジジがトリノに行く話 あれと雰囲気が同じかなあ。
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