永遠の仔(下) の商品レビュー
子供の頃に受けた精神的な傷は、大人になっても癒されることがなく、かえって傷が深くなる。そして、その傷に人生を翻弄させられてしまうのではないかと思う。 人の心の奥底に潜む闇に、触れないように、近づかないようにするのだけれど、結局は引きずりこまれてしまう。 子供の頃に受けた傷を、どう...
子供の頃に受けた精神的な傷は、大人になっても癒されることがなく、かえって傷が深くなる。そして、その傷に人生を翻弄させられてしまうのではないかと思う。 人の心の奥底に潜む闇に、触れないように、近づかないようにするのだけれど、結局は引きずりこまれてしまう。 子供の頃に受けた傷を、どう浄化させればいいのか? 浄化させないと生きるのが辛い。 かなりヘヴィで、救いようがない小説だった。
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上巻では分からなかった真実がついに明らかになる。 嘘に嘘を重ねていったから、余計に苦しくなってしまったのかな…って思うことはあるけど、嘘で隠さなきゃいけないぐらいの過去だった。 最後はみんな、過去の因縁から少しは逃れることが出来たのかな。 そうであって欲しい。 このあとも、残され...
上巻では分からなかった真実がついに明らかになる。 嘘に嘘を重ねていったから、余計に苦しくなってしまったのかな…って思うことはあるけど、嘘で隠さなきゃいけないぐらいの過去だった。 最後はみんな、過去の因縁から少しは逃れることが出来たのかな。 そうであって欲しい。 このあとも、残された二人の人生は苦しいものになると思うけど、きっと乗り越えていける強さ、自分を受け入れる強さを身につけたと思う。 最後に、母親から優希に当てた手紙で 「お父さんの過去に辛いことがあったかもしれないけど、それはあなたには関係のないこと。あなたは絶対に悪くない。あなたの魂は美しい」 って言葉には、私も少し救われた気がした。 虐待の連鎖を断ち切るのって、正にこれだと思う。 いくら自分が子供のときに辛い目にあったとしても、同じことを子供にしていい資格なんて誰も持ってないんだから。 重く、辛い内容だったけど、これは完全はフィクションではない。 現実にこういうことが起こっていると認識するべきだということを、教えてくれた。
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読んでる間中、辛かった。 みんなに幸せになってほしかった。 果てしなく重い大人たちの罪。 邪鬼に憑依されるのか。 罪なき者たちが 背負わなくてはならなかった。 あなたは悪くないって言ってあげたい。 今もあり得る。 子供を傷つけるなら、 手放す勇気も持ってほしい。 子供は...
読んでる間中、辛かった。 みんなに幸せになってほしかった。 果てしなく重い大人たちの罪。 邪鬼に憑依されるのか。 罪なき者たちが 背負わなくてはならなかった。 あなたは悪くないって言ってあげたい。 今もあり得る。 子供を傷つけるなら、 手放す勇気も持ってほしい。 子供はあなたの所有物じゃない。 誰しもが、いい親になれるわけでなし。 親であることに執着しないで。 ひとりになる怖さと向き合って。 愛する子供のために。 すべては愛する我が子のために。
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四国にある双海小児総合病院の児童精神科で出会った三人の少年少女。 そこで起きたあることは、18年後に再会した三人の心にもまだ深く刻み付けられていた。 親と子、こんなにも悲しい痛みの連鎖をどうしたら断ち切れたのか。誰が変えられたのか。 読んでいて本当に苦しく、考えさせられる、読み応...
四国にある双海小児総合病院の児童精神科で出会った三人の少年少女。 そこで起きたあることは、18年後に再会した三人の心にもまだ深く刻み付けられていた。 親と子、こんなにも悲しい痛みの連鎖をどうしたら断ち切れたのか。誰が変えられたのか。 読んでいて本当に苦しく、考えさせられる、読み応えのある作品だった。 本筋とは別に心に残った部分メモ イフェメラのノートより 『あなたたちは、自分が静かにしていたいとき、幼いわたしが声を上げると、愛さなかった。あなたたちは、自分のしてもらいたいことに、幼いわたしが従わないと、素直でないとののしった。自分の欲求を抑えられないのが子どもなら、本当はどちらが子どもだったの・・・・・』
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3人の子供が、家庭での問題から子供用の精神科の病院に入院する 3人とは一人の少女と二人の少年、少年たちは、少女の心の病の根源を取り除こうと必死になる、そして悲劇がおきる、事故か故意か、すべては霧の中 17年後、それぞれ立派に成長した3人を、昔の悲劇の記憶が襲い始める 心の傷後が、...
3人の子供が、家庭での問題から子供用の精神科の病院に入院する 3人とは一人の少女と二人の少年、少年たちは、少女の心の病の根源を取り除こうと必死になる、そして悲劇がおきる、事故か故意か、すべては霧の中 17年後、それぞれ立派に成長した3人を、昔の悲劇の記憶が襲い始める 心の傷後が、それだけ人を傷つけるのか、人間の心の深層を余すことなく描いている、そして人間はどれほど愛おしいものかも我々に教えてくれる。 登場人物が次々と悲劇に襲われるのは悲しい、みんなに幸せになって欲しかった
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2014年116冊目。 その時言ってもらえたたった一言で、人はどれだけ救われるだろうか。 その時言ってもらえなかった一言で、人はどれだけ傷を背負って生きていくことになるのだろうか。 幼少期の傷を背負った3人の再会から始まる辛い展開の中に、人間の罪悪感の深さや傷口の痛みが強く伝わ...
2014年116冊目。 その時言ってもらえたたった一言で、人はどれだけ救われるだろうか。 その時言ってもらえなかった一言で、人はどれだけ傷を背負って生きていくことになるのだろうか。 幼少期の傷を背負った3人の再会から始まる辛い展開の中に、人間の罪悪感の深さや傷口の痛みが強く伝わってきた。 読後のにすっきりできる話しではないと思う。 それでも、大切にされるべき作品であると感じる。
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読んでいると、体か強張ってしまうような話だった。 でも、ここで語られるような児童虐待は実際にあるし、増えているかもしれない。 その子たちの心の傷がどれだけ深く消えないものであるのか、想像すると暗澹とした気持になる。 虐待がなくても、こころを病んだ子供たちの存在を思うと心が痛む。
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読んでたら だんだん予想がついてきて もしかして…でも、まさかなあって思いなおして読んでたら 予想が当たってしまった。 件の家族狩りと同じく 色んな家族がでてくる。 途中に 死者は時として 心の支えになるという会話がでてくるが 確かに そうだなと思う。 その後が気になる本。
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やっぱり思ってた通りの状況だった、ユウキは。 でもどうして、子供を虐待できる親が存在するんだろう。 それをする親と、しない親の差は、一体何………? 意外と、紙一重だったりするなら、とても怖い。 この本にも何度も書かれているように、子供が全く悪くないのに、「自分のせいなの?」っ...
やっぱり思ってた通りの状況だった、ユウキは。 でもどうして、子供を虐待できる親が存在するんだろう。 それをする親と、しない親の差は、一体何………? 意外と、紙一重だったりするなら、とても怖い。 この本にも何度も書かれているように、子供が全く悪くないのに、「自分のせいなの?」って思わせてしまうことは、本当によくないことなんだなと思った。 自分の子供たちには、絶対そんなこと思わせないようにしよう、と心に誓いました。
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こんなに本の世界にはまりこんでしまったのは初めて。読書のための夜更かしじゃなく、読後の余韻で眠れなかった。 読んでる時は、3人が救われることを心から願い、読後は、登場人物のその後についてや、「優希がああしていれば!」「母親があの時話してたら!」みたいなことを真剣に考えてしまう。普...
こんなに本の世界にはまりこんでしまったのは初めて。読書のための夜更かしじゃなく、読後の余韻で眠れなかった。 読んでる時は、3人が救われることを心から願い、読後は、登場人物のその後についてや、「優希がああしていれば!」「母親があの時話してたら!」みたいなことを真剣に考えてしまう。普段の読後は作者の意図の考察なのに。 重い話で、明るい気持ちになれる本じゃないけど、この本を読んでよかった。次は、結末を知った上で、それぞれの立場で読みたい。また絶対読もう。
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