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靖国問題 の商品レビュー

3.6

73件のお客様レビュー

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2011/12/06

靖国問題についていくつかの側面から考察しています。わかりやすくまとめられていると思いますがかなり左寄りの内容になっていると思うので賛否両輪だと思います。大筋において論理立った主張が展開されているように感じます。

Posted byブクログ

2011/11/17

現首相が参拝を積極的に肯定したせいもあり、最近も近隣諸国からの批判で盛り上がっている靖国問題。では、靖国問題の本質とはいったい何なのであるかを鋭く抉った良書です。靖国問題の解明や問題解決のための糸口を探っており、祀ることと軍国化との関連性や分祀が根本的に何も解決しないこと、そして...

現首相が参拝を積極的に肯定したせいもあり、最近も近隣諸国からの批判で盛り上がっている靖国問題。では、靖国問題の本質とはいったい何なのであるかを鋭く抉った良書です。靖国問題の解明や問題解決のための糸口を探っており、祀ることと軍国化との関連性や分祀が根本的に何も解決しないこと、そして新たな追悼施設が第二の靖国となる恐れがあるという主張は明快です。著者の主張に意見が分かれるかもしれませんが、そもそも靖国神社とは何であるかなど基礎知識を確認するための入門書としてもよく纏まっていると思います。

Posted byブクログ

2011/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日ごろ話題になる「靖国問題」はどのようなものかを知るために読んでみた。 政治色が強いとされる靖国問題も、「誰のためのものか」「どうして靖国神社ができたのか」を知る必要がある中で、戦争を知らない自分は何に基づいて判断すればよいかわからなかった。 また、首相が参拝することによる他国の批判がなぜ生ずるのかもわからなかった。 「国への批判を避けるため」に作られた靖国神社に参拝するのは、日本国民として戦死者に対する道徳的な行動の面があるのだろう。一方で、他国の人にとって自国民を大勢殺した首謀者が奉られている神社への参拝は冒涜に感じるのは理解できる。また、戦争の正当化がされることもまま理解できる。 結局、魂はどこかに宿るって考えが僕にはないからしっくり理解できないのだろうな。墓参りとか、行ったことないし。

Posted byブクログ

2011/09/20

古本屋で安かったので衝動買い。 政治も歴史も戦争も、ほとんど知識が無いまま読み始めたけど、問題の概要ぐらいは掴めたと思う。 ただ、政治家などの発言の言葉尻を捉えているだけの論旨が度々あったように感じた。 無論、政治家たるや発言には責任を持つべきだが、少々行き過ぎなように思えた...

古本屋で安かったので衝動買い。 政治も歴史も戦争も、ほとんど知識が無いまま読み始めたけど、問題の概要ぐらいは掴めたと思う。 ただ、政治家などの発言の言葉尻を捉えているだけの論旨が度々あったように感じた。 無論、政治家たるや発言には責任を持つべきだが、少々行き過ぎなように思えた。

Posted byブクログ

2011/09/19

靖国神社。様々な感情論を引き起こし、常にイデオロギーの争いの対象になる。 僕はどちらかというと、この神社に対しては肯定的な意見を持っていた。 しかし、この本を読んで政治の操作がこの神社に及んでいることを知った。 だからといって否定的に捉えるのは違うと思った。 どうい...

靖国神社。様々な感情論を引き起こし、常にイデオロギーの争いの対象になる。 僕はどちらかというと、この神社に対しては肯定的な意見を持っていた。 しかし、この本を読んで政治の操作がこの神社に及んでいることを知った。 だからといって否定的に捉えるのは違うと思った。 どういう操作が及んでいようと、先祖を敬うのは非常に重要なこと。過去から目をそむけてはいけないし、そこに右翼も左翼もない。大事なのは、事実を捉えた上でいかに建設的にこの先を考えるかだ! 今まで知れなかったことを知れてよかったという点と、途中気になる点があった点を含めて★4つです。

Posted byブクログ

2011/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 靖国神社がどのような面で問題になっているのかを論じた本。  この問題について、詳しい背景は省略するが、靖国神社が戦死者を顕彰することで国民を戦争に向かわせる”超”宗教的な存在であったこと、A級戦犯の「分祀」について不可という見解は古来の神道ではそうはなっていないこと、といった点は勉強になった。  ただ、結論が 「一、政教分離を徹底することによって、「国家機関」としての靖国神社を名実ともに廃止すること。首相や天皇の参拝など国家と神社の癒着を完全に絶つこと。 一、靖国神社の信教の自由を保障するのは当然であるが、合祀取り下げを求める内外の遺族の要求には靖国神社が応じること。それぞれの仕方で追悼したいという遺族の権利を、自らの信教の自由の名のもとに侵害することは許されない。 一、近代日本のすべての対外戦争を正戦であったと考える特異な歴史観(遊就館の展示がそれを表現している)は、自由な言論によって克服されるべきである。 一、「第二の靖国」の出現を防ぐためには、憲法の「不戦の誓い」を担保する脱軍事化に向けた普段の努力が必要である」 というものなのは、平々凡々の領域を出ていないように思った。頷ける点はいくつかあるけど…

Posted byブクログ

2010/07/10

靖国神社にはA級戦犯まで祀られているぐらいしか知らなかった自分にとって靖国問題の複雑さを初めて知った。

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2014/10/27

[ 内容 ] 二十一世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。 「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については、いまも多くの意見が対立し、その議論は、多くの激しい「思い」を引き起こす。 だが、その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図るだけでは、...

[ 内容 ] 二十一世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。 「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については、いまも多くの意見が対立し、その議論は、多くの激しい「思い」を引き起こす。 だが、その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図るだけでは、なんの解決にもならないだろう。 本書では、靖国を具体的な歴史の場に置き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、犀利な哲学的論理で解決の地平を示す。 決定的論考。 [ 目次 ] 第1章 感情の問題―追悼と顕彰のあいだ(激しい遺族感情 一様でない感情の対立 ほか) 第2章 歴史認識の問題―戦争責任論の向うへ(共同体とその他者 「A級戦犯」合祀問題 ほか) 第3章 宗教の問題―神社非宗教の陥穽(感情の問題、再び 政教分離問題 ほか) 第4章 文化の問題―死者と生者のポリティクス(「伝統」としての靖国 江藤淳の文化論 ほか) 第5章 国立追悼施設の問題―問われるべきは何か(「わだかまり」の解決策 不戦と平和の施設? ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2010/03/29

学生の私にはまだまだ難しい本でした。 でも、とても読みがいがあり食い違いなども書かれていて、少し時間を置いて再読したいです。

Posted byブクログ

2009/12/15

満州事変のあった1931年の翌年、熱心なクリスチャンだった2人の上智大生が軍事教官に引率されて靖国神社に遊就館の見学に行ったさいに、参拝を拒んだ。それが大問題となり、陸軍省は大学からの配属将校の引き上げを実施、反カトリックキャンペーンを展開。上智大学はこの事件で存亡の危機に瀕した...

満州事変のあった1931年の翌年、熱心なクリスチャンだった2人の上智大生が軍事教官に引率されて靖国神社に遊就館の見学に行ったさいに、参拝を拒んだ。それが大問題となり、陸軍省は大学からの配属将校の引き上げを実施、反カトリックキャンペーンを展開。上智大学はこの事件で存亡の危機に瀕したが、結局全面屈伏と引き換えに危機を逃れた。学長以下全校謹慎したうえ、学長、神父、学生がこぞって靖国神社に参拝し、忠君愛国の士を祀る神社に参拝することは、国民としての公の義務にかかわることであって、各自の私的信仰とは別個の事柄であることを了解した、と文部省に伝えた。

Posted byブクログ