こんな夜更けにバナナかよ の商品レビュー
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やっと読み終わった。タイトルから軽い気持ちで読み始めた。軽いノンフィクションだろうと。とんでもない!障害者の自立への運動と歴史、介護を通した人間的な関わりと障害者自身についての壮大なルポだった。 途中、まだ終わらないかと思いながら読んんだのも事実。用語解説の文字が超小さくて障害者...
やっと読み終わった。タイトルから軽い気持ちで読み始めた。軽いノンフィクションだろうと。とんでもない!障害者の自立への運動と歴史、介護を通した人間的な関わりと障害者自身についての壮大なルポだった。 途中、まだ終わらないかと思いながら読んんだのも事実。用語解説の文字が超小さくて障害者をテーマにした本にしては配慮が欠けるなど、不満がありつつも、読了後は私も鹿野さんの病室にいたような、ボランティアスタッフの1人の気持ちを少し垣間見れた気になった。 荒いけど、思いが沢山詰まった良い本でした。
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映画のタイトルとして知っていたが、筋ジス患者の話とは知りませんでした。そして分厚いにも関わらず、グイグイ読めて止まりませんでした。 フリーライターの著者が迷いながら戸惑いながら障害者と取り巻く周囲に引き込まれていく様に並走した感じの読後です。 身体が自由にならないストレス、生きる...
映画のタイトルとして知っていたが、筋ジス患者の話とは知りませんでした。そして分厚いにも関わらず、グイグイ読めて止まりませんでした。 フリーライターの著者が迷いながら戸惑いながら障害者と取り巻く周囲に引き込まれていく様に並走した感じの読後です。 身体が自由にならないストレス、生きるために周囲運営を整える手間、不安からの不眠、大変というのはこの人のためにある言葉かも。台風のようにボランティアを巻き込んで生きる様は迫力があります。
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なかなか重い内容の本だった。障害者と健常者、ボランティアと障害者、病院と施設と自立、など色々なことを考えさせられた。まず、本の題名が印象的。これを題名に選ぶ著者のセンスがいいと思った。そして、障害者を神聖化、美徳化しすぎることなく、主人公鹿野さんのいい面も悪い面も描き出しているの...
なかなか重い内容の本だった。障害者と健常者、ボランティアと障害者、病院と施設と自立、など色々なことを考えさせられた。まず、本の題名が印象的。これを題名に選ぶ著者のセンスがいいと思った。そして、障害者を神聖化、美徳化しすぎることなく、主人公鹿野さんのいい面も悪い面も描き出しているのが興味深い。結局は、障害者であろうと健常者であろうと人間であり、ボランティアとの相性が合う、合わないがあるのは当然のことで、だからこそ鹿野さんもボランティアもたくさん悩み、苦しみ、傷つけあい、一方でゆるぎない絆を生み出すことや人生の方向性を大きく変えることもある、そういうことなんだろうなと思った。鹿野さんの性格や、障害を抱えている中での葛藤もあり、ボランティアとの間により濃密な人間関係が求められているのもあるし、何より鹿野さん自身の生きていく力が圧倒的に強くて文章で読んでいるだけでも「こりゃ大変そうだな」と感じた。かなり長い本なので、自分にエネルギーがある時しか読み進められないなと感じ、星を一つ減らした。映画化もされたが、鹿野さんの周りに対する影響力ってとても大きかったんだなと思った。
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印象に残った文章 介助者は、相手を気遣ってただ言いなりになっているだけでは、主体的な介助者としてしっかり〝つながる〟ことはできない。 しかし同時に「ワガママ」と感じてしまう要求に宿っているかもしれない重要なメッセージもまた聞き逃してはいけない。 つまり健常者である自分の生活感情...
印象に残った文章 介助者は、相手を気遣ってただ言いなりになっているだけでは、主体的な介助者としてしっかり〝つながる〟ことはできない。 しかし同時に「ワガママ」と感じてしまう要求に宿っているかもしれない重要なメッセージもまた聞き逃してはいけない。 つまり健常者である自分の生活感情・信条を基盤にして「おかしい」のは、ひょっとしたら自分なのかもしれないという視点も手放してはならない。常識的な応対をすればいいのだが、常識を疑ってみることも大切である。 その中和点・一致点・妥協点をたえず対話や、時には互いにケンカをしながら言葉とカラダで確かめなおさなくてはいけない。
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先日テレビ放送された映画を見たので、読んでみた。映画を見てるので内容自体は分かっていたのだが、改めてすごいと感心。鹿野さんも周りの皆さんも素晴らしいわ。感無量でした
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一気に読める本。障害者の自立がテーマだと聞くと、説教くさいのかと思うが、これは明るく楽しい人とのつながりを描いた本。
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自立って何、普通って何、幸せって何だっけ、人って何のために生きてるの。私、ちゃんと生きてるか? 鹿野さんの破格の生き様に突き付けられる問い。福祉の話に止まらない濃密な人間物語。時代の必読書と思う。
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★1+3人称ノンフィクション★映画になる前に読んだことがあり、映画化後に(見てはないが)再読した。こんな場所で24時間完全介護のすさまじい生活が送られていたとは。筋ジスの鹿野氏のバイタリティーはもちろん話の核である。だが、もうひとつの大きな核は話法の問題だ。映画ではどう処理したの...
★1+3人称ノンフィクション★映画になる前に読んだことがあり、映画化後に(見てはないが)再読した。こんな場所で24時間完全介護のすさまじい生活が送られていたとは。筋ジスの鹿野氏のバイタリティーはもちろん話の核である。だが、もうひとつの大きな核は話法の問題だ。映画ではどう処理したのだろう。 神の視点のノンフィクションではなく、作者も巻き込んで作品が成立している。なぜボランディアをするのか、という問いは予定調和でまとめられず、なぜこの本を書き何を伝えるのかという自分にはねかえっているのがよく分かる。だからこそ、行きつ戻りつしながら話に引き込まれる。取材の幅の広さも素晴らしく、よくまとめられたと思う。 そして予想外だったようだが、鹿野氏がなくなることで結果として本が完結した。自宅ではなく病院で亡くなったことも、ボランティアによる24時間介護での最後の問題をうまく回避したとは。 もちろん登場人物は熱く、面白い。そして熱くない人がいるのも現実で、それを記すのがすばらしい。ボランディアに来る人は何か悩みを抱えているのだろうあな、と想像していて、それだけではないがあながち違ってはいないようにやはり思えた。
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