ご冗談でしょう、ファインマンさん(下) の商品レビュー
20130824 好奇心をいつまでも持ち続ける事。簡単なようでできない。今からでも何か見つけてこの先の生き方に変化を付けたい。楽しめるかどうかが大事なポイントだと思う。
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偉人には偉人たる生活があるのだなと感じた。どこまでも科学的で、時に独創的。どこか超然的で、それでもどこかユーモラス。慣習や慣例的規範を一旦括弧に入れて、自ら思考を組み立てる。月並みな表現だが、とらわれていない。痛快なほどに自由で柔軟な思考の持ち主。もちろんこの場合の自由というのは...
偉人には偉人たる生活があるのだなと感じた。どこまでも科学的で、時に独創的。どこか超然的で、それでもどこかユーモラス。慣習や慣例的規範を一旦括弧に入れて、自ら思考を組み立てる。月並みな表現だが、とらわれていない。痛快なほどに自由で柔軟な思考の持ち主。もちろんこの場合の自由というのはルールを外れた悪行ではなくて、何か別の新しい秩序の創造のことである。その人柄がひしひしと伝わってきて愉しく読める。 凡そ自然科学では答えの出ない(出にくい)領域にまでアプローチしていくその思考の流れが垣間見えた。それが個人的には面白かった。精神はあるか、どこにあるか、のような命題についての思索。哲学等の人文的分野の人間との接触。 これは想像なのだけれど、きっと世の技術者、研究者と呼ばれる人々の中にはこのようなエピソードを持っている人が少なからずいるような気がする。それをこのように活字にしていないだけで。仕事上、かなり多くのそう呼ばれる人に出会うわけだけど、それぞれ独自の世界を築き上げていらっしゃる。科学側の人々は自分の生活や生い立ちよりも、自然を、現象を記述することに興味があるのだろうと“勝手に”推察する。 いわゆる理系の人は、本書を自分の半生と照らし合わせて読むことができるのかもしれない。それも人気の一つなのかもな。 http://cheapeer.wordpress.com/2013/07/28/130728/
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物理を苦手としている私の頭では、学問的な事柄は理解出来ないが、ファインマン氏が非常に自由な思考の持ち主であることはわかる。学問に真摯であれ、圧力に屈せず自由であれ、という呼び掛けも分かる。 しかし、最後までファインマン氏が作った原子爆弾を投下された広島やら長崎への思いは一切語られ...
物理を苦手としている私の頭では、学問的な事柄は理解出来ないが、ファインマン氏が非常に自由な思考の持ち主であることはわかる。学問に真摯であれ、圧力に屈せず自由であれ、という呼び掛けも分かる。 しかし、最後までファインマン氏が作った原子爆弾を投下された広島やら長崎への思いは一切語られてない。被害範囲を考えていても、そこで人命が失われた事には触れてない。戦後来日して日本のホテルのサービスやら日本の文化に感動したと書いているが…。 学者とはそういうものなのだろう。 私には縁遠い頭脳と才能の持ち主である。そして、やはり、どこか偏っていると、私は思う。
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ファインマンは面白い。 何でもこの人が興味を持って語りだせば面白いことがある。そう断言するくらいユーモアのある人だと思いました。 本の内容も物理や数学の話ばかりじゃないですもの、人間性や絵画、教育、世の中のこと関心が広いというより、よく自分の周りに起こる様々な出来事を観察する力...
ファインマンは面白い。 何でもこの人が興味を持って語りだせば面白いことがある。そう断言するくらいユーモアのある人だと思いました。 本の内容も物理や数学の話ばかりじゃないですもの、人間性や絵画、教育、世の中のこと関心が広いというより、よく自分の周りに起こる様々な出来事を観察する力が凄い人なんです。言われたことを覚えていて疑問を追及したりうまくかわして深く考えないようにするなんてこの人にはないのではないかと思いました。 言葉を知っている表現を知っている。数学の公式だってもっといい方法があるんだと規定の概念にとらわれないところ、賢い本当に賢い人です。本人はあまりそうとは思っていないようですが、思ってなくもないけど自分には出来ない力をもつ人がいることも分かっている感じでしょうか。コンプレックスについては書いてなかった気がしましたが本人の思うことは何かあるのかもしれません。 惜しみなく努力するところや日々考えていることがあまり人に言いにくい事でも堂々と言う姿は清々しくて好感がもてます。上巻から読んでるとわかるのですが変わらない人なんだと思います。ずっと自分に正直で誠実な人なんだと。
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好奇心が旺盛で,且つ冒険心が横溢する.科学的事象に対して常に真摯である点は見習わなければならない.何よりこの茶目っ気たっぷりの人生の謳歌っぷりは研究者として必要不可欠な要素なのではなかろうか.
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自伝の下巻なので、自然とノーベル賞受賞に関するエピソードや、受賞後に「ノーベル賞受賞者の」ファインマン氏ではなく、「物理学者の」ファインマン氏として話を聞いてもらうにはどうすればいいか、というあたりに苦心惨憺する場面なんかがメインテーマの一つとなっています。 読んでいてつくづく...
自伝の下巻なので、自然とノーベル賞受賞に関するエピソードや、受賞後に「ノーベル賞受賞者の」ファインマン氏ではなく、「物理学者の」ファインマン氏として話を聞いてもらうにはどうすればいいか、というあたりに苦心惨憺する場面なんかがメインテーマの一つとなっています。 読んでいてつくづく思い知らされるのが、氏が物理学者として真実を追求するに当たり、実験の好い結果だけでなく、自分の研究にとって悪い結果や想定外の結果についても明らかにしなければならないという、「真実に対して誠意を尽くした」人であったということ。 ふざけたエピソードや美しい女性に対する包み隠さない関心、冗談みたいな「音楽家」としての横顔も見せつつ、あくまで事象の根拠を明らかにしようと執拗なまでに研究と証明を繰り返した物理学者の核があったからこそ、彼の自伝がこんなにも面白く、人を惹きつけるものになるんだと思います。 単純な物理学の本としてではなく、魅力溢れる「人」を知るための本として、本棚に並べる価値は十分にあると思います。
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ファインマンも下巻終了。 科学者はたとえ相手が素人であっても決してでたらめを言ってはならない。自説の誤りの可能性も含めて真摯に説明を尽くすべきだと。
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己が一番だましやすいから、決して自分で自分を欺かないことというのが一番印象に残りました。 もっと、ファインマンの人生に触れてみたい。
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ノーベル賞物理学者のユーモアいっぱいの自叙伝。ところどころ専門知識がないと難しいところがあったが総じて面白く読み進めた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ようやく読了。 この人は自由な人だなぁ……。 絵を描いて個展をやってみたり、ボンゴをたたいてみたり。 ノーベル賞を断りたいと記者に相談してみたり。 好奇心を持つこと、やりたいと思ったことは何でも試してみること。 だんだんできなくなっていくことだけれど、素直に何でもやってみるのは大事なことだなぁ、と思いました。
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