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童夢 の商品レビュー

4.6

85件のお客様レビュー

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    49

  2. 4つ

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2024/05/07

やがて「AKIRA」を生むことにつながる、日本のサイキックアクションコミックの嚆矢といえる作品。ストーリーや設定自体当時としてももはや珍しいものではなかったが、これを紙にペンで描くなんて誰も実際にやる人なんていなかった。高島平団地をモデルにしたといわれる高層マンモス団地を全部手書...

やがて「AKIRA」を生むことにつながる、日本のサイキックアクションコミックの嚆矢といえる作品。ストーリーや設定自体当時としてももはや珍しいものではなかったが、これを紙にペンで描くなんて誰も実際にやる人なんていなかった。高島平団地をモデルにしたといわれる高層マンモス団地を全部手書きで(一部コピーは使ったろうけど)描くなんて狂気の沙汰。団地の階段、敷地内の公園、長い廊下、ありとあらゆるアングルで描かれる団地の風景は昭和団地遺産好きにもたまらない。それが超能力で破壊され、砕ける鉄筋コンクリートの塊が何カットも続き、その迫力に圧倒される。

Posted byブクログ

2022/03/06
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三十数年ぶりに再読。荒木飛呂彦コメントbotの「80年代の大友克洋ブームがあって、『童夢』みたいな目に見えない超能力のわかりにくさをなんとかしたかった」というコメントから。超能力×ホラー×ミステリみたいなテイストで、緻密な描写は言うまでもないけれど、ストーリーも面白いし、構図がいちいち素晴らしい。日本マンガの到達点の一つとして残るべき作品だと思う。全体的な印象として『ジョジョ』や『呪術廻戦』ものつながっているように思う。ラストの決着の仕方はそれしかなかったんだろうけれど、少し残念な感じもする。

Posted byブクログ

2022/02/10
  • ネタバレ

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バリむずいけど余韻残って ?! ってなって解釈サイト読みたくなったからおもろかったんやと思う。てか絵がうますぎるんよ

Posted byブクログ

2021/10/17

帽子を見て一度読んだことがあることを思い出した。ストーリーもさることながら、団地が崩れ落ちる際のがれきの描写なども圧巻だった。

Posted byブクログ

2021/03/18
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住民による不審死が相次ぐ団地が舞台。精神的に子ども返りした独居老人の男性が超能力を使って事件を起こしており、それを察知した幼い少女は自らの超能力によって老人を止めようとする。 ストーリーはシンプルで、戦闘シーンに会話はほとんどなく、キャラクターの背景はそこまで掘り下げられない。しかし圧倒的な画力、コマ割り、構成により、息もつかせず最後まで一気に読ませる漫画。動いて見えてきて、音が聞こえてくるような描写力の高さで、極限まで映像に近い、漫画という媒体の可能性を飛躍的に高めた表現だと思う。動静と緩急。社会の中心にいない弱者二人のバトルなので、他の人間が複雑に絡んで来ないのが尚更良い。名作。

Posted byブクログ

2021/01/31

一度手放してしまい、子供が読みたいというのでやっと見つけた。いや、やっぱり圧倒的な読後感。40年近くたっても全く色褪せない。

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2020/09/23

キャラクター達が使うチカラが、 サイキックなのか、 はたまた呪詛の類なのかは分からない。 しかし、彼らが一見して何を考えているか分からない世代である子供や老人である点が、 リアルで興味をひかれた。

Posted byブクログ

2020/07/20

有名なズン壁が見たくて。 リアルな作画に不気味な雰囲気、顔面度アップにズン壁。今では大友先生の影響を受けたような漫画が多くあるが、童夢発表当時に読んでいたらもっと革新的だと思ったのかな、私は生まれていないのだけど。 超能力バトル漫画の歴史を感じます。

Posted byブクログ

2019/10/25

これが出た頃の衝撃たるや相当凄かったんじゃないだろうか?それくらい今までの漫画とは異質であり圧倒的な画力、絵の迫力、ストーリーの斬新さに魅了されずにいられない。日本の漫画界を語る上で「大友以前、大友以後」とひとつの分水嶺のように語られるのはまったく当然であろう。のちにジャパニメー...

これが出た頃の衝撃たるや相当凄かったんじゃないだろうか?それくらい今までの漫画とは異質であり圧倒的な画力、絵の迫力、ストーリーの斬新さに魅了されずにいられない。日本の漫画界を語る上で「大友以前、大友以後」とひとつの分水嶺のように語られるのはまったく当然であろう。のちにジャパニメーションといわれ世界を席巻していくことになる日本のアニメ界の強力な牽引者、大功労者のひとりである。それくらいの天才、才能を持ったひとだと思う。奇しくも2019年の現在はAKIRAの時代設定の年であるが(来年東京オリンピックを控えているのまで一緒)むしろこの童夢の方が今の時代にとてつもなくマッチしている気がした。もはや寒気すらするくらい(高齢化による人口の減少、経済の後退。疲弊した経済と民衆の荒廃。祭りのあとのような狂乱の後に来るどっちらけた冷めた民衆のシニカルで偏執的な心情が実に今とそっくりではないか。そしてさらに荒廃と退廃が進んだ数年後にはAKIRAの世界のようなネオトーキョーの日本が出現することになるのか?あるいはもっとマシになっているのか?あるいはもっと悪くなってシンシティのようになっているのか?ここからが本当の「未来の黙示録」なのかもしれない。なかなかハードな時代がやってくる、われわれが後に残すのはそういうグロテスクな世界かも知れない。大友克洋の作品は全て読もう。

Posted byブクログ

2019/08/25

大友克洋氏の作品『童夢(1983)』を読んでみた。 とうとう、読めた。 まさしく、名作&傑作ですね。 世界観や物語の展開や描写など、ドープでした!! また、大友克洋氏の短編を読みたいな。 でも、なかなか読むチャンスがないんですよね・・・

Posted byブクログ