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古道具 中野商店 の商品レビュー

3.7

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    48

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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傑作!!

世間とは少し違う、ゆったりと時間が流れている古道具屋。それが中野商店だ。働いている人も集う人も、どこかトボけていて味がある。それがなんとも、居心地が良い。川上弘美を「堪能したい」読者にお薦め。

yoko

2023/06/28

古道具屋の中野商店で働く(集まる?)4人の男女のお話。 川上さんの言葉の選び方が、好きだなぁって思う。『文鎮』とか『男の子』とか。これをそういう表現のために使うんだなぁと。 あと、ひとみが『もう仲よくないの、わたしたち?』というシーンと、マサヨさんが、『世界で一番愛してる』という...

古道具屋の中野商店で働く(集まる?)4人の男女のお話。 川上さんの言葉の選び方が、好きだなぁって思う。『文鎮』とか『男の子』とか。これをそういう表現のために使うんだなぁと。 あと、ひとみが『もう仲よくないの、わたしたち?』というシーンと、マサヨさんが、『世界で一番愛してる』というシーンが好き。これらの一言でも、劇的な盛り上がりがないところがいい。 まぁ、つまり、私は川上さんの小説が好きなんだなぁと再認識した、ということ。

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2023/02/01

感想 古道具を通じて他人と付き合う。どうしたら良いか考えすぎてしまうのは自分が傷つきやすいからか。理解できないことがあっても受け入れて歩む。

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2020/08/25

「嫌いではない人は世の中にたくさんいて、その中でも『好き』に近い『嫌いではない人』がいくたりかいて、反対に『嫌い』に近い『嫌いではない人』もいくたりかいて、それではほんとうにわたしが好きな人はどのくらいいるのだろう」(91ページ) なんとなく生きていくのが下手だったり不器用だっ...

「嫌いではない人は世の中にたくさんいて、その中でも『好き』に近い『嫌いではない人』がいくたりかいて、反対に『嫌い』に近い『嫌いではない人』もいくたりかいて、それではほんとうにわたしが好きな人はどのくらいいるのだろう」(91ページ) なんとなく生きていくのが下手だったり不器用だったり。 そんな、古道具屋中野商店の店長とそのスタッフたちの物語り。

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2019/04/16

メモ書き: ・何処にでもありそうな?無さそうな、日常的な設定でダラダラと普通に進む。 ・普通の人の日々の生活って、こんなもんじゃないだろうか。という温度感がいい感じ。 ・大人の恋愛関係も、さくっと描かれていて重くない。感覚的。こういうのも有りか。 ・読後感は、「読み終えたー!」っ...

メモ書き: ・何処にでもありそうな?無さそうな、日常的な設定でダラダラと普通に進む。 ・普通の人の日々の生活って、こんなもんじゃないだろうか。という温度感がいい感じ。 ・大人の恋愛関係も、さくっと描かれていて重くない。感覚的。こういうのも有りか。 ・読後感は、「読み終えたー!」って感じではないが、読んで損した気分とは違う。

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2020/04/10

特に事件も起きないし 特に急展開も起きないし 淡々と淡々と 何というか ふんわり居心地の良い空気感

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2017/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち…。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。 【感想】

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2017/08/18

東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち……。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商...

東京近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち……。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代をこえた友情を描く傑作長編。 お気楽で、突拍子もなくて、悩みもなさそうな中野商店の面々だけど、それなりに色々な事情を抱えていて、まったく完璧に幸せな人なんていないのかもな、と思った。 私が、現実から目を背けたくて、逃げたくてたまらないと思っているので、そんな後ろ向きな感想を持ったけど、全体的にはほのぼのして優しい物語。

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2016/03/26

レビューを見ると、『センセイの鞄』と並ぶ傑作として評されていることが多いよう。つまり、川上作品としてはわかりやすいほうの作品です。 古道具屋(あくまで骨董屋ではない)の中野商店を舞台に、そこでアルバイトするヒトミが語り手となり ・女にだらしのない店主の中野ハルオ ・その姉でゲイ...

レビューを見ると、『センセイの鞄』と並ぶ傑作として評されていることが多いよう。つまり、川上作品としてはわかりやすいほうの作品です。 古道具屋(あくまで骨董屋ではない)の中野商店を舞台に、そこでアルバイトするヒトミが語り手となり ・女にだらしのない店主の中野ハルオ ・その姉でゲイジュツカのマサヨさん ・同じくアルバイトで無口な桐生タケオ とその客人や恋人・愛人たちで話が紡がれた連作短編集のような長編です。 ぬるま湯みたいに心地よくてゆるやかな時の流れには、永遠につづかない、日常のようで日常ではない感じがただよっています。 ヒトミとタケオが再会してうれしかったけど、たしかにタケオはタケオじゃなくなっている気がして、わたしはさびしかったな〜。でも、おっさんになってもあのままだったらそれはそれできもちわるいのか。 読みやすくて、おもしろかったです。

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2015/07/04

劇的な展開はないが 川上弘美さんらしいほんわかとした物語 登場人物がどこかずれてて楽しい でも前へ進んでいく 《 下町の ただ不用品 古道具 》

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