ナラタージュ の商品レビュー
高校生の時にこの本に、島本さんに出会えてよかったです。この本を抱えて号泣し、最後はすごく救われた気がしました。此れ程まで自分の心境とぴたりと重なる話は初めてでした。
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読み終えた後に切なさが押し寄せてくる。 全てを持っていかれるような恋。 恋って、こんなに痛いものなんですね。
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島本さんの本の中では、一番大好きな作品。冒頭の彼氏の台詞と、ラストシーンが印象的でした。自分を壊して欲しいと思うほど純粋に高められた恋心がただただ、痛みを残す。ここまで他人を思える「恋」は、滅多に無いでしょうねぇ。
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大学生の工藤泉は,卒業した高校の演劇部の手伝いを 顧問の葉山先生から頼まれる。 いかにもイマドキの恋愛小説といった感じで, あまり好きにはなれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大人になった主人公が、自分の昔の恋を振り替える話。だからナラタージュ。 両思いなのに、絶対に一緒になれない関係の、主人公泉と葉山先生。 すれ違いながらも、お互いが好きってことに寂しかった。 以外と、主人公の親友の彼氏である黒ちゃんが良いやつでほっこりした。 大好きな人を忘れられないのは、やっぱりツラいって思った。
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♥ 張り裂けそうな、あぶない気持ち ひとつひとつ整理していくようなおはなし なんて弱いんだろうって、何度も思った でも強い人なんてきっとひとりもいないとも思った
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先生と生徒(元)の話ということで敬遠していたのだが、読み始めると止まらなかった。 彼らの恋愛は痛くて辛くて報われない。でもその分儚く、きれいだ。人間生きててあんなに人を想えるのは、そんなにいないと思う。むしろ、ほとんどいないのではないか。憧れる反面、あそこまで心をすり減らしてまで...
先生と生徒(元)の話ということで敬遠していたのだが、読み始めると止まらなかった。 彼らの恋愛は痛くて辛くて報われない。でもその分儚く、きれいだ。人間生きててあんなに人を想えるのは、そんなにいないと思う。むしろ、ほとんどいないのではないか。憧れる反面、あそこまで心をすり減らしてまでしたいとは思えない。それができたのは、泉の芯の強さがあってこそのことなのだろう。
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振りほどいても永遠に囚われ続ける想いを描いた恋愛小説。 島本理生作品5冊目。 今まで読んだ数少ない恋愛小説の中でも、主人公の想いや瑞々しい物語の雰囲気が印象に強く残る作品になった。 この物語は主人公の泉と葉山先生の想いを軸に描かれている。 瑞々しい文章の中に泉の揺れ動く繊細...
振りほどいても永遠に囚われ続ける想いを描いた恋愛小説。 島本理生作品5冊目。 今まで読んだ数少ない恋愛小説の中でも、主人公の想いや瑞々しい物語の雰囲気が印象に強く残る作品になった。 この物語は主人公の泉と葉山先生の想いを軸に描かれている。 瑞々しい文章の中に泉の揺れ動く繊細な感情が、切に悲鳴を上げている物語だと感じた。 私は読んでいて懐かしくもあり羨ましくもあり…苦しくもなった。 私自身の経験と泉の人物像が時折交差する。 深く物語に入り込めて読めたからか、様々な感情に私は囚われてしまった。 普遍的な愛を描いている。 理性と感情が入り乱れて悩み混乱し、堪える。その2人の葛藤が読んでいて良い意味で胸が苦しくもなった。 そしてこの2人の間で苦しむ小野くんにも…衝動的に共感できた。 登場人物達の心に共感できて読める作品は少ないなか、私は様々な登場人物達の心に共感してしまった為…読むのがツラかったのかもしれない。 最後の終わり方も印象的だった。切ないとか苦しいとか…そんな感情さえも超えてしまった気持ちを私は間近に受けた。 本気で愛した人間が居た時に、それが過去になった時に、それらを完全に忘れるまでの年月が…本当の意味で苦しい時なんだと。 会えないからこそ、その人との新たな思い出は一生紡げない。 愛したことを自分の心の中で整理して噛み砕きながら過去にして生きていくしかない。 それまでに不意に痛みが伴う瞬間が、結末の泉のように何度も今後あることだろう。 それが…それを解っているからこそ、泉の気持ちに寄り添えたラストだった。 そして相手を想う意味の核心をついた泉の言葉も印象的だった。 『この人からはなにも欲しくない。ただ与えるだけ、それでおそろしいくらいに満足なのだ。』 葉山先生の聡明な考え方にも好感が持てた。 『子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるってことに気づかなかったんだよ。』 この言葉以外にも、ハッと気付かされる葉山先生の語録もあった。 恋愛小説の中でインパクトを残す作品は、登場人物達に際立った設定をつけることが多いと私は感じていた。 それでもこの物語では一切無い。 言葉選びと登場人物達の心情を繊細に掘り下げた著者の思いが、不思議な余韻とインパクトが残る瑞々しい恋愛小説を作り上げたのかもしれない。
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初めて読んだのは高校生の頃。 お互いに深いところで繋がっているのに どうしようもないから痛くて切ない。 読んだあとは胸がぎゅーっとなります。
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恋愛小説はあまり読まないし、あまり好んでは読まないがとてもきれいな文章だった。主人公のようにここまで愛し合える恋は素晴らしい。最初で最後の唯一の恋愛小説。
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