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古道具 中野商店 の商品レビュー

3.7

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    48

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2011/05/25

たんたんとしていて、それでいてディティールが細かい。バイト先での中野商店での日常を、主人公のヒトミちゃんは普通に「居て」「見て」いる。主人公は中野商店自体かも。不思議な雰囲気。

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2011/04/25

恐ろしいほど前のストーリーが頭に残らない1冊。きちんと順を追って読んできたはずなのに、読み終わった後は文字通りからっぽ。不思議な感覚を味わえる作品です。 登場人物は、皆生きて行くのが下手くそで、危ういのに、やたらとたくまいいというアンバランスさが好ましい。便利さからちょっと外れ...

恐ろしいほど前のストーリーが頭に残らない1冊。きちんと順を追って読んできたはずなのに、読み終わった後は文字通りからっぽ。不思議な感覚を味わえる作品です。 登場人物は、皆生きて行くのが下手くそで、危ういのに、やたらとたくまいいというアンバランスさが好ましい。便利さからちょっと外れた幸福が心を温めてくれます。

Posted byブクログ

2011/04/22

川上さんの作品は短い言葉に凝縮された光景や雰囲気が好きなのだけどこの作品は、必要以上に言葉が多かったし、説明的な文章も多かった。登場人物もあんまりタイプじゃなく、途中でやめたくなった。でも登場人物を芸能人にあてはめ、頭のなかで映像化出来るようになってからはちょっと楽しかった。中野...

川上さんの作品は短い言葉に凝縮された光景や雰囲気が好きなのだけどこの作品は、必要以上に言葉が多かったし、説明的な文章も多かった。登場人物もあんまりタイプじゃなく、途中でやめたくなった。でも登場人物を芸能人にあてはめ、頭のなかで映像化出来るようになってからはちょっと楽しかった。中野さん→さま~ず 大竹 、マサヨ→秋吉久美子 、ヒトミ→堀北真希、タケオ→錦戸亮、サキ子→井川遥、自転車屋→さま~ず三村(友情出演)2011/4/22

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2011/04/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

骨董屋とまではかしこまらない古道具を扱う店・中野商店。 店主の中野さんは「だからさぁ」が口癖の飄々とした人物でついでに女癖も悪い。 あまり人付き合いの上手でないアルバイトのヒトミとタケオ、 そしていつも晴れ晴れとした声で話す中野さんの姉・マサヨさんを巡る12編の連作短編集。 川上さんならではの「天然系」の人たちが沢山出てきては不思議な言葉をつむぎ出すこの感じ。 読んでいてなんだか癒される。まぁところどころ「ぬる~~い」感じはあるのだけれど(・_・;) 4人の登場人物のマイペースな掛け合いがなんとも言えない。 的を射ているのかとんちんかんなのか、会話が成立しているようなしていないような、そんなこともさして気にしないキャラクターばかり。 一方で人と上手く関われないヒトミとタケオの恋の行方はじれったいほどにゆっくりと進展するし、 ちょっとした言動で互いが傷ついてぎくしゃくしたり・・・という繊細さが逆にリアリティを加えているようで印象深い。 不透明な空気の中で物語が進んでいるように見えるのだけども ラストには何か明るい色合いの雰囲気に感じられて和める。マサヨさんの恋愛には私も憧れる。

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2011/02/11

去年は、男性作家の本をよく読んでいた。男性作家特有の、四角い、無駄のない文体が心地よくて、逆に、女性作家の遠まわしな表現がいやで避けていた。 今年は、女性作家にもどってみようかな、うん。 このお話、派手な事件なんてなにもないけど、でも一冊を通して読んでみるとストーリーの奇抜...

去年は、男性作家の本をよく読んでいた。男性作家特有の、四角い、無駄のない文体が心地よくて、逆に、女性作家の遠まわしな表現がいやで避けていた。 今年は、女性作家にもどってみようかな、うん。 このお話、派手な事件なんてなにもないけど、でも一冊を通して読んでみるとストーリーの奇抜さに驚く。 一見、なんの変哲もないただの古道具屋に集うひとたちのお話なのに、表現のうまさでこんなに奇麗なお話になるのか、そんなかんじ。 また、言葉の選び方、書き表し方がすごいよ。感情を文字で表現するってすごく難しいはずなのに、どうしてこの人はこんなに簡単に書いてのけるのかな。 ほんのり、しっかり、しみました。

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2011/01/20

特に何があるという訳ではない淡々と過ぎ行く日常の物語。 それでもどこか心がほっこりするようなそんな作品。 非常に読みやすく馴染み深いキャラクターたちに すぐに中野商店の住人になれるだろう。

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2011/01/16

古道具屋、中野商店で働く「わたし」と周りの人との小さい日常が描かれています。 なにか特別な出来事があるわけでもないのに、淡々とおもしろい1冊でした。

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2011/01/03

以前から読みたかった1冊。古道具屋さんを舞台にほのぼのとした日常が描かれる。登場するキャラクターがなんとも不思議で憎めなく、淡々とした毎日を彩る。ほのぼのとした話で新年にはちょうどよかった。

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2010/12/21

とても久しぶりの川上弘美。 この人の書く登場人物と古道具屋がマッチしすぎ。 再会を喜ぶラストの話がいちばんよい。

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2010/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いい年して軽薄な中野さんに、おっとりしたマサヨさん。 人付き合いの苦手なタケオに、さばさばした私。 川上弘美作品に共通する、ホッとするようなおかしいような感じが味わえる作品だった。

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