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ご冗談でしょう、ファインマンさん(下) の商品レビュー

4.2

123件のお客様レビュー

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2014/10/05

[ 内容 ] <上> 20世紀アメリカの独創的物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験をユーモアたっぷりに語る。 持ち前の探求心と、大のいたずら好きは少年時代から変わらぬまま。 大学時代や戦時下の研究所生活でも、周囲はいつもファインマンさんにしてやられる。 愉快なエピソードの...

[ 内容 ] <上> 20世紀アメリカの独創的物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験をユーモアたっぷりに語る。 持ち前の探求心と、大のいたずら好きは少年時代から変わらぬまま。 大学時代や戦時下の研究所生活でも、周囲はいつもファインマンさんにしてやられる。 愉快なエピソードのなかに、科学への真摯な情熱を伝える好読物。 <下> 20世紀アメリカの独創的物理学者が、奇想天外な話題に満ちた自らの体験をユーモアたっぷりに語る。 持ち前の探求心と、大のいたずら好きは少年時代から変わらぬまま。 大学時代や戦時下の研究所生活でも、周囲はいつもファインマンさんにしてやられる。 愉快なエピソードのなかに、科学への真摯な情熱を伝える好読物。 [ 目次 ] <上> ふるさとファー・ロッカウェイからMITまで プリンストン時代 ファインマンと原爆と軍隊 コーネルからキャルテクへブラジルの香りをこめて <下> コーネルからキャルテクへブラジルの香りをこめて(続) ある物理学者の世界 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/07/10

20140709読了。 独特な視点からユーモア溢れる態度を貫くファインマンさん。 自分の信念を貫く行動をするため、ある人にしてみれば扱いにくい頑固な偏った人となるのだろうけど、その行動には全て理由がある。 どんな学問でも、それが生活にどんな役に立っているのか結びつかなければ役に立...

20140709読了。 独特な視点からユーモア溢れる態度を貫くファインマンさん。 自分の信念を貫く行動をするため、ある人にしてみれば扱いにくい頑固な偏った人となるのだろうけど、その行動には全て理由がある。 どんな学問でも、それが生活にどんな役に立っているのか結びつかなければ役に立たない。今の日本にも同じことが言える。 恥や外聞もなく、というと批判的に聞こえてしまうが、得意不得意を限定してしまうことなく、様々な分野に対して好奇心のアンテナを張っている。そして常に「なぜ」「どうしてだろう」という気持ちを持ち続けているからこそ、追求して明らかにして自分のものにしてしまう。凡人であれば人目が気になったりそこまで集中して取り組めないことが多いのだけれど、それを気にしないで突き進めるからこそ研究者でいられるし、ノーベル賞という最高峰の賞を受賞できたのだろう。ご本人的にはノーベル賞がどれほどの価値があったのかわからないが・・・。 しかし、どう頑張ってもファインマンさんにはなれないし足元にも及ばないが、好奇心、探究心、つねに「なぜ」「どうして」という気持ちを持ち続けることやこだわることは自分の中にも取り入れたいと思った。

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2014/07/03

「教育」とは科学的なものなのか? 「教育」によって我々は何を教えられ、また伝えているのだろうか? 自然科学=理科教育を通じて、我々は「科学的良心」を身につけることが期待されている。 しかし、それは「科学的良心」とはいかなることか、という説明を受けることではない。 我々はリチャード...

「教育」とは科学的なものなのか? 「教育」によって我々は何を教えられ、また伝えているのだろうか? 自然科学=理科教育を通じて、我々は「科学的良心」を身につけることが期待されている。 しかし、それは「科学的良心」とはいかなることか、という説明を受けることではない。 我々はリチャード・P・ファインマンという、一人の風変わりな物理学者の奇想天外な生き方を通し、「科学的良心」の何たるかを、言葉で定義することなしに体得することになるだろう。 そして本書の最後に収められているカリフォルニア工科大学卒業式における彼の式辞を聞いた時、我々がそれまで知らずに聞き、身につけてきたものの正体が「科学的良心」であったことに気付かされるのだ。 この時はじめて、我々は「科学的良心」なるものを真の意味で定義したことになるのである。 一人でも多くの方々が本書を通して真の「科学教育」を受けることを切望する。

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2014/05/14

この本の最終章で若い研究者を前に、研究者はどうあるべきかと熱弁をふるわれていたが、研究の不正問題が論じられている現代においては、とても教訓的な話であった。ここに至るまでは、とても面白く、ファインマンさんの人柄に惚れてしまったが、ここまで読むと思わず身が引き締まる思いがした。

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2014/03/05
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科学者にとって必要なこと、それは「科学的良心」なのだということ。実験などの結果を正直に受入れ、自分に不都合な結果でも隠さないことが必要なのだ。ということが分かっただけでもこの本を読んだ価値はあったと思う。まあ、この本の価値はそれだけでは全くないのだが。

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2014/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 この本はファインマンさんの冗談のようで実際にあった話である。本に書ける出来事が起きたのは、ファインマンさんの自由奔放さと世の中の歪みの複合した効果だと思った。だからこそ、読んでいてユーモアさを愉快に感じながら、世の中へ皮肉を感じたのだと思う。わからないことはわからない、間違っていることは違っていると言うことのできる正直さと、楽しみながら知識を得ようとする行動は見習いたいと思った。

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2013/12/10

ファインマン自伝の下巻。とにかく愉快な人生を描いているが、まあ人生の中で愉快だった部分を描いているんだろうとは思う。彼が愉快な人生を送ることができたのはひとえに強い好奇心と物事に対する真摯さと突出した行動力のたまものだろうと思う。 まさしく中年病という時期に差し掛かっている自分と...

ファインマン自伝の下巻。とにかく愉快な人生を描いているが、まあ人生の中で愉快だった部分を描いているんだろうとは思う。彼が愉快な人生を送ることができたのはひとえに強い好奇心と物事に対する真摯さと突出した行動力のたまものだろうと思う。 まさしく中年病という時期に差し掛かっている自分としては真摯な追求と行動する力をこの本で蓄えた。

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2013/11/12

上巻と同様、エッセイのような感じで楽しめた。最後の章は、それまでの調子とかわり、理系の学生へのエールが書かれている。 私も研究室で学んで居たこともあったので、非常に心に響いた。 学生の頃は、都合の良いデータのみ使用しこじつけの研究結果を発表していた記憶が蘇った。

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2013/11/02

○この本との出会いは偶然で、ある学校の推薦図書として挙げられていたことがきっかけでした(新潮新書の”ん”などもそうです)。 ○下巻まで通読してみると、自分の内面、精神に対する誠実さをもっている人なのだなと思います。だからこそ既存のルールにしがみつく人(その代表のお役人は、彼がこ...

○この本との出会いは偶然で、ある学校の推薦図書として挙げられていたことがきっかけでした(新潮新書の”ん”などもそうです)。 ○下巻まで通読してみると、自分の内面、精神に対する誠実さをもっている人なのだなと思います。だからこそ既存のルールにしがみつく人(その代表のお役人は、彼がこの本でしばしば批判している)にとっては厄介者だっただろうし、その反面で科学者としても人間としても圧倒的な支持を得られたのでしょう。 ○丸暗記型で具体的なイメージを欠いた教育や、形だけで中身のない教科書選定制度、人間性を欠いたお役所対応などへの批判、いまの日本にも通じるようなことも書いてあります。とくに教育!「これは何の力で動くのだろう?」「これはエネルギーによって動いているのです(p. 209f)」、エネルギーがなにかとは言わない、理解しないでいいから黙って覚えろという教科書。中身を伴っていない公式や解法、年号などの暗記に留まる学習は応用が効かないし、現実に置き換えられるようなイメージのない学習はまったく楽しくないということ、僕のような不勉強ものなら日ごろから感じてきたことです。それをあのファインマンさんが代弁してくれている!と、ちょっとすっきりした気分になったりもします。 ○とにかく大切なのは、研究でも趣味でも、生活のなかでつねに好奇心や探求心といった気持ちを忘れないこと。そして、自分の考えをとことん突き詰めて、どんなときにもその結果を正直に相手にぶつけるという姿勢。ノーベル物理学賞などという権威などおかまいなし、つねに自分に正直に、誰とでも対等に付き合える(これこそが本当の意味での”コミュニケーション能力”でしょう)。この本を読んで、そんなファインマンさんの生き方に憧れる人も多いのではないかと思います。長々と書いてしまいましたが、言いたいことは最初の1~2段落で言いきってあります。おすすめです。

Posted byブクログ

2013/10/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

ファイマン先生の回顧録、下巻です。 コーネル大学の教授に就任し、その後キャルテク(カリフォルニア工科大学)へ、そしてノーベル賞を受賞した瞬間およびその後について語られています。 雪が嫌でキャルテクに移ったとか、どうやったらノーベル賞を辞退できるかなどなど面白い逸話がたくさんありました。 音楽や絵画にも造詣が深いなど、どこまで知識の幅が広いのかと驚くばかりです。 また、日本での学会やその他日本人との交流の話の中で日本に好意を持っていたことが書かれており、日本人として嬉しく感じました。 ブラジルでの体験や教科書選考委員などの話から教育に関する話では耳が痛いことも多数書かれていました。 知識だけ暗記してそれが現実世界とどのように繋がっているかわかっていない生徒、そしてそれらを教えようとしていない教科書。 この問題は現在の日本でも言えることだと思います。 この本を通して、先生がどれだけ好奇心旺盛か、そしてその自分の好奇心に真正面から向き合い、実験・行動し、その好奇心を満たしてきたかがよくわかりました。

Posted byブクログ