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星降り山荘の殺人 の商品レビュー

3.6

207件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    65

  3. 3つ

    69

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    6

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2018/05/20

正統派な感じの推理小説だった。 でも、犯人は全然分からなかった…読者への挑戦とは言いつつ、犯行の手口などを当てるのは難しいんじゃないだろうか。 書き方も読みやすく、個性が立っていて楽しい。 財野さんや女の子たちとの、最後の酒盛りが1番好き。 「おじさんは、千葉に戸建て持ってる...

正統派な感じの推理小説だった。 でも、犯人は全然分からなかった…読者への挑戦とは言いつつ、犯行の手口などを当てるのは難しいんじゃないだろうか。 書き方も読みやすく、個性が立っていて楽しい。 財野さんや女の子たちとの、最後の酒盛りが1番好き。 「おじさんは、千葉に戸建て持ってるんだぞう」 嵯峨島氏が最後まで謎だった。

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2018/03/08

 面白かった。少し古臭い感じはぬぐえなかったが、それでも十分楽しめた。  雪が積もる山荘に集まった個性的なメンバー。下界とは切り離された状況で殺人が起こる。状況はこのメンバーの中に殺人犯がいることを示していた。  そんな中第二の殺人が起こり・・・。途中からグッと面白くなってきて...

 面白かった。少し古臭い感じはぬぐえなかったが、それでも十分楽しめた。  雪が積もる山荘に集まった個性的なメンバー。下界とは切り離された状況で殺人が起こる。状況はこのメンバーの中に殺人犯がいることを示していた。  そんな中第二の殺人が起こり・・・。途中からグッと面白くなってきて、殺人がなかなか起こらない状態がしばらく続いたが、読んでいくうちに登場人物に愛着が湧いてきて、このまま殺人事件が起こらないでもいいかな。なんてことまで考えてしまった。  さて、この小説は各章の冒頭に著者からのメッセージがある。なんとなく読者へのヒントのようであり、宣戦布告のようでもある。  途中から犯人を2人まで絞り込むことができたが、ああ、こっちだったのね。という感じ。そして、初めの頃、犯人が打ち明けた事件が気になっていたのだが、一応ラストで回収、というか、触れてくれた。  ただ、せっかくいい伏線を張ったんだから、その線からも、もっと読者をびっくりさせて欲しかったかな。

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2018/02/09

美しいトリック。 島田荘司氏の斜め屋敷を読了した際と同じような読後感でした。 できることなら、この本を読んだ記憶を無くしてもう一度読みたい。

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2018/01/03

名作ミステリの紹介サイトを眺めていると、本作『星降り山荘の殺人』の名をたびたび目にする。星降り山荘とはなかなかロマンチックな題名だが、読了してみるとタイトルも読者をミスリードさせる為の伏線だと気付かされた。閉ざされた雪山で起こる連続殺人、ひと癖もふた癖もある怪しげな登場人物達、意...

名作ミステリの紹介サイトを眺めていると、本作『星降り山荘の殺人』の名をたびたび目にする。星降り山荘とはなかなかロマンチックな題名だが、読了してみるとタイトルも読者をミスリードさせる為の伏線だと気付かされた。閉ざされた雪山で起こる連続殺人、ひと癖もふた癖もある怪しげな登場人物達、意外性溢れる探偵役とワトソン役……本作はエラリー・クイーン風の挑戦状を読者に突きつけ、本格の形式をこれでもかと踏襲しながら、同時に我々の目を見事に欺いてしまう。その過程はまるで緻密に組み上げられた読む騙し絵の如しである。特に本作の「旨味」が詰まった部分は何を書いてもネタバレになってしまうので触れないが、90年代特有の空気がユーモラスな文体と相まって心地よい。小粒ながらも星屑のようにキラリと光る名作。

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2017/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なるほどこれはすごい…推理も丁寧で、フェアプレーに徹しようとしているのが伝わってきた。ただ(フーダニットに焦点が当たっているため仕方のないことだが)犯行方法が地味なこと、また警報装置に関しての論理を見る限り、紐を結ばない方がよかったのでは?と思えたこと、ミステリーサークルの箇所の論理が弱すぎることが気になった。動機は…社長に命令された、ならばまだ分かるが自発的にここまでやるほどのものなのか…まぁこの類のミステリで動機云々について論じるのは野暮ではあるが。

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2017/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 広告代理店に勤める杉下は失態で一時的に別部署へ→スターウォッチャーなる肩書きの文化人タレント星園のマネージャーになる。ある廃れたキャンプ地を買い取った不動産開発会社の社長から、文化人プロデュースによる経済効果を上げるためにと依頼され、UFO研究家と作家と共に下見に訪れた星園と杉下。現場には社長他数人、全9人集まった一夜が明け、殺人が発生。おりしも寒波が訪れ、雪深いキャンプ地に閉じ込められてしまった。犯人は誰なのか? 【以下ネタばれ感想】 各章(でもないのだが)冒頭に作者によるヒントが書かれており、それに沿えば公平な推理ができるという作品しかしそのヒントに重大なひっかけがある。 動機だけが不明という、ラストの星園の推理まとめは下記↓ --------------------------------- 1)位置関係…左通りにいた人は第2の犯行でこけしを使わない(麻子と嵯峨島除外) 2)凶器の選択…第2の犯行で、ズボンを使用した犯人は物置にロープがあることを知らない(あかね除外) 3)アリバイ…初日の夜に岩岸のコテージで杉下が聞いた話し声の主が犯人(杉下と星園除外) 4)心因的要素…UFO信奉派、もしくは完全なる否定派はミステリーサークルを作らない(嵯峨島・あかね・星園除外) 5)身体特徴…ヤカン警報装置の糸を結べた人が犯人(ユミと嵯峨島除外) 6)行動…ヤカン警報装置を結びなおしたのは犯行時刻を曖昧にするため(ユミと美樹子除外) --------------------------------- 1, 2, 4, 5が客観的事実からの推理で、6は5から推測した推理であり、3が客観的に事実かどうか判断できないから杉下が犯人とするものだが、読者は3が事実であることを知っているから混乱する訳だ。 なので星園の推理部分の間違いを、今度は読者が推理することになる訳だが、3以外のどれが間違いなのか?(3も推理部分は間違っているのだが)と考え始めると普通に考えて4ですよねー。 そうなると2と5から星園が犯人、と読者的には確定できるのかなと。 しかし3の推理間違い(つまり杉下が聞いた話し声は犯人ではない)に気づけるかというと気づけへんわー。ラジオはないわー。 ということで私は2と4を疑ってあかねが犯人と思ったんですけどね…ふふ。 途中でユミ達と助けを求めに雪中を進軍中の星園が 「ちゃんと前の人の通った跡を踏んで歩かないと―」 で止めて考え込むシーンがあるのですがそこだけよく分からなかった。後の推理でも特に生かされていないような。 (第1の殺人で)積もった雪の上を歩いて疲れたな、とか思ったんだろうか。 ※2006年3月-2011年1月までやってたブログより転載

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2017/09/03

もう少しで気付けそうだったのに…! ただ、叙述のトリックに気付けても、解答編で出されたいくつかの条件とか探偵役の思考過程の通りに自力で推理して行くことはかなり難しいな、と思った。伏線もよく作り込まれていると思う。

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2017/10/10

章ごとに作者が注釈やヒントを放り込んでくるという徹底的にフェアな犯人当てミステリになっている。しかしそれでも騙されるのがこの作品で、なかなか見事に伏線とミスリードを仕込んでいる。

Posted byブクログ

2022/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

探偵役(偽)のキャラが気に入っていたので、びっくりというよりも終盤の唐突なキャラ変にがっくりしてしまいました…。 所々入る説明文て必要かな?と思っていましたが叙述トリックの一部だったんですね。フェアと言われればフェア。

Posted byブクログ

2017/05/01

誰のレビューも読まず、ネットで本格推理小説のおすすめを検索して購入した一冊。 私はフーダニットが大好きなのだ!! 「読者に真っ向勝負!フーダニット?犯人は誰だ。」 の帯!こんなの絶対購入するでしょ!! 初めての作家さん、予備知識ゼロ。 猛烈な期待を持って読み初めてしまった...

誰のレビューも読まず、ネットで本格推理小説のおすすめを検索して購入した一冊。 私はフーダニットが大好きなのだ!! 「読者に真っ向勝負!フーダニット?犯人は誰だ。」 の帯!こんなの絶対購入するでしょ!! 初めての作家さん、予備知識ゼロ。 猛烈な期待を持って読み初めてしまったので、最初は肩透かし(^_^;) 何だよ、鬱陶しいなぁ、作者の説明(-_-) なーんて思いながらも、やっぱりフーダニットは大好きでワクワクしながら読み進める。 この展開で、犯人がこの人でなかったらもう終わりでしょ?くらいに思っていたのだが、作者が仕掛けたミスリードにしっかり引っ掛かり、そっちかよーーー!!と大声を出したくなった。 一瞬で自分の誤りに気付いて、あの時!、って思ったけど、それはもう言い訳にしかならなくて(^_^;) しっかり作家さんに負けてしまった(^_^;) 所詮私などこの程度。 だから読者が楽しいんだ(*^^*)

Posted byブクログ