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モラル・ハラスメント の商品レビュー

3.9

41件のお客様レビュー

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精神的に虐待-支配の構造を被害者の立場で示した書

この本が出版されたのは20世紀であり、まだまだハラスメントと言う概念が一般に浸透していなかったと記憶しています。現実にはパワハラ、モラハラ、DVなどがあったにもかかわらず、その正体が如何なるものか上手く説明できなかった頃です。上手く説明できないと言う点では、現在も大きくは違わない...

この本が出版されたのは20世紀であり、まだまだハラスメントと言う概念が一般に浸透していなかったと記憶しています。現実にはパワハラ、モラハラ、DVなどがあったにもかかわらず、その正体が如何なるものか上手く説明できなかった頃です。上手く説明できないと言う点では、現在も大きくは違わないとも思います。異常な自己愛性パーソナリティー障害の支配などは実際に経験してみるまでハラスメントがどう言うものか、そして精神的に虐待である共依存状態での支配とは何か明確に示してくれています。今日でも十分に価値ある書籍です。

Muscat Love

2023/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

モラハラする人ってさ… 共通して、条件的だね。 〇〇しないなら、別れるから。 〇〇より〇〇してよ。 普通はー。当たり前にさー。 〇〇なやつは〇〇だ。 その根源は…この本読んで少し理解した。 子供の頃から多分、条件付きの愛だったのかもな。 100点"だから"えらいね。 足早い"だから"すごいね。 字が綺麗"だから"素晴らしいね。 頭がいい"だから"すごいね。 これは、その条件が満たされないと得れない。 でも本質は、どんな子供もすごいし素晴らしい。 頭が悪いという言葉はすきじゃないけど、 スポーツができなくても、点数が良くなくても、 言葉が話せなくても、必ずいいところはたくさんある。存在自体がすごいことだから。 今の僕だったら、その理由を知ったから。 モラハラなら人でも受け止められる。 受け止めたとしても、本人の条件付きの思考と 本人が向き合わない限り、その人はずっと誰かと、自分を減点する思考はなくならないんだと思う。  モラハラされてみて、きついと思うこともあったから、されたことして何になる?って言ったけど届かないなら仕方ないのかもね。

Posted byブクログ

2022/11/16

図書館から借りたら思った以上の大部で章見出しをながめてからパラパラしただけになってしまった。先に読んだ片田先生の新書はこの本の内容を非常にコンパクトにしてまとめてくれていると感じた。それにしても世の中には普通の人として生きているサイコパスまがいの人が意外と多く存在するのだな、その...

図書館から借りたら思った以上の大部で章見出しをながめてからパラパラしただけになってしまった。先に読んだ片田先生の新書はこの本の内容を非常にコンパクトにしてまとめてくれていると感じた。それにしても世の中には普通の人として生きているサイコパスまがいの人が意外と多く存在するのだな、そのことをしっておくだけでも身を守る助けになるだろう。

Posted byブクログ

2022/02/06

2005年頃、読了。 特定の人間関係の中で起きる名前のわからない、誰にも理解してもらえない苦しみが長年ありました。 私に何が起きていたのか初めて知らせてくれたのがこの本です。 まだ日本で馴染みのない概念でしたが、当時、貪るように読みました。 地球上に私の理解者が存在するという事...

2005年頃、読了。 特定の人間関係の中で起きる名前のわからない、誰にも理解してもらえない苦しみが長年ありました。 私に何が起きていたのか初めて知らせてくれたのがこの本です。 まだ日本で馴染みのない概念でしたが、当時、貪るように読みました。 地球上に私の理解者が存在するという事実に、どれほど救われたかわかりません。 自己理解を深めるきっかけとなった忘れられない一冊です。

Posted byブクログ

2021/04/27

どういった行為がモラハラにあたるのかがよくわかります。 モラハラを受けることもあれば、自分がしている事もあり、モラハラをする人間にならないように気をつけなければ…。 と危機感を抱きました。 いつのまにかモラハラは生活の中に存在しているものです。 誰もが苦しまずに生活できる環境を作...

どういった行為がモラハラにあたるのかがよくわかります。 モラハラを受けることもあれば、自分がしている事もあり、モラハラをする人間にならないように気をつけなければ…。 と危機感を抱きました。 いつのまにかモラハラは生活の中に存在しているものです。 誰もが苦しまずに生活できる環境を作るにはモラハラについてまず知り、それからしないように気をつける事が大切だと思うので、今後の対人関係に影響がありそうな一冊。

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2020/08/10

まだパワハラの定義が曖昧だった頃、「私が受けている苦しみはハラスメントなのだろうか、自分の努力不足なのだろうか」と思ったときに読んだ本。結果、パワハラの定義を理解し、真っ向から反論できるようになった。翻訳本なのである程度自分自身の言葉で解釈する必要があるけれど、翻訳本だからこその...

まだパワハラの定義が曖昧だった頃、「私が受けている苦しみはハラスメントなのだろうか、自分の努力不足なのだろうか」と思ったときに読んだ本。結果、パワハラの定義を理解し、真っ向から反論できるようになった。翻訳本なのである程度自分自身の言葉で解釈する必要があるけれど、翻訳本だからこその「はっきりとした表現」が弱っていた心を助けてくれた。忘れられない1冊。

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2020/05/09

加害者は自分のことを被害者と思っているとあるけど、じゃあこの本を読んでる自称被害者って本当に被害者なのかな?とか思ったり…。特にモラハラを受けて育った人は本人もモラハラする側になりがちだと思う。だからこの本みたいに、加害者のことを血も涙もない悪魔みたいに言っちゃうのはちょっと嫌。

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2018/10/18

宗教や道徳に代わる基準はすでに失っており、それに代わるものは『メディア』しかない。 権力の側にいる人間はあてにできない。権力は自らの内部に枠を設けず、指導者やそれに協力している人々の責任を軽減しようとするからだ。 自己愛的変質者 -すべてが自分のおかげだと思っている -人間関係...

宗教や道徳に代わる基準はすでに失っており、それに代わるものは『メディア』しかない。 権力の側にいる人間はあてにできない。権力は自らの内部に枠を設けず、指導者やそれに協力している人々の責任を軽減しようとするからだ。 自己愛的変質者 -すべてが自分のおかげだと思っている -人間関係の中で相手を利用することしか考えない -他人に共感することができない -他人を羨望することが多い -他人は人間として存在するのでなく鏡として存在する。 -道徳家のようにふるまうことが多い。 妄想症の人格に近い。ただし本当の妄想症と異なるのは、社会の決まりと知っているくせに決まりに挑戦するところ。相手を尊重していない表れ。 ・自我の肥大 ・精神硬直/冷たい合理性・執拗 ・警戒心 ・判断の誤り 自己愛的変質者の目的は、相手を堕落させ、自分と同じ変質者にしてしまうこと−その罠にはまってはいけない。 失敗は成功できない方法を発見しただけ-エジソン 今一歩踏み出す勇気がない人間に「失敗したっていいじゃないか」という言葉は意味がない。 みんな”やめる”という選択肢を忘れている。 やめられるという選択肢をもてば自由に動ける。

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2017/10/01

発行が1999年ということもあるかもしれないが、期待していた内容とは違っていて残念。モラルハラスメントの被害者にとっては、加害者は異常人格者であることを徹底的に知らせることで加害者から離れる決意を促すことにはなるだろう。 知りたかったのは、加害者である人物がどうやってその異常な...

発行が1999年ということもあるかもしれないが、期待していた内容とは違っていて残念。モラルハラスメントの被害者にとっては、加害者は異常人格者であることを徹底的に知らせることで加害者から離れる決意を促すことにはなるだろう。 知りたかったのは、加害者である人物がどうやってその異常な性格を獲得したかだったのだが、そもそもそういう人間はいるのだの一点張りで、納得できなかった。 学校現場におけるイジメも、モラルハラスメントの加害者が首謀している場合が多いと思われる。道徳によって彼らを反省させることは不可能だとこの本は言っているようなものだ。それが本当だったら、そういう人物に対して何らかの法的手段をとることは必要ではないのか。おとなになるまで野放しにしていいのだろうか。

Posted byブクログ

2017/01/29

モラル・ハラスメントの加害者は自分に能力がないと感じているので、他人が全能の力を持っていると想像してその力を恐れる。それはほとんど妄想的で、もともとは自分が相手に投影した悪意に過ぎないのに、相手の悪意を警戒する。このあたりはきわめて妄想症的である。 (P.227)

Posted byブクログ