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神様のボート の商品レビュー

3.8

107件のお客様レビュー

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2011/08/02

個人的穏やかな江國ブーム中に読みました。 振り返って数冊同時に登録していますが、 今のところ一番好きな江國香織作品。 冒頭の、葉子が草子に説いて聞かせる「箱」についての、「説」。 もうこの時点で、かなり好きだと思いました。 一見穏やかな風景の背景に秘められた不安定を通り越して...

個人的穏やかな江國ブーム中に読みました。 振り返って数冊同時に登録していますが、 今のところ一番好きな江國香織作品。 冒頭の、葉子が草子に説いて聞かせる「箱」についての、「説」。 もうこの時点で、かなり好きだと思いました。 一見穏やかな風景の背景に秘められた不安定を通り越して 狂気にスレスレの部分、が少しずつ、 「あれっ 今のって…どういう意味?」 という軽い疑問みたいなさりげなさで見えてきて、 気がついたら、引き返せない…という印象でした。 同時に読んだ先輩と、想像力を掻き立ててしまうような 結末についての解釈で意見が別れたのも、何だか、 曖昧じゃない描写なのにアヤフヤで危うくて好ましかった。

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2011/05/03

淡々としている空気感、水性画や 擦りガラスのような色彩感の文章が好き。ごくごく何気ない日常の描写、特に散歩のシーンがいい。母娘が交互に綴るのもいい。ラストシーンは賛否両論あるが私はいいと思う。そもそも入り込む人が別れる作品だと思う。

Posted byブクログ

2011/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

危ない人だと思わなかったのは私だけだろうか。 きっと私もこんな風に考えながら ずっとずっとその人のことを思うんだろう。 側に居ない人を想い続けることも、きっと出来るんだろう。 約束があれば、。 泣きたくなった。 ラストも何だか、予想外でした。

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2011/03/11

葉子の職業が私と一緒。 娘を自分の世界に取り込んでしまっているのも一緒。 いつか娘も巣立っていくんだなー。 とちょっと寂しくなった。

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2011/02/17

こういう誰かと誰かが放浪する話大好きです。できることなら私も放浪したい。一点に留まらない自由さと切なさ、出会いと別れ、ほのかに漂う退廃的な雰囲気がとても素敵です ロマンチストの母とリアリストの娘は二人でずっと父親を探して、場所に「馴染まない」ように放浪するんですけれど、私はどちら...

こういう誰かと誰かが放浪する話大好きです。できることなら私も放浪したい。一点に留まらない自由さと切なさ、出会いと別れ、ほのかに漂う退廃的な雰囲気がとても素敵です ロマンチストの母とリアリストの娘は二人でずっと父親を探して、場所に「馴染まない」ように放浪するんですけれど、私はどちらかというと母親の方に感情移入しました たかが口約束ともとれる「絶対探しに行くから」という言葉をいつまでも信じる、ふわふわした夢を持ち続ける母親。娘が成長するに従いすれ違う母娘の姿が切なかった。お互い大切に思っているのに。 娘の中に父親の面影を求めたりとか、それもあって娘を自分のそばに居させることを強く望んだりとか、そんな母親の切なさ痛ましさが深く印象に残りました。作者さんのあとがきに納得

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2010/12/26

彼女の本は初めて拝見しました。雰囲気はわかりましたが、この最後は...。私と合わない作風のようです。

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2010/12/22

物語の一文一文が、ビーズぬような、ガラス玉のような、すごい繊細。 文を読んで思い浮かぶ風景がだいすき。 平仮名が多く使われてるせいか、とっても優しい印象。

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2019/01/16

ごめん、全然わからんかったw 何を伝えたいのか、オレの凝り固まった感受性では全くわからんw とりあえず、この母親のようにはなりたくない。 でも、草子(娘)が社会に染まっていって、そのまま大衆の中の一人に埋もれて言ってしまうのかと思うと、それはそれでどうなのかと思うけど・・...

ごめん、全然わからんかったw 何を伝えたいのか、オレの凝り固まった感受性では全くわからんw とりあえず、この母親のようにはなりたくない。 でも、草子(娘)が社会に染まっていって、そのまま大衆の中の一人に埋もれて言ってしまうのかと思うと、それはそれでどうなのかと思うけど・・・ やっぱわからん!!w 狂気の話って書いてあったし、正直途中からちょっと怖かった。

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2010/11/05

途中から、もっと大事なこと他にあるじゃんって気持になった。 けど、大事なことなんて人それぞれ。けどやっぱ私は親になる時がきたら親でいたいな〜

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2021/02/20

いつか会えると信じて突然別れた人がいて、そしていつあえるかわかんないけど待つ 今、私自身、そういう状態にあったときに、そういう自分を考え直す小説だった。 江國さんの小説にしては、痛くそして不安になるそういう話なのだ。

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