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not simple の商品レビュー

4.3

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    86

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

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2021/05/05

とてもシンプルに家族の愛を求めているのに、こんなにも運命の糸は、複雑にからんで、もつれて、繋がらないものなのか。 報われないイアンの人生と彼を見守っていて彼を小説にすると言ったジムのお話。 可愛らしい落書きみたいな絵が重くなりすぎなくていい。

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2021/03/25

ドラマチックなイアンの生涯を描いた作品。 ボールペンで描いたみたいな独特なタッチの絵が話にとても合っている。 読み終わってまた読み返したくなるような円環の構成。細かいヒントが散りばめられている。 イアンは不遇な人生だが、飄々とした立居振る舞いで悲痛な感じはしない。こういうふ...

ドラマチックなイアンの生涯を描いた作品。 ボールペンで描いたみたいな独特なタッチの絵が話にとても合っている。 読み終わってまた読み返したくなるような円環の構成。細かいヒントが散りばめられている。 イアンは不遇な人生だが、飄々とした立居振る舞いで悲痛な感じはしない。こういうふうにあれたらいいなと思う。

Posted byブクログ

2020/08/14

学生の頃読んで立ち上がれないくらい打ちのめされた。 昔BSマンガ夜話でオノ・ナツメのリストランテ・パラディーゾの特集をしていたとき岡田斗司夫が「オノさんの漫画はまるで映画のような表現をする」と言ったゲストにめちゃくちゃ噛み付いていたが、わたしもオノさんの漫画は映画のように画面の移...

学生の頃読んで立ち上がれないくらい打ちのめされた。 昔BSマンガ夜話でオノ・ナツメのリストランテ・パラディーゾの特集をしていたとき岡田斗司夫が「オノさんの漫画はまるで映画のような表現をする」と言ったゲストにめちゃくちゃ噛み付いていたが、わたしもオノさんの漫画は映画のように画面の移り変わりを意識しているように見える。 イワンがニカッと笑った顔がいつも大きく描かれているのは、それを見た人々が心のなかにその笑顔を飾っておく棚を作ったということなのかもしれない。 歳を取ってそのたびに読むと見えてくるものが変っていく。 でもその度に打ちのめされて立ち上がれなくなる。

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2019/05/21

前、読んだ漫画を もう一度、読み直してみる巻 Vol.26 オノ・ナツメさんの漫画はこの『not simple(2006)』だったなー。

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2018/12/06

最高……。言葉の断片すべてがキレキレ、空白が饒舌。シンプルな線で描かれる、表情の微妙なニュアンス。これは「ある男の人生を描いた漫画」じゃない。人生そのものだ。 酒を買ってきたかと尋ねる母、買ってきたよとうなずく少年、それを見てなんで母親がそんな顔しちゃうんだよ……。細部でこころが...

最高……。言葉の断片すべてがキレキレ、空白が饒舌。シンプルな線で描かれる、表情の微妙なニュアンス。これは「ある男の人生を描いた漫画」じゃない。人生そのものだ。 酒を買ってきたかと尋ねる母、買ってきたよとうなずく少年、それを見てなんで母親がそんな顔しちゃうんだよ……。細部でこころが締めつけられる。 漫画がうますぎるよ。

Posted byブクログ

2018/03/28

小説のような読了感。 初めに未来の結末を持ってきて、そこから過去の遡って各登場人物のストーリーを展開、結末に繋げていくという構成。 そのためか結末に向かって紐が解かれていく感じとキャラに感情移入がしやすく感じた。

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2018/01/17

初めてのオノ・ナツメ本がこれでした。 主人公のイアンが大好きで、イアンを見て「ホッとしたい気分になった時」にこの本を読んでいます。 引越しの際に本棚に沢山ある漫画を売ったりあげたりしたけれど、この本だけはどうしても手放せませんでした。 漫画はこれだけ持っていればいいや。

Posted byブクログ

2017/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オノ・ナツメ先生の、多くを語らない、行間を読ませる作風が比較的控えめなのかな、と思いました。 結構、こちらが予想していることをキャラに種明かしのように喋らせたり、心情を吐露してくれたり… もしかしたら、プロローグから先はジムの小説を漫画として描いたものでジムの作風なのかも知れない…と考えたり。 最近、恋や愛はそんなに人を突き動かすものなのだろうかと考えることが多々あるのですが、確かに心の拠り所として「家族からの愛」があって、他人に拒絶された時より家族に拒絶された時の方が圧倒的に心が不安定になるよな…と、読了後感じました。 愛って重いな。でもって、離れられないものですね。

Posted byブクログ

2015/12/17

暗い話だけど悪いことばっかりではないんだよね?と思う本。 読みながらこうならない道はないのか考えるけど、本を閉じてみればこれでいいんだと納得のような諦めのような。

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2015/10/01

時々読んで、とても、とても悲しい人生があまりに酷く悲しくて、わたしは傷付かない。それはなんだかずるいような心持ちにもなる。重ねてしまう。目が、よく似ていると思ってしまうのだ。

Posted byブクログ