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詩的私的ジャック の商品レビュー

3.6

415件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    157

  3. 3つ

    145

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

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2011/08/16
  • ネタバレ

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「詩的私的ジャック」っていうタイトルが印象的だった。 Jack the poetical privateも綺麗な響き。 密室が三つ出てきたけどそのトリックにはかなり専門的な話が多かったなーコンクリートの水セメントの反応の話とか、水酸化カルシウムの強塩基につかってるから死亡時刻を割り出すのが難しいとか、よくわかった私はかなり興奮したけど…レビュー見るとよくわからんてゆう人もいるらしい。全体的に、一つの謎がとけて全てがつながっていって「そうだったのか!」となる構成ではなく、少し複雑な話だった。 相変わらず犀川先生の思考が現実的で論理的で読んでいて晴れ晴れするほど!!萌絵がちょっとかわいそうな気がしたけど…今回の萌絵はかわいいというか普通にそこらへんにいそうな女の子だった。シリーズ一作目で植え付けられた、両親や親戚はみんな聡明でお嬢様で頭もとっても良くて etc..みたいなイメージが徐々に溶けていくような笑 動機について、犀川先生の「こんな欲望が、言葉に還元できるものでしょうか?他人に説明できて、理解してもらえるくらいなら、人を殺したりしない。そうではありませんか?」(P432)って言葉!他のミステリーとほんとに違うなぁ。あとがきにもあるけど(^^) 他にも、素敵な言葉たくさんあった。「二人は、数字の11よりも接近した」とか「愛しているんだ」「英語で言える?」とか…はう〜 あと、最後の"夢と希望の違い"もよかった。もう今度はふせん貼りながら線ひきながら読もう!

Posted byブクログ

2023/05/31
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再読です 又も起こる密室殺人事件。 しかも、今回は3箇所の密室と4人の遺体。 そして、どうしても関ることになってしまう、不本意な犀川と。 関りたくてウズウズしている萌絵。 しかし、身近な人物が殺されてしまったことによって、萌絵はとても落ち込んでしまう。 そして、自分の知らない犀川の事を聞き、落ち込みと憤りに心が苛まれていった。 事件の犯人は、あまりにも綺麗好きだった?! 少しの汚れも赦すことのできない人物。 そして、それをかばう同性愛。 しかし、犯人が本当に真っ白にしたかったのは、結局の所自分自身だったのでしょう。 初めの動機が最後には、自分へと摩り替わる。 そして、その気持ちを理解できた。 もしくは、理解できていると信じていた相手の詩的感覚。 今回の登場人物のほとんどが、常人には理解しがたいものがある。 そういえば、この件で三浦刑事は、犀川と萌絵の事を信用せずにはいられなくなったでしょう。 特に犀川の事は。 まぁ、彼は頭の切れる紅子と林の息子でもありますしね。 本人としては、できれば係わり合いを持ちたくはないと思っているでしょうけれど。

Posted byブクログ

2013/11/16
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萌絵が初めて犀川先生にプロポーズ。萌のことを考えてくれてるんどろうけど早く結婚すればいいのにと思ってしまった

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2011/07/22

このミステリーは難しかった。 本書より興味深い内容:「相手の思考を楽観的に期待している状況…これを甘えている、というんだ。」

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2011/08/14
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こうかな?こうかな?というのがいい線までいってにやにやしながら読みましたが、結局核心までは辿りつけずw 相変わらずこの人の書く人の深淵みたい部分に惹かれます。 萌絵ちゃんと教授のやり取りはいつ読んでもほんと凄い中毒性

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2011/07/17

タイトルが面白い。声にしてみたくなる。詩的私的ジャック。 ミステリィはあまり内容を詳しく書けないからレビューしにくいが、内容ももちろん楽しめた。

Posted byブクログ

2011/07/12

相変わらず動機がなんだかもう。わからなくもないけど、ポワロじゃ解けないなあ。トリックは土木の人に大変ウケるだろうなあ、の理系トリック。早々に解説になって良かった、悩むもんじゃない! 萌がちゃんと大学の勉強に苦しんでて親近感。頑張れ!

Posted byブクログ

2014/05/05
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大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。捜査線上に浮かんだのはロック歌手の結城稔。被害者と面識があった上、事件と彼の歌詞が似ていたのだ。N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する。

Posted byブクログ

2011/06/27
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やっぱり森作品は読み始めると止まらない。再読3冊目。 (S&Mシリーズ2冊目を持ってない) 「そんなことで?」 思わず、そう言いたくなってしまう犯人の殺人動機。 でも、きっとその人にとっては「守らなくてはいけない」部分なんだろう。 近々に再び再読しようと思う。

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2011/06/14

少し間をとってのS&Mシリーズ。 萌絵の犀川に対する恋心の昂りが、相も変わらず自分には納得しない。です。 人のそれぞれの価値観の違い。好奇心のベクトルの違い。そんな当たり前の前提をいつのまにか忘れてる自分がいて、そのことに森さんはいつも気付かせてくれる。 他人の気持...

少し間をとってのS&Mシリーズ。 萌絵の犀川に対する恋心の昂りが、相も変わらず自分には納得しない。です。 人のそれぞれの価値観の違い。好奇心のベクトルの違い。そんな当たり前の前提をいつのまにか忘れてる自分がいて、そのことに森さんはいつも気付かせてくれる。 他人の気持ちを理解できないのは何でなんだろうと考えてみたりする。一人では生きていけないなら、それくらいできるように人間はできててもいい気はするのだけど。 まあ、できてない今だって、こうして生きれてるし、問題はないのかな。 ミステリーとしては、このシリーズはだんだんとインパクトをなくしてる気が。しないでもない。なのでこの評価。 でも作品全体としてはやっぱり面白いですね。

Posted byブクログ