アドルフに告ぐ(文春文庫版)(1) の商品レビュー
学生時代、手塚漫画にハマッて結構読み漁りました。 「ブラックジャック」「陽だまりの樹」「きりひと讃歌」 もお勧めですが、やはり一番はコレです。 第二次世界大戦時代に生きた3人のアドルフの物語。 (うち1人は、アドルフヒットラーです) 親友だった二人のアドルフが、やがて憎しみあい...
学生時代、手塚漫画にハマッて結構読み漁りました。 「ブラックジャック」「陽だまりの樹」「きりひと讃歌」 もお勧めですが、やはり一番はコレです。 第二次世界大戦時代に生きた3人のアドルフの物語。 (うち1人は、アドルフヒットラーです) 親友だった二人のアドルフが、やがて憎しみあい、 それそれの掲げる「正義」のもと、殺しあうことに。 ヒットラー出生の秘密をめぐって、様々なドラマが 平行して展開されていきます。 登場するキャラも、ストーリーも絶品です。 この作品を超える漫画には、まだ出会っていません。 MWが映画化されたそうですが、この作品こそ、誰か 映画化して欲しい!!! 今は文庫本で出てるんですね!25年ぶりくらいに買い 直しました。 ゾルゲ事件なんて、この漫画を読むまで知らなかった もんなぁ。漫画も馬鹿にできませんよ。 アッチョンブリケ!
Posted by
一見平和だと思われる社会で、どんどん情勢が悪くなっていく様がよくわかる。 自分だけは安全だ、と思ってしまいますね。 論理的な人間が平和な社会を作るために政治をしていると思いたいが、そうではないんだよね。
Posted by
2012.11.1 家の本 何十回も読んだが久々に再読。 今回ユダヤ人気質というものに改めて気づいた。
Posted by
手塚さんの漫画でもトップクラスに好き。 歴史に「もしも」はないが、手塚さんはその「もしも」を丁寧に描くことで、何か不思議な感覚を与えてくれる。 3人のアドルフを巡る数奇な物語。 手塚さんは嘘の名手だなぁ、と思った。
Posted by
第二次大戦が時代背景。ユダヤ人差別、選民思想、愛国心のあり方などなどを考えさせる大変深イイ・面白いマンガでしたが、こんなに濃い内容で文庫5冊ってところがすごいじゃないか。すごすぎる。 日本人とドイツ(アーリア人)のハーフ、アドルフ・カウフマン 日本在住のユダヤ人、アドルフ・カミ...
第二次大戦が時代背景。ユダヤ人差別、選民思想、愛国心のあり方などなどを考えさせる大変深イイ・面白いマンガでしたが、こんなに濃い内容で文庫5冊ってところがすごいじゃないか。すごすぎる。 日本人とドイツ(アーリア人)のハーフ、アドルフ・カウフマン 日本在住のユダヤ人、アドルフ・カミル そして稀代の独裁者、アドルフ・ヒトラー この3人の人生を、戦争ととある秘密文書により数奇な人生を巡る日本人「峠草平」が本にまとめたというストーリーです。この峠さんが実に良い人。実直で素晴らしいです。 そんでもって、特高警察やナチス、ヒトラー、戦争、差別…色々なものに嫌悪感と憤りをもたせて物語は終わるのです。それは、戦争や差別が「互いの正義をぶつけ合うももの」であるはずがなくて、個人を・国を・民族を・人種を傷つけることは総じて絶対悪なんだということを改めて突きつけてくれます。 ついでに読書中「アドルフ死ね!!!」って何回も思いました。 あ、「カミル」以外のアドルフね。
Posted by
3人のアドルフが出てくる話っていうと単純だけど、実際はかなり深くて考えさせられる話だった。 読みながら、史実を元にしたストーリー展開の練り具合とか(でも多少は史実との相違もあるみたいですが)、登場人物たちのつながりとか、作品の中に所々にでてくるメッセージのようなものがうまいこと...
3人のアドルフが出てくる話っていうと単純だけど、実際はかなり深くて考えさせられる話だった。 読みながら、史実を元にしたストーリー展開の練り具合とか(でも多少は史実との相違もあるみたいですが)、登場人物たちのつながりとか、作品の中に所々にでてくるメッセージのようなものがうまいことできていることにいちいち感動しながら読んだ。 読み終わった後は正義ってなんだろうとか、人種・民族ってなんだろうとか、モヤモヤと考えてしまう。
Posted by
よく練られたストーリー、登場人物が随所で交錯していく. 正義とは何か・・・. これはマンガに分類してもいいものなのか. 手塚治虫は次元が違うのだなあ.
Posted by
再読。 第二次大戦下の日本とドイツを舞台に アドルフという名を持つ3人の男たちの数奇な運命が描かれます。 ヒトラーの出生文書をめぐる攻防は、息もつかせぬ展開で一気読みしてしまいました。 史実をベースに、上手にフィクションを織り交ぜ ミステリー、アクション、恋愛、友情など、面...
再読。 第二次大戦下の日本とドイツを舞台に アドルフという名を持つ3人の男たちの数奇な運命が描かれます。 ヒトラーの出生文書をめぐる攻防は、息もつかせぬ展開で一気読みしてしまいました。 史実をベースに、上手にフィクションを織り交ぜ ミステリー、アクション、恋愛、友情など、面白い要素をこれでもかと、つめこんでいます。 ユダヤ人=可哀想な被害者という単純な図式に終わらせていない所が、この物語の特徴。 打算的なユダヤ人も登場するし、ヒトラー=ユーゲントの子どもたちも、ある意味被害者です。 最後の展開だって、まさにそう。大戦の終結で物語は終わりません。 正義を掲げた殺戮は数え切れません。 ただし、これだけは言えます。子どもに人殺しを教える"正義"は、正義ではないです。 いつか、この作品が映像化されないか期待しています。
Posted by
これは面白いなーと思っていたら、歴史的に間違っていると指摘を受けたことがある。どうやら、フィクションとして読まなければいけないようだ。
Posted by
第二次世界大戦を舞台に、ヒトラーの秘密をめぐって繰り広げられるサスペンス。登場人物のキャラが、皆生き生きと際立っており、物語りにグイグイ引き込まれていきます。最後まで全く飽きさせることが無く、初読時はあまりの面白さに徹夜で読了しました。今回、再読しましたが、やっぱり面白いです。
Posted by