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神様のボート の商品レビュー

3.8

111件のお客様レビュー

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神様のボートにのってしまったから

ひたひたと静かな狂気に満ちた本。骨ごと溶けるような恋に囚われてしまった母親・葉子。母を愛しながらも、自分たちの歪みを冷静に笑う娘・草子。切なくも美しい空気に包まれた、シシリアンキスの味がする恋愛小説。

yama

2026/02/24

15年振りに再読。好きな人をずっと好きで居られることに憧れていた時から、母となり、立場が変わって読むとまた感覚が違ってくる。 草子はまっすぐで正しくて輝いている。若さ。葉子はそうしないと生きてこられなかった可哀想な人。江國先生の言う「狂気の物語」という言葉がぴったり。

Posted byブクログ

2026/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「あたしは現実を生きたいの。ママは現実を生きてない。」と言って、草子が"神様のボート"を降りて巣立っていくところは母親目線で読むと心が痛かった。 ラストシーンはどう解釈したらいいのか、読み返す時の自分の心の状態で都度変わっていきそうだ。

Posted byブクログ

2025/07/17

江國香織の作品に出てくる女はたいてい突拍子もないから感情移入なんかしたこともなかったんだけど、はじめてしんどくなっちゃった。草子ちゃんに肩入れして読んでいたからだと思うけど。パパに似てるって、もう言わないでほしかった。たしかに娘を愛しているけれど、娘を通してその父親を愛している感...

江國香織の作品に出てくる女はたいてい突拍子もないから感情移入なんかしたこともなかったんだけど、はじめてしんどくなっちゃった。草子ちゃんに肩入れして読んでいたからだと思うけど。パパに似てるって、もう言わないでほしかった。たしかに娘を愛しているけれど、娘を通してその父親を愛している感じが虚しかった。それがもういない男だとしても、想い続けることはべつに悪いことじゃないのに。わたしはもう、草子ちゃんが自由にすてきに生きられたらすごく嬉しい。

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2025/05/06

一度出会ったら、人は人をうしなわない。 本当に勉強になる。江國香織の本は、新しい考えを生み出してくれる

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2025/04/12

正直ちょっと理解が難しい。内容や母娘関係もそうだか、母娘がどこかに留まらず転々とする様子をボートと表現するのはとてもオシャレ。しかしやはりオシャレ、としか私は理解出来なかった。

Posted byブクログ

2024/07/25

やっぱり江國香織ワールドは 特別だ。 ひとつの情景や心象が 洒脱なものになる。 今の私は も少し無骨なくらいの 地に足がついてるどころじゃなくて、 食い込むくらいの 現実味が 欲しい。

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2023/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後がすごく好きな終わり方だった。 きれいな言葉で描かれる、いわゆる一般の正しさからは外れてるけど楽しげで美しい暮らし。 こういう生き方もいいなあと思って読んでいると、途中で現実に引き戻されて、心がぎゅっとしながら諦めの気持ちで読んでいたところへの最後のページにぞくぞくした。 「言葉は危険なのだ」「言葉で心に触られたと感じたら、心の、それまで誰にも触られたことのない場所に触られたと感じてしまったら、それはもう『アウト』なのだ」って文がすごく好きだったんだけど、でも、江國さんの本自体、心の無防備なところになんの抵抗もなくすっと言葉が入ってくる感じがするなあ。 心へ直結して人生をも変えてしまう「言葉」の強さを感じた話だった。

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2020/06/24

とっても読みやすかった。 究極の恋をしたんだろなぁ。 最後は人によって捉え方が違うかもしれない。 私は、その人にとっては最高に幸せだけど、他の人にとっては最高に不幸な終わり方をしたような気がした。 きっと、また自分が母になって読んだら違う見方が出来るんだろうな。

Posted byブクログ

2018/08/01

主人公は奔放で行動派で真逆なんだけど、 奥手な私自身も、現れることを信じている夢子なので、 主役の女性の恋愛観には、一種同族感を覚えていた。 だけど、静かに進んでいく世界は、他の人たちと次元が違ってくるのでしょうか。 正しい生き方が分からなくなります。 せめて、 そうじゃないと思...

主人公は奔放で行動派で真逆なんだけど、 奥手な私自身も、現れることを信じている夢子なので、 主役の女性の恋愛観には、一種同族感を覚えていた。 だけど、静かに進んでいく世界は、他の人たちと次元が違ってくるのでしょうか。 正しい生き方が分からなくなります。 せめて、 そうじゃないと思うことで、私の心を救いたい。 もちろん、 幸せな小説と捉える方もいるでしょうね。

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