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アドルフに告ぐ(文春文庫版)(1) の商品レビュー

4.3

48件のお客様レビュー

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話にならない

酷いなんてもんじゃない。漫画だからといって、あの展開はない。手塚の程度はこんなものだったのか。。(ため息)ナチの者たちが「ヒトラーはユダヤ人」との“事実”を隠そうと必死だが、そんな“事実”を知ってしまった時点で彼らナチは総統礼賛を止めるだろうにw なお「ヒトラー・ユダヤ人説」は...

酷いなんてもんじゃない。漫画だからといって、あの展開はない。手塚の程度はこんなものだったのか。。(ため息)ナチの者たちが「ヒトラーはユダヤ人」との“事実”を隠そうと必死だが、そんな“事実”を知ってしまった時点で彼らナチは総統礼賛を止めるだろうにw なお「ヒトラー・ユダヤ人説」は完全なる妄説。この漫画のせいで、この国ではそれがかなり浸透してしまってる。 デマを広めて・・という手塚のやり口は、ナチと変わらない!!

暮友房

2024/04/16

「第二次世界大戦当時の日本とドイツを舞台に、アドルフという名前を持つ3人の男がたどった運命を描く長編漫画。  1936年、ベルリンオリンピックの取材でドイツに来ていた峠草平は、留学中の弟が殺されていることを知る。やがて弟が殺された理由が、アドルフ・ヒットラーの重大な秘密~ヒットラ...

「第二次世界大戦当時の日本とドイツを舞台に、アドルフという名前を持つ3人の男がたどった運命を描く長編漫画。  1936年、ベルリンオリンピックの取材でドイツに来ていた峠草平は、留学中の弟が殺されていることを知る。やがて弟が殺された理由が、アドルフ・ヒットラーの重大な秘密~ヒットラーにユダヤ人の血が混じっていることからを文章にして日本へ送ったためであることが明らかになってくる。」 「一人称で語られる歴史漫画だからこそ、学校の授業では得られない、私事の歴史認識が手に入る! 日本では、歴史の授業は政治的中立に公平性を担保して行われる。あくまでも客観的な史料を基に、客観的におこなわれなければならないのです。しかし、出来事やその経緯を客観的になぞるだけでは、一人一人の個別具体の人生物語、人間それぞれの感情に考えを巡らせる機会は、どうしても少なくなってしまう。すなわち、”誰かの戦争!という他人事のイメージが先行し、”私の戦争”という私事のイメージなはりづらいのです。」 (『東大×マンガ』東大カルペ・ディエム著 p160より)

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2023/10/21

1巻なのでまだ全容はわからないが、めくるめくとはこの事と言わんばかりに次々起こる事象にめまいがしてきそうになる。 確かにこれは漫画の神様の作品だわ。 どうも歴史としてはかなり怪しいが。 思想的にもどうだろうなあ。その辺は割引しないと。

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2022/08/16

終戦記念日には少し遅れましたが、全巻読みました。本作は、戦争と命の尊さを描き続けた手塚治虫の重要なライフワークです。ヒトラー政権下のユダヤ人迫害や、戦時中の惨禍、芽生える恋と喪われていく命…これらの描写に気圧されてしまう凄みを持った描き方は、やはり手塚先生だなぁと。(ラスト間近は...

終戦記念日には少し遅れましたが、全巻読みました。本作は、戦争と命の尊さを描き続けた手塚治虫の重要なライフワークです。ヒトラー政権下のユダヤ人迫害や、戦時中の惨禍、芽生える恋と喪われていく命…これらの描写に気圧されてしまう凄みを持った描き方は、やはり手塚先生だなぁと。(ラスト間近は少しドタバタしてはいますけれど。) 「正義とは何なのか」これが本作の重要なテーマだと思います。史実に則りながら手塚治虫のキャラクターたちが第二次世界大戦、戦後を生きていく…。そこでは数奇な運命の糸のもと、さまざまな人間ドラマが描かれますが、どこまでも、どこまでも遣る瀬無い…。正義とはなんなのでしょうか。私たちは何を信じて生きればいいのでしょうか。 一読の価値どころか、何度も読む価値、あります。

Posted byブクログ

2022/02/05

初読はいつのことだったか。確か、近所の歯医者さんかどこかの待合室だった記憶。 診察を待っている間に読み終えるはずもなく。通院のたびに読んでいたのですが、読み終える前に治療は終わってしまい、未読になっていました。確か潜水艦で日本にくる、みたいなところだった記憶です。 そんな中途半端...

初読はいつのことだったか。確か、近所の歯医者さんかどこかの待合室だった記憶。 診察を待っている間に読み終えるはずもなく。通院のたびに読んでいたのですが、読み終える前に治療は終わってしまい、未読になっていました。確か潜水艦で日本にくる、みたいなところだった記憶です。 そんな中途半端ではいかんということで、購入しました。 ベルリンオリンピック開催中の1936年。ベルリンで一人の日本人留学生が殺害されたところから物語は始まります。その理由は、ヒトラーの出生の秘密を知ってしまったから。 歴史ミステリーが主題の一つですが、二人のアドルフ少年の人生もその一つ。 二人のアドルフ少年を取り巻く、差別と拒絶の空間が怖い。敵意となって向けられる恐怖。多くは、自分自身の確固たる意志があっての行為でなく、周囲に合わせてだったり、環境の変化で否応なくという部分があるのが怖いですね。それが、自然だと思ってしまっているのが。

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2021/03/12

ヒトラーの名前がアドルフだと知ったのが、この漫画だった。 戦争がらみの物語なので、決して楽しく読めるものではなく、テーマも重いし、人間の非道さや心の描写の生々しさが苦味として後に残る。 この漫画で描かれていることは、人生の中で向き合っていかないといけない大切なことのひとつなのだと...

ヒトラーの名前がアドルフだと知ったのが、この漫画だった。 戦争がらみの物語なので、決して楽しく読めるものではなく、テーマも重いし、人間の非道さや心の描写の生々しさが苦味として後に残る。 この漫画で描かれていることは、人生の中で向き合っていかないといけない大切なことのひとつなのだと思う。 何度生まれ変わってもこのテーマとは向き合っていかないといけないとさえ思う。 とても考えさせられる。 そして、どんな理由があっても、戦争はしないほうがいいって思う。 憎しみの連鎖が拡がって、相手も自分も滅ぼしてしまうから。 殺し合いじゃなくて、生かし合いが当たり前な世界になって欲しいね。 そのために自分に何ができるのだろうね。

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2013/09/01

再読。 先日自宅にあったのを再読した際、1巻だけみあたらず2巻からよみはじめたのですが、図書館にあったので1巻のみ。やはりよいです。

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2013/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手塚治虫の後期の代表作。僕は高校生の時に初めて氏の作品を読んでからずっとはまっています。この作品も大学時代によんでいたのですが、先日、嫁様が古本で格安で売っているのを発見!メールでしらせてくれたので、すぐに大人買いをしてもらいました。久しぶりにワクワクしながらイッキ読み…。氏の取材力によって現実と創作が絶妙なバランスで描かれています。3人の『アドルフ』。ナチス党党首アドルフ・ヒトラー、ユダヤ人アドルフ・カミル、ヒトラーユーゲントになるドイツ人アドルフ・カウフマン。ヒトラー出生の謎をめぐって、人生を翻弄されていく二人のアドルフたちの感情の変化が秀逸です。戦時中の異常な雰囲気も再現されていて、たった70年くらい前なのに今とは違う日本を感じます。戦争とは?国とは?こんな時代の今こそ読まれるべきお話。

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2013/03/11

全5巻読んだ感想。 神戸とドイツを舞台に第二次世界大戦の時代を生きて、死んでいった3人のアドルフと彼らと関わる日本人の話。 内容が内容だけにおもしろかったーっ♪て感じではないけど 力作というか名作というか、さすがだなぁと圧倒されます。 改めて歴史の勉強にもなるし、ナチスだけでなく...

全5巻読んだ感想。 神戸とドイツを舞台に第二次世界大戦の時代を生きて、死んでいった3人のアドルフと彼らと関わる日本人の話。 内容が内容だけにおもしろかったーっ♪て感じではないけど 力作というか名作というか、さすがだなぁと圧倒されます。 改めて歴史の勉強にもなるし、ナチスだけでなく現在まで続くパレスチナについても、何ともいえないわだかまりを感じますね。 違うことを理解して認めるということはなんて難しいのだろう。 人種とか宗教とか生まれた国とか。 いろいろやりきれなくて悲しくなる。 戦争しても解決することは何もなく、救われる人も誰もいない。 神戸が舞台なのは話に入りやすくて楽しかったけど、 最後の大空襲が余計に辛かった。 アドルフは3人とも歪んでしまったままだったなぁ。

Posted byブクログ

2013/03/08

ナチスにユダヤにパレスチナ… なぜ同じ人間なのに、ただそれだけで争いあうのだろう… 本人もその愚かさを分かっていながら、「正義」のための殺し合いで死んでゆくのだ。 「ブッダ」が人間の生きる道を説いた作品とすれば、「アドルフ」はその愚かさを描いた対照的な作品であろう。 パレスチ...

ナチスにユダヤにパレスチナ… なぜ同じ人間なのに、ただそれだけで争いあうのだろう… 本人もその愚かさを分かっていながら、「正義」のための殺し合いで死んでゆくのだ。 「ブッダ」が人間の生きる道を説いた作品とすれば、「アドルフ」はその愚かさを描いた対照的な作品であろう。 パレスチナ紛争がいい加減終わることをただ祈るしかないです…。

Posted byブクログ