靖国問題 の商品レビュー
靖国について何か読みたいと思ったとき、「靖国を哲学で斬る!今までにないスタイル」というキャッチフレーズにひかれてしまった。今読んでます
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今度の戦争で死んだ人々を悼むことは当然の感情だが、それを英霊化したり、なぜ死ぬことになったのかという原因を考えない追悼は危険だ。公の悼み方には違いがあってもいいのではないか。それに靖国は明治以来政府に反抗して死んだ人たちはまつっていないし、まつってほしくないと思っている人たちも勝...
今度の戦争で死んだ人々を悼むことは当然の感情だが、それを英霊化したり、なぜ死ぬことになったのかという原因を考えない追悼は危険だ。公の悼み方には違いがあってもいいのではないか。それに靖国は明治以来政府に反抗して死んだ人たちはまつっていないし、まつってほしくないと思っている人たちも勝手にまつっている。また戦争を起こした人たちも、赤紙で行かされ死んだ人たちもいっしょにまつられている。これでは今度の戦争の責任はいっそう曖昧になるばかりだ。日本人の伝統は死んだらみんないっしょというのも怪しくなる。靖国問題を感情、歴史認識、文化等の観点から総合的に論じた好著。
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今何かと話題の問題について論じたもの。帯に「哲学で斬る「靖国」」とあるように、歴史学、政治学では見えてこなかった問題をえぐり出そうとしている。靖国公式参拝に批判。そんなスタンスからだろうか、印象としては理想論に偏ってやしないかと感じた。憲法に従い自ら非武装して反省の気持ちを見せな...
今何かと話題の問題について論じたもの。帯に「哲学で斬る「靖国」」とあるように、歴史学、政治学では見えてこなかった問題をえぐり出そうとしている。靖国公式参拝に批判。そんなスタンスからだろうか、印象としては理想論に偏ってやしないかと感じた。憲法に従い自ら非武装して反省の気持ちを見せないといけないってのはわかるが、どうなんだか。恐らく読む人の思想のスタンスで受ける印象が大きく変わる一冊でしょう。
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