童夢 の商品レビュー
【AKIRAを観たけど挫折した、という人でも、ぜひ一読して味わって欲しいです!】 人生で初めて読んだ大友克洋先生の作品です。 母親が20代の頃ものすごくハマって何度も読み返したと聞き読みました。 なめらかで読みやすいコマ割り、セリフ量も描き込みも読みやすい、でもエッちゃんが...
【AKIRAを観たけど挫折した、という人でも、ぜひ一読して味わって欲しいです!】 人生で初めて読んだ大友克洋先生の作品です。 母親が20代の頃ものすごくハマって何度も読み返したと聞き読みました。 なめらかで読みやすいコマ割り、セリフ量も描き込みも読みやすい、でもエッちゃんが正義感強くて、なるべく周りの人たちに被害が及ばないように、チョウさんに立ち向かう姿が本当にかっこいい。 ところどころで出てくる被害者たちの動きが気味悪いのも魅力的。 吉川くんのお父さんがピストルを持った後エッちゃんに向かう時のくねくね下動き、撃たれても撃たれても友達を想い進むヨッちゃん、、、(いい子すぎる) AKIRAしか大友克洋先生の作品を知らなかった私に、「ここまで面白くて引き込まれて一気に読んでしまう作品があったのか」と驚きと新鮮な怖さを与えてくれたのは間違いなく童夢です。 私が大好きなのは最後のエッちゃんが戻ってくるシーンの背中。 ガス漏れで泣きながらチョウさんに向かっていくシーンは本当に見てて辛かったけど、戻ってきたエッちゃんのなんと勇ましいこと。 ブランコの柱が折れても、チョウさんが汗に塗れてどんどん項垂れていっても、子供たちしか気づいていない。 これもきっと「童夢」だから(子どもの夢、だから)かもしれないと母が話していたのも印象的でした。 最後の最後に目を見開いてうなだれてるチョウさんの表情、ついにやられてしまったのか、はたまた呆然としているだけなのか…、「ブランコのお姉ちゃん」はどこに行ってしまったのか…。色々な考察が捗りそうな余韻もおいしい! (チョウさんのあの表情にはなんかもう可哀想な情も湧いてしまって少し悲しい気持ちにもなったな) とにかく誰も傷つけないように一生懸命なエッちゃん、おじいちゃんだけどずっと子どものようにおっかなくバトルし続けるチョウさん。 バトルは決してセリフは多くないのですが、その分目力と、構図と、ポーズで本当に良く魅せてくれます。 映画が好きな人、理不尽な怖さが好きな人、AKIRA以外の大友作品を知らない人にはぜひぜひ一度読んでみて欲しいです!!! あと本当に、本当に絵がお上手過ぎる……。 人間の何気ない動きや、構図の勉強にもなりそうです。
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これがなかったら今の日本エンタメはなかった 鳥山のドラゴンボール 荒木のジョジョ ハンターハンターの念 更には伊坂の魔王だって、阿津川のバーニングダンサーだって形が違ったと思う 力を円形に表現したこと 目に見えない攻撃を受けた時の人間の描写 そしてその新しすぎる表現を女の子とお爺...
これがなかったら今の日本エンタメはなかった 鳥山のドラゴンボール 荒木のジョジョ ハンターハンターの念 更には伊坂の魔王だって、阿津川のバーニングダンサーだって形が違ったと思う 力を円形に表現したこと 目に見えない攻撃を受けた時の人間の描写 そしてその新しすぎる表現を女の子とお爺さんに実演させるかっこよさ 今読んでも古い所が何一つ見当たらない 団地を飛び回りながら攻撃するシーンを超える漫画は今のところ、ない
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3月29日放送のNHK「浦沢直樹の漫勉neo」に大友克洋が登場。『童夢」が紹介されていたので、久しぶりに読んでみた。1983年の第1刷です。ストーリーは、ほぼ忘れていた。 超能力者同士のサイキックバトルを描いているのだが、「こども」対こどもの対決になる。しかも団地内(巨大団地か)という限定された日常空間でのバトルとなる。今読むとちょっと考えさせられる内容だと思う。40年前だと、今ほど深刻ではなかったような気がする。 絵的には、見開きの使い方が印象に残る。
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アクションシーンの描写が凄まじい。 ノルウェーのイノセンツがいかに影響を受けたかよく分かった ラストシーンいいね
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やがて「AKIRA」を生むことにつながる、日本のサイキックアクションコミックの嚆矢といえる作品。ストーリーや設定自体当時としてももはや珍しいものではなかったが、これを紙にペンで描くなんて誰も実際にやる人なんていなかった。高島平団地をモデルにしたといわれる高層マンモス団地を全部手書...
やがて「AKIRA」を生むことにつながる、日本のサイキックアクションコミックの嚆矢といえる作品。ストーリーや設定自体当時としてももはや珍しいものではなかったが、これを紙にペンで描くなんて誰も実際にやる人なんていなかった。高島平団地をモデルにしたといわれる高層マンモス団地を全部手書きで(一部コピーは使ったろうけど)描くなんて狂気の沙汰。団地の階段、敷地内の公園、長い廊下、ありとあらゆるアングルで描かれる団地の風景は昭和団地遺産好きにもたまらない。それが超能力で破壊され、砕ける鉄筋コンクリートの塊が何カットも続き、その迫力に圧倒される。
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三十数年ぶりに再読。荒木飛呂彦コメントbotの「80年代の大友克洋ブームがあって、『童夢』みたいな目に見えない超能力のわかりにくさをなんとかしたかった」というコメントから。超能力×ホラー×ミステリみたいなテイストで、緻密な描写は言うまでもないけれど、ストーリーも面白いし、構図がいちいち素晴らしい。日本マンガの到達点の一つとして残るべき作品だと思う。全体的な印象として『ジョジョ』や『呪術廻戦』ものつながっているように思う。ラストの決着の仕方はそれしかなかったんだろうけれど、少し残念な感じもする。
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帽子を見て一度読んだことがあることを思い出した。ストーリーもさることながら、団地が崩れ落ちる際のがれきの描写なども圧巻だった。
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住民による不審死が相次ぐ団地が舞台。精神的に子ども返りした独居老人の男性が超能力を使って事件を起こしており、それを察知した幼い少女は自らの超能力によって老人を止めようとする。 ストーリーはシンプルで、戦闘シーンに会話はほとんどなく、キャラクターの背景はそこまで掘り下げられない。しかし圧倒的な画力、コマ割り、構成により、息もつかせず最後まで一気に読ませる漫画。動いて見えてきて、音が聞こえてくるような描写力の高さで、極限まで映像に近い、漫画という媒体の可能性を飛躍的に高めた表現だと思う。動静と緩急。社会の中心にいない弱者二人のバトルなので、他の人間が複雑に絡んで来ないのが尚更良い。名作。
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一度手放してしまい、子供が読みたいというのでやっと見つけた。いや、やっぱり圧倒的な読後感。40年近くたっても全く色褪せない。
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