モラル・ハラスメント の商品レビュー
モラル・ハラスメントについて、よく理解出来る本だと思います。 ただ、被害者にとっては、受けた暴力をリアルに思い出し、途中で読むのが辛くなる部分もあると思います。その意味で☆を一つ減らしました。
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精神的に相手にダメージを与えることをモラルハラスメントと言います。モラルハラスメントを常習している人がいます。そういう人は、自己愛性人格障害と呼ばれる異常に強い自己愛を持っているのが特徴です。被害妄想的、誇大妄想的な面があり、自分の利益のために他人を利用し、他人に共感する力はあり...
精神的に相手にダメージを与えることをモラルハラスメントと言います。モラルハラスメントを常習している人がいます。そういう人は、自己愛性人格障害と呼ばれる異常に強い自己愛を持っているのが特徴です。被害妄想的、誇大妄想的な面があり、自分の利益のために他人を利用し、他人に共感する力はありません。失敗しても責任はすべて他人のせいにします。被害者を完全に巻き込み、被害者には罪悪感などの気持ちを持たせ精神的に従属させます。こういう人にはしっかりコミュニケーションをとることにより対抗することでしょうが、上手くいかない場合は離れることしか対策はないようです。
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社会人として勤務した最初の会社で、 私はモラルハラスメントに苦しんだことがあります。 先輩社員から嫌がらせを受け、かなり苦しみました。 仕事の生産性も低く、この本にも書いてあるように、 頭の中の考えるスペースがなくなってしまったようでした。 さらに、私を含めて周囲の人は嫌がらせがハラスメントであること、 また、その影響の強さを認識しなかったので、 逆に笑われる始末でした。 「今日もボロクソに言われたな^^」くらいのものでした。 生産性の低さを問い詰められたこともあります。 結果として、私は以下のようなコンプレックスを持ってしまいました。 ・人とうまくやっていけない ・仕事を覚えるのが遅い ・生産性が低い(仕事ができない) ・次の職場でも同じような事態に陥る ・周りはうまくやっているのに私だけだめ この本を読んで、 自分が苦しんだものは間違いなくモラルハラスメントであり、 それを受けた人は私と同じような状況に陥ることを知りました。 正直、かなり救われました^^ 自分だけが特別におかしいわけではなく、 自分だけが責められるべきものではなかったからです。 読んでいるときは当時のことを嫌なことを思い出しましたが、 この本は私の働くことへのコンプレックスを緩和してくれました。 素晴らしい本でした。 この本は図書館で借りましたが、自分用に新しいものを買う予定です。
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数年前に一緒に働いていた人がまさに自己愛的変質者なる加害者の人だったのねぇぇ。自分が加害者側になってないかな、って不安になっちゃった。
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被害者側として読んだが、気付かないうちに加害者側に立ってしまっていることもあるだろか…。 しかしながら雑談の中でおもろいと思って傷付けかねない発言をしてしまうこともままある。 しまった、と思ったらすぐ謝ろう…。 って、自己愛的ならこんなややこしいこと考えへんのかなー。ぐちゃぐちゃ...
被害者側として読んだが、気付かないうちに加害者側に立ってしまっていることもあるだろか…。 しかしながら雑談の中でおもろいと思って傷付けかねない発言をしてしまうこともままある。 しまった、と思ったらすぐ謝ろう…。 って、自己愛的ならこんなややこしいこと考えへんのかなー。ぐちゃぐちゃ。
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単なる嫌がらせや権力濫用とは異なり、モラル・ハラスメントの加害者とは、自己愛的な変質者である。そのようなモラル・ハラスメントの加害者は、被害者の精神を破壊しようとする。 この書では、具体例をふんだんに紹介しながら、モラル・ハラスメントとは何か、どのように行われるか、どう対処す...
単なる嫌がらせや権力濫用とは異なり、モラル・ハラスメントの加害者とは、自己愛的な変質者である。そのようなモラル・ハラスメントの加害者は、被害者の精神を破壊しようとする。 この書では、具体例をふんだんに紹介しながら、モラル・ハラスメントとは何か、どのように行われるか、どう対処すればよいかを述べている。 自分自身、モラル・ハラスメントの被害をうけたことがあるので、読みながら辛い気持ちになると同時に、客観的に自分の状況がぴったり当てはまることが確認でき、かつ自分は間違っていないということを保証してくれる安心感を味わった。 モラル・ハラスメントは間違った行為だということが、社会全体で共通認識されるようになれば、もっと暮らしやすい世の中になるのではないかと思う。その意味でこの本は非常に意義深い本であると思う。
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「巧妙に人を傷つける精神的な暴力」は、家庭や職場に起こりうる。どんな人がどんな風にターゲットを見つけ、支配し、暴力をふるうのか。標的にされた人は、生き生きと過ごす生活を再び送れるようにするには、どうすればよいのか。モラルハラスメントを止められるのは、当事者というよりも周囲の人だと...
「巧妙に人を傷つける精神的な暴力」は、家庭や職場に起こりうる。どんな人がどんな風にターゲットを見つけ、支配し、暴力をふるうのか。標的にされた人は、生き生きと過ごす生活を再び送れるようにするには、どうすればよいのか。モラルハラスメントを止められるのは、当事者というよりも周囲の人だという。この暴力が日本においてよく周知され、苦しむ人が少しでも減ればと願う。
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モラルハラスメントの主に被害者救済へ向けて書かれた本なので、被害者を支持的に扱う内容が多い。 加害者の特徴、被害者の特徴について事細かに解説されているので当事者としては状況を分析することに役立った。 被害対策に関してはあまり解説がなされてなかったのでその辺がちょっと残念。 あと序盤のモラハラ被害実例の記述が割と生々しく書かれているので被害者の方はフラッシュバックして具合が悪くなる可能性あり。
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家族と職場でのモラル・ハラスメント=精神的暴力を扱っているが、私は友人関係の文脈に置き換えて、読了した。 引き合いに出される事例は過酷で、自分のなかの心の傷を直視するようで、かなりつらい。 「自己愛的な変質者」という加害者の定義を与えただけでも、本書の役割は十分に思う。さ...
家族と職場でのモラル・ハラスメント=精神的暴力を扱っているが、私は友人関係の文脈に置き換えて、読了した。 引き合いに出される事例は過酷で、自分のなかの心の傷を直視するようで、かなりつらい。 「自己愛的な変質者」という加害者の定義を与えただけでも、本書の役割は十分に思う。さらに、最終章の「被害者の救済」は読書セラピー的な意味も大きい。 以下、備忘録。 ・加害者は人を「良い人間」と「悪い人間」へ別ける。 ・どちらが加害者か被害者かわからなくする。 ・加害者は被害者に罪悪感を植え付け、操作する。自主性を奪う。 ・加害者は直接的なコミュニケーションを拒みがち。ほのめかしを多用する。 ・加害者との和解など成立しない。 ・被害者は相手の挑発に乗らない。一番いいのは黙っていること。 ・加害者は道徳家のようにふるまう。 ・抑鬱は、相手に幻滅して、理想が崩れたときにも引き起こされる。 ・治療は、モラル・ハラスメントであることを明らかにすること。 ・残酷に扱われた人間は自分の無力さを認めることによって、その無力さのなかから将来に向けての新しい力を汲み出すことができる。 全て、当てはまりすぎて、その指摘にいちいち驚かされる。
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