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人を伸ばす力 の商品レビュー

4.6

49件のお客様レビュー

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2023/11/05

この本には希望がある。なぜなら、自分たちのために、子どもたちのために、学生のために何ができるのか、社会のために何ができるのかを提示しているからである。

Posted byブクログ

2023/08/07

内発と自律のすすめ、と副題にある。内発的動機づけとは、その行動自体を喜びとし、楽しむことだ。勉強にしても仕事にしても、やらなければならないことはある。でもそこにご褒美であったり、手当、報酬をつけると、とたんにその行動は報酬のためにやらなければならないこととなり、その行動自体の喜び...

内発と自律のすすめ、と副題にある。内発的動機づけとは、その行動自体を喜びとし、楽しむことだ。勉強にしても仕事にしても、やらなければならないことはある。でもそこにご褒美であったり、手当、報酬をつけると、とたんにその行動は報酬のためにやらなければならないこととなり、その行動自体の喜びは損なわれる。そんな例を実験結果を交えて、解説してくれる。学校で成績をつけるとか賞を与えるとか、あるいは会社で難しい仕事、めんどくさいことに手当をつけるって、勉強や仕事そのものに対する意欲の視点からみると、ぜんぶやっちゃいけないことだったんだね。  でも、だからって仕事でいえば、報酬なしでの仕事は、どんだけブラックなんだよ、という話になってしまう。なかなか難しいところだ。そこで大切にしなければならないのは、自律して考え、行動できるかどうか。いやな仕事においても、それを命じる側が、働き手とって内心敬遠していることを理解しているとか、そのうえでやってもらわなければならない重要な仕事なんだという認識をしめすと、動機づけの面ではずいぶんポジティブになるのだそうな。  こういう本を読んだからと言って、常に正しい判断ができるとは限らないし、完全に正しくあろうと思えば、なにも行動できなくなるだろう。せめて、本書でいわれているようなこともあるんだ、ということを踏まえた意識は持っていたい、かなぁ。いつも正しいことはできないにしてもさ。  面白かったし、刺激的だった。  本書はもっと知られ、読まれるべき内容を持っていると思うんだけど、そんなにメジャーでもないのかなぁ。

Posted byブクログ

2023/05/04

子供たちのやる気を内発的動機付けによって作り出すことが大切である。外発的動機付けによっては、やる気は長期的に持続しない。また、外発的動機付けによって副作用が子供たちに出ることが多い。そのため、真の意味で子供たちになるものは内発的動機付けである。これはほとんど間違いのないことだと思...

子供たちのやる気を内発的動機付けによって作り出すことが大切である。外発的動機付けによっては、やる気は長期的に持続しない。また、外発的動機付けによって副作用が子供たちに出ることが多い。そのため、真の意味で子供たちになるものは内発的動機付けである。これはほとんど間違いのないことだと思う。そこで、内発的動機付けを作っていくためには、子供たちを放任するのでもなく統制するのでもない。まずは子供たちの立場に立って、彼らの視点に立って彼らのことを考えることである。彼らの視点に立って考えた上で、彼らに必要な制限を加えていく。また、制限を加えた中で、できるだけ彼らに選択権を与える。そうすることで、彼らは自ら選択したという感覚でやる気を持続させることができる。また、自分が選択したという同意があるため、責任を持って行動する可能性も高くなる。統制による取り入れはあらゆる副作用を招く。 そして、彼らに外からの脅威、脅し、罰、などで従わせる事は何のメリットもない。これらの方法で従わせる事は必ず副作用が起きる。彼らは自ら自分の人生を選択したと言う感覚が芽生えてこないために、自らの心の中に不安や恐怖など多くの心の葛藤 を抱えることになるだろう。要するに大切なのは、彼らとともに話し合い、選択していくということである。

Posted byブクログ

2023/05/01

人を育てる本の古典的な本 伸びる人、伸びない人は何が違うのか 外的報酬は内発的な動機づけ(自ら学ぶ、やる意欲)低下させる※但し、報酬を与えられる人の有能さを認め自律性を阻害しなければむしろ高まる 内発的動機づけの源として、自律性、有能さ、関係性の欲求 言い換えれば自己決定したい...

人を育てる本の古典的な本 伸びる人、伸びない人は何が違うのか 外的報酬は内発的な動機づけ(自ら学ぶ、やる意欲)低下させる※但し、報酬を与えられる人の有能さを認め自律性を阻害しなければむしろ高まる 内発的動機づけの源として、自律性、有能さ、関係性の欲求 言い換えれば自己決定したい、有能でありたい、周囲の人と暖かい人間関係を保ちたいという3つの気持ちに支えられている 詳しくはこちら https://takeoido.hatenablog.jp/entry/2023/05/01/184503

Posted byブクログ

2022/11/08

 現在の社会は、責任ある行動や道徳的な行動を取らせるため統制(半強制力)を強くすべきだとされている。統制による行動は、ある程度の効果を示すが、統制の行動原理は"服従"や"反抗心"であるため不満が生じ、問題が解決していかないことが明らかになっ...

 現在の社会は、責任ある行動や道徳的な行動を取らせるため統制(半強制力)を強くすべきだとされている。統制による行動は、ある程度の効果を示すが、統制の行動原理は"服従"や"反抗心"であるため不満が生じ、問題が解決していかないことが明らかになってきている。   統制社会を抜け出すためには、偽りのない自分から発せられる自発的な行動(自律した行動)を促す必要がある。自律した行動をするためには外部からの統制ではなく、内側からの動機付け(内発的動機)を持ち続ける必要がある。  内発的動機付けをするためには、結果に対して自分の行為が関連している感覚(自己関連性)と自分が行動を選択し決定した感覚(自己決定感=自律性)に加えて、行動が自分には出来るという感覚(自己有用感)が必要である。  自己関連性を上げるためには、良い結果をどうやったら達成できるかを、こちらから与えるのではなく本人へ考えさせる。自己有用感と自律性を上げるためには、こちらから答えを与えるのではなく、相手に問題に対してどう考え、どうすべきかを聴くことが大切。

Posted byブクログ

2021/07/10

「内発的動機づけ」研究の第一人者である著者によって書かれた著書。「外的報酬(つまりご褒美や評価)は内発的動機づけを高める」というそれまでの心理学の常識を覆した。「もともと自発的にやっていた行動も、一度報酬を与えてしまうと以降は報酬なしではやらなくなる」これこそ内発的動機づけの消失...

「内発的動機づけ」研究の第一人者である著者によって書かれた著書。「外的報酬(つまりご褒美や評価)は内発的動機づけを高める」というそれまでの心理学の常識を覆した。「もともと自発的にやっていた行動も、一度報酬を与えてしまうと以降は報酬なしではやらなくなる」これこそ内発的動機づけの消失である。 どうすれば子供に、部下に(或いは上司)に思うような行動をとらすことができるのか、自律性を高めることができるのか、それを考える一助となる一冊。専門的でありながらも読みやすい。良書。

Posted byブクログ

2021/06/17

自分が良いと信じている内発的動機づけに本当に効果があるのか書かれていて励まされた。また、どういう風に社会規範と両立するのかや、どういうきっかけで内発的動機づけが育まれる、または削がれるのかも分かりやすかった。

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2020/11/06

人はみな学ぶ意欲をもっているがいつのまにか失っている。その原因のひとつに環境があるだろう。 人が学びたいと思える内発的動機は自律性に関係がある。人から統制されると自律性はなく、興味や関心が次第になくなる。 ではどのように内発的に動機付けるべきか。内発的動機付けには「できる」という...

人はみな学ぶ意欲をもっているがいつのまにか失っている。その原因のひとつに環境があるだろう。 人が学びたいと思える内発的動機は自律性に関係がある。人から統制されると自律性はなく、興味や関心が次第になくなる。 ではどのように内発的に動機付けるべきか。内発的動機付けには「できる」という体験と有能感が必要である。自分にとって価値のある体験かどうかが関係している。しかし、それは統制されるものではダメである。自分で選択できている状況だとしても、外部の圧力がかかっている場面では自律的に選択した場面とは言えない。 人を伸ばすということは自律的な人、すなわち人を思いやり自分の感情を調整できる人にそのような圧力をかけず、経験を選択できる場面を作ってあげることが大事なのではないかと考えさせられた。

Posted byブクログ

2020/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下記、メモ ①いったん報酬を受け止め始めると、簡単には後戻りできない ②人がいったん報酬に関心を向けると、報酬を獲得するためのてっとり早い最短のやり方を選ぶ ③報酬がその貢献に見合ったものであり、周囲の人が得ているものと比べてバランスがとれていると感じること ・内発的動機づけで動けている状態は、フロー状態にちかい ・フローとは、時間の感覚が消え去り、集中力が持続し、ワクワクするような気持ちで満たされていること ・統制することを動機づけ方略として用いられると、思考力や集中力、直感力や創造力が妨げられる ・人はる結果が自らの行為によっていじると信じていなければ行動に動機づけられない ・できるという感覚が内発的動機づけでも外発的動機づけでも重要 ・望む結果を達成するための活動を充分にこなせるという感覚を持つ必要がある ・人は有能感への欲求がある。達成感を得るためそれだけのために活動に積極的に取り組む。 ・有能感は自分自身の考えで活動できるとき、それが最適な挑戦となるときにもたらされる ・有能感を感じるためには、トップである必要もないし、Aの成績をとる必要もない。自分にとって意味のある挑戦を見つけベストを尽くすだけでよい。 ・活動にたいして有能であるが自らの意思で自己決定できると心から感じられないならば、いくらそれがうまくできても、内発的動機づけを高めることはないし、満足感も生まれない。

Posted byブクログ

2020/08/16

内発的動機は「やりたいこと」とは全然違う。 これ1番大事。 「自らが自主的に選択する」ということを指していると認識した。 自主的に選択できるような環境を整えることが自分の仕事である。 すなわち、それが「情報開示の必要性」と繋がった。 あくまでもメンバーの自律性(自己選択)のために...

内発的動機は「やりたいこと」とは全然違う。 これ1番大事。 「自らが自主的に選択する」ということを指していると認識した。 自主的に選択できるような環境を整えることが自分の仕事である。 すなわち、それが「情報開示の必要性」と繋がった。 あくまでもメンバーの自律性(自己選択)のために支援をする というスタンスを崩さないことがとても大切で、 自己効力感を高めるための励ましも重要だと感じた。 まとめると、 みんなが自分で選択できるようになるために ・情報開示 ・比較ではない励まし これを意識して取り組んでいきたいと思う。

Posted byブクログ