ポーの一族(文庫版)(1) の商品レビュー
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図書館 借読 密度がすごい。。。 美しく耽美的。 帰ろう、帰ろう、遠い過去へ。 もう明日へは行かない。 が、すごく心に残った。 永かったね、やっと幸せに帰れたね。
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「一週間」でマザーグースを歌うアランを聞きたくて、ドラマCDも買ってしまいました……。歌が入ってなくて泣きました。。 「一週間」はアランがかわいくって(特に最後!)好きですが、全編を通して一番好きなのが「はるかな国の花や小鳥」です。200年も生きた少年エドガーは見た目とは真逆に大人びた気質。そんな彼がエルゼリの前では少年らしい顔を見せますが、それは彼女に喪った人を想い続ける自分を見ているからなのでしょうね。話中のモノローグが夢のように美しくてむなしくなります。
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いつの間にか200年を過ごしている 執着、諦観、誇り、繰り返しながら生きる ずっと続くと知っているのに儚いのはどうしてだろ
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なんか…ポエムだった。詩集読んでる感じ。 エドガーとアランは素敵だけど私は断然トーマの心臓のほうが好き。
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ジョジョと並ぶ私のお気に入りの漫画はコレ。 インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアだってきっとこれを ベースにしたに違いない。イギリスの少し物憂げな空気や初夏の さわやかな光、長い長い歴史の中を生きる彼らの息遣いを深く感じる。 オーストラリアにまで持ってきた、大事な作品です。
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大学生の時、哲学の先生が萩尾望都の愛読者であったらしく――学生にも読みやすい“哲学の入門書”的な位置づけで紹介された。 その頃にも既に古い漫画ではあったが、萩尾望都の作品は、読むほどに味わい深く、ひたひたと心に染み渡ってゆく。 耽美とファンタジーとミステリーとホラーの融合する――...
大学生の時、哲学の先生が萩尾望都の愛読者であったらしく――学生にも読みやすい“哲学の入門書”的な位置づけで紹介された。 その頃にも既に古い漫画ではあったが、萩尾望都の作品は、読むほどに味わい深く、ひたひたと心に染み渡ってゆく。 耽美とファンタジーとミステリーとホラーの融合する――人間の時間から切り離されたバンパイアの悲しみと苦しみ、そのバンパイアへの憧憬と畏怖を描いた傑作。
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萩尾作品の中でも一番思いいれのある「ポーの一族」、何度も再読したが、今回は前回の再読から10年もたっている。実家に残してきた単行本が見つからず、とうとうブックオフで文庫版を買ってしまった。いや、しまった、もっと絵が大きく見える版にすればよかった、と思ったが、ないよりはマシ。 読...
萩尾作品の中でも一番思いいれのある「ポーの一族」、何度も再読したが、今回は前回の再読から10年もたっている。実家に残してきた単行本が見つからず、とうとうブックオフで文庫版を買ってしまった。いや、しまった、もっと絵が大きく見える版にすればよかった、と思ったが、ないよりはマシ。 読み始めたら懐かしくて止まらない。ああ、そうだった、リデルもいた。グレン・スミスとその子孫の話もいい。しばらくはエドガーとアランが夢に出て来そうだ。
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萩尾さんの漫画は何を読んでも面白いが、特に好きなのが「ポーの一族」。テーマが深く、哲学的で、かつとても抒情的。 宮部みゆきさんの解説(死のないところに本当の生はあるのか)もとても良く、印象的だった。
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誰にも知られてはいけない、あってはならない存在。 それは、ただただ耽美な閉じられた世界で。 他者に畏怖と憧憬を同時に感じさせる、危険で孤独な生き物であった。 時の流れから取り残された彼らは、痛みを抱えてもなお生きていくしかない。 「リデル森の中」の彼らを思う成長したリデルや「一週...
誰にも知られてはいけない、あってはならない存在。 それは、ただただ耽美な閉じられた世界で。 他者に畏怖と憧憬を同時に感じさせる、危険で孤独な生き物であった。 時の流れから取り残された彼らは、痛みを抱えてもなお生きていくしかない。 「リデル森の中」の彼らを思う成長したリデルや「一週間」の女の子たちと遊ぶ無邪気なアランが切ない。 人間と絶対的な壁があるバンパネラは、ずっと一緒にはいられない。 その一時が儚く胸に残る。
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