架空通貨 の商品レビュー
おもしろいけどちょっと難しい。それゆえリアリティを感じられない。 自分の利益だけを得るために地域通貨を振り出したり計画倒産させたりなど、それによって人生を破滅させられてしまう人たちにはかまわない。 それを阻止しようと主人公は奮闘するのだが、正直言ってあまり役に立っていない。主人公...
おもしろいけどちょっと難しい。それゆえリアリティを感じられない。 自分の利益だけを得るために地域通貨を振り出したり計画倒産させたりなど、それによって人生を破滅させられてしまう人たちにはかまわない。 それを阻止しようと主人公は奮闘するのだが、正直言ってあまり役に立っていない。主人公の見たものや考えを通して物語を説明しているような感じもする。
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ある街で独自通貨が流通してというお話。 終わり方がイマイチだったので評価をひとつ下げた。 ドラマにしたら面白そう。
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- ネタバレ
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とても面白かったが、ヒロインたちのキャラにもうひと味欲しかった。 家業が破綻しそうな教え子に、元クレジットアナリストの高校教師が関る話。一企業が支配する企業城下町で流通する私幣、という設定が面白い。亜鉛の街の描写が良かった。 途中、アクションシーンを無理矢理入れたかったの??感はあったけれど、テンポ良く、一気に読めた。 ヒロインたちにもうひと味、というのは、ちょっと線が弱い気がして。 加賀は、最初から隙を見せ過ぎというか。あそこまでの覚悟を持ってやっているのならば、隠し通して、悪役に徹していてほしい。最後に、実は!という方が面白いのに。 麻紀も、最後は加賀に促されるのではなく、自ら銀行の頭取にたれ込んで欲しかった!気丈な女の子が振り回されて、段々弱気になっていってそのまま終わってしまった。 こういう辺りが、やっぱり男性著者や読者が好む女性像との差か?なんて思ったり。 同僚に借りた本。
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池井戸作品は好きですが、これはちょっと重すぎます。 半沢シリーズのような爽快感はなく、どんよりした気持ちになる作品です。 金は人間が作り出したものなのに、気付けば、人間が金に支配されている矛盾…。 話の核となるスキームは非常に良く出来てます。
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「円」以外の独自通貨が、一地域で出回ったことで、企業、家族、地域もろとも崩壊していく様子がリアルに描かれていてゾッとした。そういえば最近も独自通貨が問題になっていたことを思い出し、現実にもあり得ることだと考えると少し怖い感じがした。
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地方の街で流通した通貨性のある手形が流通し無価値になる過程を追った小説である。 大企業の城下町に強制的に通貨が流通し、その企業が計画倒産する。保障しているのはその企業しかないわけで、人間の汚い部分がうまく描写されていると感じた。
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設定がおもしろい作品。こんな町がホントにあったら、恐ろしすぎる。でも、実際ありうるんかなー。 世の中の仕組み、お金ってものについて考えさせられる。 ただ、登場人物がもう一歩な気がする。
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女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻した-。かって商社マンだった社会科教師の辛島は、その真相を確かめるべく麻紀とともに動き出した。やがて二人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。江戸川乱歩賞受賞第一作「M1」を改題...
女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻した-。かって商社マンだった社会科教師の辛島は、その真相を確かめるべく麻紀とともに動き出した。やがて二人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。江戸川乱歩賞受賞第一作「M1」を改題。
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折しもインインターネット上の仮想通貨ビットコイン取引所を運営するマウントゴックスの経営破綻が報じられたばかりですが・・・ この作品、いつも以上に専門用語が多く、少し読みづらい部分も。
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