百年の孤独 の商品レビュー
愛の欠如のなかに生きる孤独な人間の生と死、相つぐ奇想天外な事件、奇態な人々の神話的物語世界―マコンド村の創設から百年、はじめて愛によって生を授かった者が出現したとき、メルキアデスの羊皮紙の謎が解読され、ブエンディア一族の波瀾に満ちた歴史が終る。世界的ベストセラーとなった傑作長篇の...
愛の欠如のなかに生きる孤独な人間の生と死、相つぐ奇想天外な事件、奇態な人々の神話的物語世界―マコンド村の創設から百年、はじめて愛によって生を授かった者が出現したとき、メルキアデスの羊皮紙の謎が解読され、ブエンディア一族の波瀾に満ちた歴史が終る。世界的ベストセラーとなった傑作長篇の改訳。ノーベル文学賞受賞。
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マコンドという架空の村を舞台に、この村の創始者であるブエンディーアの一族の百年の歴史を描く大河的な小説。この小説は要約するのがバカげたことに思えるくらい、多数の挿話によって構成されている。 個々の挿話の面白さも充分で、思わず笑ってしまうような箇所も多々ある。ただこの小説のテーマは...
マコンドという架空の村を舞台に、この村の創始者であるブエンディーアの一族の百年の歴史を描く大河的な小説。この小説は要約するのがバカげたことに思えるくらい、多数の挿話によって構成されている。 個々の挿話の面白さも充分で、思わず笑ってしまうような箇所も多々ある。ただこの小説のテーマはあくまで「孤独」であり、登場人物たちにはつねにどこか孤独の影が落ちていて一抹の寂寥感をも覚えるだろう。 また、この小説はいわゆるマジックリアリズムと呼ばれる手法でをとっており、読み進めていくうちに、非現実的な出来事を非現実的だと気付かなくなってくる。その語り口はまさに絶妙。
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次から次へと舞い上がる砂ぼこりのような物語。その砂埃は、強烈なにおいと光を帯びて、交じり合い、絡み合う。
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〜06年: バリのリゾートホテルのプールサイドで読んだ。 話としてはわけわからないんだけれども、不思議と引き込まれてしま、ページを繰る手が止まらなくなってしまった。 頭で”読む””考える”、というよりも体で”感じる”本なのかもしれない。
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同じ名前ばっかりで個人の区別がつかない。つける必要はなさそうだけど、でもやっぱりわかったほうが面白い、と思う。閉じた世界もふーん、で終わってしまったので、向いてないっぽい。
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1972年刊の改訳、新装版。英初版本はかなり高額。 1972年の日本版も装丁は高級感アリ 中身はご存知の通り???
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南米の文学というのは馴染みが薄いからなのか、なかなか新鮮だった。また、異国情緒というのもあるかもしれない。文体もなかなか特異で、老人の昔語りのように淡々と語られる「魔術的リアリティ」の世界は、古典な形式でありながらなお惹き付けられるものがあった。
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おもしろかった。本当に。どっぷりとその世界を堪能。最初にこの小説を読もうと思い立ってから実際に手にとり、読み始め、読了するのにずいぶん時間がかかりましたが(一番はじめはたぶん高校生の時、「百年の孤独」というそのロマンティクなタイトルにひかれたんですが)。 とにかくはじめは、その独...
おもしろかった。本当に。どっぷりとその世界を堪能。最初にこの小説を読もうと思い立ってから実際に手にとり、読み始め、読了するのにずいぶん時間がかかりましたが(一番はじめはたぶん高校生の時、「百年の孤独」というそのロマンティクなタイトルにひかれたんですが)。 とにかくはじめは、その独特な世界に足を踏み入れるのに非常に骨が折れる。しかし、ホセ・アルカディオ・ブエンディアのごとく、ひとたびその苦難の道を経てマコンド村に辿り着くことができれば、そこに広がるのは魔術的で神話的な出来事とブエンディア家の血筋の歴史が交錯する奇妙な世界。ブエンディア家の百年に渡る悲劇的で喜劇的でかつ孤独な出来事の連なりは同じことを繰り返し繰り返ししながらも閉めきられたメルキアデスの羊皮紙の中に収斂していく。この奇妙で壮大で矮小なクロニクルはしばしの間、読者にも、あのマコンドを襲った不眠症の病をかけることになるのだけれども。 蛇足ながら、今回私が読んだのは、新潮社から出ているハードカバーの単行本、全面改訳新装版というやつなのだけれども、この装丁が素晴らしい。表紙の絵、フォント、中表紙の遊び紙、すべてがかなり私の好み。あの表紙絵は誰の手によるものだろう?(2001 Mar)
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最近はまっているガルシア・マルケスのノーベル賞受賞作。 うーんとね、すっごい時間かかった。そんなに長いんじゃないのよ。けど、文章の密度が濃い!休み休み読んだので半月くらいかかりました。登場人物が多い上に同じ名前が連鎖のように何度も出てくるので、もう……目が回るよ。面白かったけどね...
最近はまっているガルシア・マルケスのノーベル賞受賞作。 うーんとね、すっごい時間かかった。そんなに長いんじゃないのよ。けど、文章の密度が濃い!休み休み読んだので半月くらいかかりました。登場人物が多い上に同じ名前が連鎖のように何度も出てくるので、もう……目が回るよ。面白かったけどね。
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半年かかって読みました。その点ではコストパフォーマンスが良いです。「エレンディラ」などの短編のほうが読みやすい。
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