百年の孤独 の商品レビュー
筆舌に尽くしがたいほど凄い本なんですが、特筆すべきはやはり空気の濃さ。 南米のホコリっぽい空気が、異常な濃度で読む人を包み込んでしまいます。小説の世界に引き込まれますよ。
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2009.02.11. 南米のマコンドという架空の街を舞台に繰り広げられる、途方もなくエネルギーに満ち溢れた一族の物語。すごい勢いで淀みなく語られるその筆力がすごいです。トンデモナイ人物がわらわら出てきて、これでもかあれでもかー!と一人ひとりの人物が描かれるんだけど、その誰もがす...
2009.02.11. 南米のマコンドという架空の街を舞台に繰り広げられる、途方もなくエネルギーに満ち溢れた一族の物語。すごい勢いで淀みなく語られるその筆力がすごいです。トンデモナイ人物がわらわら出てきて、これでもかあれでもかー!と一人ひとりの人物が描かれるんだけど、その誰もがすごくアホらしく魅力的。すごいな!おもしろいなあと思っていたら、本から蜃気楼のように街の様子がぼやぼや浮かんできた。終わり方が素晴らしいし、読後は頭がぼーんやりする。ふむふむと思う。名前がややこしいけど、いつの間にかインプットされて今は家計図も書けそう。また読みたい!
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★2のようでもあり★4のようでもある ★4の時もあれば★2の時もある 期待値も高かったので間をとって★3とする 少なくとも★5ではない 夏目漱石を延々と引き延ばしたもののようである そういう文明史的なところはおもしろい 社会の成り立ちと国家の擬制に思いを馳せる かつて人は奔放で...
★2のようでもあり★4のようでもある ★4の時もあれば★2の時もある 期待値も高かったので間をとって★3とする 少なくとも★5ではない 夏目漱石を延々と引き延ばしたもののようである そういう文明史的なところはおもしろい 社会の成り立ちと国家の擬制に思いを馳せる かつて人は奔放でギトギトしていたのだと知らされる そしていつの世代も性に罹りきりになる 金や知識や権力は枝葉でしかない それらが済むと老成する そして人類は想像の地位を誰かに明け渡す かといってそういう要素はおそらくこっちの視点で 倦怠感が覆っていなくもない それがよいと言えばそうなのかもしれないが これが孤独と言えるかどうかちょっと懐疑的だ そういうわけで中間をとって3 古典叙事詩的な方が今は読まれやすいのだろうか
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2009/01/31読了。 や…やっと読み終わった…。長すぎ。 読書感は、山尾悠子に似てます。特に「夢の棲む街」とか「えるにや国異聞」とかに。 三分の一くらい読んだときにそれに気づいて、文学じゃなくて、ブラックファンタジーと把握しなおした。 それとともに、登場人物も普通にまとも...
2009/01/31読了。 や…やっと読み終わった…。長すぎ。 読書感は、山尾悠子に似てます。特に「夢の棲む街」とか「えるにや国異聞」とかに。 三分の一くらい読んだときにそれに気づいて、文学じゃなくて、ブラックファンタジーと把握しなおした。 それとともに、登場人物も普通にまともな人間の姿で想像するんじゃんくて、なんか影法師とか、どうでもいい人形とか。 そういった、安易に感情移入できない、適当な感じのイメージで脳内変換しだしたら、どうにか最後まで行き着けたって感じです。 しかし、長いよ〜。そのわりに、長さに特に意味のない、雰囲気小説という…。この雰囲気で短編小説だったら、まだなんとなくすばらしいファンタジーだと思ったのかも知れないけれど。 とりあえず、日本には山尾悠子がいるので、日本人なら山尾悠子を読んだ方が、すばらしい暗黒ファンタジー読書体験ができると思います。 とくに、マルケス読む必要感じないな〜
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とぐろを巻いた竜巻を思い起こさせる壮大な物語。ラテンアメリカに立つ幻想の町マコンドを建設した一家を描く。 読むのが大変だった…時間がかかったせいで、最後の方はどの兄弟がどこで死んだのか、誰だったっけこの人、という状況におちいった。大変残念だ。できればメモを採って読むか、さもなくば...
とぐろを巻いた竜巻を思い起こさせる壮大な物語。ラテンアメリカに立つ幻想の町マコンドを建設した一家を描く。 読むのが大変だった…時間がかかったせいで、最後の方はどの兄弟がどこで死んだのか、誰だったっけこの人、という状況におちいった。大変残念だ。できればメモを採って読むか、さもなくば人の名前を忘れぬうちに一気読みすることをお薦めする。 神秘的な挿話の数々が最後まで来るときれいな円環を描いていることにも感動するが、一つの文の中にも巧みな表現がぎっしり詰まっていて、全体を通しておいしくじっくり味わえる。においや感触がすぐそこにあるかのような錯覚もくれるほど、物事は生々しく描かれている。時が経つのを忘れるかのようにぐいぐいと読まされてしまう。 また、全体を通じるテーマの一つは孤独。過激な身体でのふれあいは実に多くその描写もグロテスクなまでなのに、愛を感じる場面は極端に少ない。「倫理観? なあにそれ?」みたいなところもある。常識の違いを感じるといえばそれまでだが、心の奥底の方にある隠せない部分はたまにこういう相を覗かせたりはしないだろうか、と思わなくもなかったり・・・ それと、幻想の町マコンドに暮らすブエンディア一家に、巧みにラテンアメリカ自体を重ねてみせる技術には圧倒させられる。粗野だが生き生きした生活、かつての植民地支配の馬鹿馬鹿しさと厳しさとノスタルジー、嵐のように傷だけを残す北の大国、いくらでも暴力を繰り返す自国。一つ一つを分析したらきりがないだろうが、ぜひそんな作業にも取り組んでみたくなる。 最後に、訳者あとがきで触れられている、「42の矛盾」「6つの重大な誤り」とはどこにあったのか? これを探すのに再度読むとしても、もうちょっと休憩したい……
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こんなにすごい本が世の中にあったんだ!とひたすらびっくりしました。 読む前と読んだあとではまさに『以前以後』の違いです。
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・魔術的現実、この世がすでに魔術的奇跡の集合によって成立していること ・モーツァルトの「レクイエム」 ・現実逃避した先で、なによりもリアルな感情をみた。 ・こんなに奇天烈な小説がノーベル文学賞である事を思い出すこと。 創造力はいくらでも自由に舞っていい。
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ある一族と共に町が始まり 共に終わる物語. 面白かったですが, 人物の名前を覚えるの大変…途中から名前とかどうでもよくなりましたが.
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長い歳月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思い出したに違いない。
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‥うん。読んだというよりかは読破したと言いたくなるよね。友達に貸したまま返ってきません。たぶんまだ読めてないんだろう。笑 とりあえず同じ名前のひとがいーっぱい出てくるので、そのたびに「あれっ?このひとどの時代の誰だったっけ」と戻るので遅々として読み進まなかった・・・ わたしには高...
‥うん。読んだというよりかは読破したと言いたくなるよね。友達に貸したまま返ってきません。たぶんまだ読めてないんだろう。笑 とりあえず同じ名前のひとがいーっぱい出てくるので、そのたびに「あれっ?このひとどの時代の誰だったっけ」と戻るので遅々として読み進まなかった・・・ わたしには高尚すぎました~
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