童夢 の商品レビュー
20年以上前、AKIRAの世界的ヒットのころに買ったものだが、今でも読んでいる。絵がとにかくすばらしい。平面のペン画でこれほどの奥行と躍動感を表現できる画力の高さに目を見張る。 小学校のクラスのどこかで毎日起きていそうな、どこにでもある子供同士の諍い。それが戦慄と恐怖の大破壊へ...
20年以上前、AKIRAの世界的ヒットのころに買ったものだが、今でも読んでいる。絵がとにかくすばらしい。平面のペン画でこれほどの奥行と躍動感を表現できる画力の高さに目を見張る。 小学校のクラスのどこかで毎日起きていそうな、どこにでもある子供同士の諍い。それが戦慄と恐怖の大破壊へとスケールアップする。喧嘩もここまで派手にやればスッキリするものだろうか。 最後のシーンでの息詰まる対決の瞬間から、すべてが終わって日常の喧騒が戻ってくる描写は、映画のラストシーンのようである。
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まず大切なのは、1982年に描かれた作品だということでないでしょうか。凝ったカメラ、正確なパース、映画的な話のまとまりそれに絵が上手すぎという、新しいスタンダードが生まれた瞬間を確認するためにとても意義のある作品。
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初めて読んだのはたぶん小学校高学年だったと思う。 りぼん&なかよし全盛時代だったこともあり、周囲の女友達には言わなかったというか言えなかったけれど、主人公の女の子に憬れました。 超能力!とわくわくしたのを覚えております。
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大友克洋の不朽の名作。日本人であれば本棚に並んでいなければならない、若しくは読んでいなければならない漫画の一つであろう。非常に多くのクリエイターに影響を与え、様々な表現物のイデアのソースにもなっており、その意味で『核』的な役割を果たした(ている)作品でもある。 適正サイズの筋書...
大友克洋の不朽の名作。日本人であれば本棚に並んでいなければならない、若しくは読んでいなければならない漫画の一つであろう。非常に多くのクリエイターに影響を与え、様々な表現物のイデアのソースにもなっており、その意味で『核』的な役割を果たした(ている)作品でもある。 適正サイズの筋書きとそれに基づく丁寧な台詞と描写・コマ割り、特に中盤以降の物語の加速力、いうまでもない画力(とりわけ120p・121pは有名)。そして一番の注目点は、作品全体を覆う超能力の驚異的描写。ほか、どの点を観ても、とにかく 『圧巻』の一言に尽きる。
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久しぶりの再読。マンガの底力を感じた一作。映画化するのは一見簡単そうだけれど、映画でこれだけの迫力が出るんだろうか? ラストの静かな戦いはどうやって表現するんだろう? 手に汗握ってページをめくる、得難い一冊。
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初めて読んだときはほんとにビックリした。線が凄くて、リアルで、コンクリが圧力でへこむ描写なんてそれまでの漫画にはなかった。硬質でリアルで、構図はまるで映画みたい。 間違いなく漫画の1つの到達点だと思う。
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まさに『AKIRA』の原点。 (というか、ここからあそこへ辿り着けてしまうことがすごいけど) 子供、老人、日常と非日常の混在、巨大すぎる力、そしてそれを制御しきれない恐怖……などなど、『AKIRA』と共通するテーマは多いけど、読後感の悪さや救いようのなさは、遥かにそれを凌ぐ。 描写力には相変わらず圧倒的。 細かい書き込みもそうだけど、視点の移動がもすごい。 特に終盤、チョウさんを真上から捉えた白が目立つコマと、細かく書き込まれた団地を背にした悦子を真正面から捉えたコマの対比。 あの全体に漂う不気味さはいったい何なんだろう。 絶版でもないのに、中古でしか手に入らない状況になっていることが不思議でならない。 こういう作品こそ、どんどん刷るなりデータ化して電子出版するなりするべきだと思うけど。
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童夢・・・。不思議な話だ。 お爺さんと女の子はなぜ、このような特殊能力を身に着けてしまったのか。 疑問を残したまま終話となった。
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ひょっとしたらAKIRAに匹敵するか ほんとにひょっとひょっとしたらAKIRAより好きかもしれない
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