格闘する者に○ の商品レビュー
もしも 楽しき学生時代に戻ることができたとしても 二度と経験したくないもの 就職戦線 本書は作者の私小説かとおもうような 就職活動にマイペースで向かっている 女子大生の物語
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作者が24歳で書いたデビュー小説。自分も就活を控え、しかも出版業界を視野に入れていることから、気になって手に取ったものである。 出版社の採用選考過程の場面は臨場感にあふれ、もっともらしい社名なども出てきてリアリティを添えている。ただ、こうした選考の場面での生き生きとした描写に比べ...
作者が24歳で書いたデビュー小説。自分も就活を控え、しかも出版業界を視野に入れていることから、気になって手に取ったものである。 出版社の採用選考過程の場面は臨場感にあふれ、もっともらしい社名なども出てきてリアリティを添えている。ただ、こうした選考の場面での生き生きとした描写に比べ、その他のエピソードが散漫なのが残念である。主人公の周囲の人物設定が適当で、「70歳の恋人」などはユニークと言えるものの、もう少しストーリーとの関連性を見せてほしかった。就職活動に対する疑問の念をいつまでも払拭できずにピリオドを打つ学生が多い中で、「社会人」としての理想形と本来の自分とのギャップを埋められない主人公や、面接で出会う出版社社員に代表されるような、既存の「社会人」の在り方に対する痛烈な皮肉が、私のような世代の読者の共感を呼ぶものであろう。
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とりあえずデビュー作から…と思って読みましたがわりとすんなり一気に読めました。他の著作も読みたいなあと思える本だったのでまた探してきます〜。
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就職活動になぞらえた章題、一見それとは何の関係もないオープニング、古くからのテーマ…。。いろいろ盛り沢山な一冊です。西園寺さんが残した掛け軸が、何より粋だなぁと思いました。就職活動に共感できるのは、世代なんだろうな笑
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就活戦線。あんま乗らずに、しかも目指すは狭き門一点買いってなもんで。周りに心配されちゃってそれでものんびりやっていく。勢いのいいお話。かぞくのあれこれとかじーさんとのあれこれとか。へたれてるけど筋通っててかっこいい。就活中の気持ちが超わかる。
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素晴らしい!! 極めて盛り沢山な思想を一つストリーをシンプルにまとめている。 作者の物事への距離感がおもしろくグングン読めてしまいます。 就職活動を縦糸に、おたく、フェミニズム、性への関心は幅広く同性愛・老人愛・足フェチや政治についてまであげればきりが無いほど、哲学を本・漫画好き...
素晴らしい!! 極めて盛り沢山な思想を一つストリーをシンプルにまとめている。 作者の物事への距離感がおもしろくグングン読めてしまいます。 就職活動を縦糸に、おたく、フェミニズム、性への関心は幅広く同性愛・老人愛・足フェチや政治についてまであげればきりが無いほど、哲学を本・漫画好きの主人公の眼で描写してゆく姿は痛快!
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就職活動をする可南子。複雑な家族関係や、変わった友人たちの中で、まさに「格闘」する。「私たちは友人として愛し合っている。二木君が愛を知らぬ人でないことは充分にわかっているのだから、それでいい。」そう、お互いにわかっているのだから、それでいい。(ま)
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ちょっと荒っぽい部分もあるものの、爽やかに最後まで一気に読めました。 出版社志望で就職活動した自分にとっては、まさにタイムリーでネタ満載、痛烈なまなざしがたまりません。 そうそう、良くぞ言ってくれました、三浦氏! 家族関係についてはもっと深く読みたかったかも。
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さーいこーーーー!! まるで自分、であった。 こんなのを書いてくれるひとがいるなんて、たまらんなあ〜
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文学部の大学生が就職活動に奮闘する話、ということで他人事とは思えず……あはは。 冒頭のメルヘンなお話が素敵です。作中であんなふうに使われるのねぇ。『私が語りはじめた彼は』の時も思ったけれど、しをんさんの小説は導入部分に惹き込まれることが多いかも。
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