モラル・ハラスメント の商品レビュー
モラルハラスメントという言葉が多用されていますが、この言葉で自分を正当化するのは違うんじゃないかなと思ったので読んでみました。 実際書かれている事例を読んでみると、これもモラハラに当たるの?とちょっと驚き、自分もされたことあるなとか言葉の使い方で自分も相手にモラハラと感じさせてる...
モラルハラスメントという言葉が多用されていますが、この言葉で自分を正当化するのは違うんじゃないかなと思ったので読んでみました。 実際書かれている事例を読んでみると、これもモラハラに当たるの?とちょっと驚き、自分もされたことあるなとか言葉の使い方で自分も相手にモラハラと感じさせてることがあるのかもしれないので気をつけねばと思ったり、考えさせられました。自分自身でいうと、周りの人に助けられてたなと改めて感じましたので、被害にあってる人のサポートができたらいいなと思いました。
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安冨歩著「誰が星の王子さまを殺したのか」で引用されていて気になったので。目次から面白い臭プンプンする。初版は1999年だけど、昨今嘆かれてるモラルの低下の理解にもつながるかも?続作も気になってる。分厚い……。
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職場だけでなく、親子、男女、色々な関係におけるモラハラ事例とモラハラというものの考え方について。 私から見るとうちの家族は、少なくとも親子三世代に渡って加害者と被害者を常に入れ替えながら、支配と被支配と被支配者のストレス発散とが入り乱れてつぶし合いをすることになった…というとこ...
職場だけでなく、親子、男女、色々な関係におけるモラハラ事例とモラハラというものの考え方について。 私から見るとうちの家族は、少なくとも親子三世代に渡って加害者と被害者を常に入れ替えながら、支配と被支配と被支配者のストレス発散とが入り乱れてつぶし合いをすることになった…というところだろう。 発生した一つひとつのケースについて、誰が加害者で被害者で、被害者風に演じた加害者で加害者役を押しつけられたら被害者だったのか、整理するのに本書はとても役に立ったと思う。 現実的に吐きそうになるから読むのにも大変時間がかかったし、感想を考えるのにも時間がかかったし、まだ考えたくないことも色々あるけれども。 自分のために次に考えて取り組まなければならない事項を、徐々に整理していくのに役に立つ気がするので、買っておこうと思う。 本書で繰り返し述べられる「自己愛が強すぎる人間の悪意」については、考えると現実的に体調悪くなったので… 個人的に今のところは「自分は正しいと無邪気に信じているため周りを笑顔で殴り倒す、未教育のヒト」=「悪い天然」=「子供みたいで可愛いヒト」と考えることにした。 子供みたいで可愛い未教育な大人に近付くと、事故が起こるので車間距離をちゃんと取ろう。 家族関係というのは、ただでさえ車間距離が近すぎて誰かの暴走は即事故で、一体どれが原因だったのか、判明には長く面倒な調査が必要だ。 無謀運転な上に、事故ればイチャモンつけてくるような車からは、全力で離脱するのがよろしい。 (ただ、家族というのは法的に絶縁が成立しないから、物理的距離を置いて逃走&絶縁宣言だけでは安心ならないのが悲しいところ。 これはまぁ、愚痴か。) どうでもいいけど、これを読んでいることを知った同僚氏からは「ちょ、現在進行形で後輩からモラハラ受けまくりのヒトが、なんでそれ読むわけwww」と言われた。 まぁ結局のところ、そういうことだろう。 どのラインを越えたら、また越えてこられたら、モラハラに相当するのか… そして謝るレベル、謝ってもらいたいレベルが判断できないということが、破綻しているということなのだろうな。 成長しよ。 最後に私的メモ。 【1】モラハラ加害者になるかならないかの違い。第一関門は、正しく謝れるか謝れないか。 【2】この感想をまとめきるにあたり、幼なじみで親友が遊びに来てくれたこと、お喋りできたことが支えとなったことを、忘れずにおきたい。感謝。
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経験のある人には事例の部分が辛いかも。セクハラといいパワハラといい、カタカナにするとなんか軽いノリになるけど、実際にはかなり深刻。「精神的虐待」とかのほうがしっくりくる。
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モラル・ハラスメントと言う言葉は聞いたことあるかもしれない。 でも、実体は良く知られていない。自分がモラハラを受けているとも気づいていない場合も多い。 この本を読むと、自分に何が起きていて、それが起きたのは自分がどうこうしなくてはならなかったのではない、とはっきりわかります。
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モラルハラスメントの事例が数多く、そして割と具体的に紹介されており、モラルハラスメント研究には大変参考になる。
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精神的な暴力とはどういったものか、どう対処すべきか。 326ページ、中盤まで動悸が収まらなかった。経験してる人はつらいかも。 ・被害者は自分の決断に自信を持ち、加害者の攻撃にはあまり気にかけないことが大切 ・モラハラの進行を防ぐには相手の挑発に乗らないこと ・被害者になるような人間には隠れた劣等感がある ・被害者の持っている活力(何かを持っている喜びを隠せない)が加害者の標的となる ・屈服させられる教育を受けた子供は大人になってからも隷属しやすくなる ・手紙が来たら他の人がいるときに開封したほうがよい ・本当に信頼できる人は、被害者を裁くことなくいつでも役に立とうとそばにいてくれる人 ・辛い体験は被害者が自分を変革する絶好の機会となることが多い
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(モラル・ハラスメントとは?)……精神的な暴力、言葉や態度、身ぶりや文書などによって、働く人間の人格や尊厳を傷つけたり、憎体的、精神的に傷を負わせて、その人間が職場を辞めざるを得ない状況に追いこんだり、職場の雰囲気を悪くさせることである。 人を人と思わず、嘘をついたり、相手を操ろうとすることから始まる。 (加害者とは?)……一時的に行動するわけでもなければ、自分のしたことに罪悪感を覚えるわけでもない、そうして、絶えず誰かを自分の利益のために操り、また破壊しようとするのである。モラル・ハラスメントの加害者は<自己愛的な変質者>である、すなわち、自己愛的な性格が<変質的>な段階にまで高まってしまった人間である、自分の身を守るために、他人の精神を平気で破壊する、しかも、それを続けていかないと生きていくことができない。何につけても自分が正しいと思っている、その結果、自分が<常識>であり、真実や善悪の判定者であるかのようにふるまう。自分が持っていないものを持っている人を見たり、人生から喜びをひきだしている人を見ると、激しい羨望を抱く。加害者の推進力になっているのは、その自己愛的な性格からくる<羨望>である。本当の意味での主体性をもたないので、どんなことに対しても自分には責任がないと考える、自分に責任がない以上、責任があるのはほかの人のほうだ、ほかに理由はない。ひとりでいると居心地が悪くなったり、何もできないように感じて、他人の支持や協力を過度に求める、結局のところ、他人に依存しなければ生きていけない人間なのである。 (被害者とは?)……たとえ根拠のないものであっても他人からの非難に傷つきやすい、何を持っていることの喜びを隠せない、本来豊かで楽観主義で生命力にあふれている、子供の頃に目に見えない暴力を受けて、誰かの支配を受け入れ、その影響が続いている人間。 加害者にとって……良心的で罪悪感を持ちやすいタイプ、加害者は被害者に精神的な暴力をふるうことによって、自分が抑うつ状態になるのを防ぎ自分自身と向かい合って自分を見つめたり、反省したりすることを避ける。 (どうやって回復するの?)……①どんな心理療法を受けるか、選択すること、②どうやったら、そこから抜け出すことができるか、その方法を考えることである、③自信を取り戻す。
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モラル・ハラスメントも難しい概念であるが、大人になるほど、いじめは不明瞭で陰湿だ。被害を受けた場合、個人での対処は難しい。企業組織の場合、組織的な対処によってしか改善できない。しかし、組織自体がモラル・ハラスメント体質であれば、いかんともしがたい。 本書は、海外の作家なので、夫...
モラル・ハラスメントも難しい概念であるが、大人になるほど、いじめは不明瞭で陰湿だ。被害を受けた場合、個人での対処は難しい。企業組織の場合、組織的な対処によってしか改善できない。しかし、組織自体がモラル・ハラスメント体質であれば、いかんともしがたい。 本書は、海外の作家なので、夫婦の場合のモラル・ハラスメントは加害者がパーソナリティに問題があるように書かれているが、日本での場合は、夫婦の在り方の変化が、起こさせているものもあるように思う。 巻末の解説で、海外赴任中はひとつのまとまりとなり、互いを思いやって円満であった家族が、日本に戻ってからそれぞれが個人になり、ばらばらになった例を書いている。「個人」を尊重することは大切であるけれど、「家族」はその「個人」の集まりとして、どのように尊重されるべきなのだろう。「個人」が意識されはじめた現代にあって、まだその集まりとしての「家族」がそれぞれによくわかっていないのではないだろうか。
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モラルハラスメントという概念を知っているのと知らないのでは全く生き方が変わる気がする。日本では体育会系の上下関係や、いじめなどがあまりに日常的な出来事だからだ。陰湿な嫌がらせや、変なパワハラとかはこの本の知恵でやっつけましょう。
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