潜水服は蝶の夢を見る の商品レビュー
大変な労力だっただろうなあ。単純に尊敬に値する。脳の仕組みの本を読んだときも思ったが、脳って何なんだろう?心だけを移植することもできるようになるのかなぁ。
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意識はいつ生まれるのかより。 旅行者は火事が心配のくだり。 読み始めると、途中でただの好奇心で読んでいいのか?と思ってしまう瞬間がある。 しかし、一度覗いたなら決して目を逸らしてはならないと思い直し、また読むことになる。 しかし、読んで欲しいとも思う作品。
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映画を先に見て、原作へ。心は生きているが体は左まぶた以外麻痺というロックトイン・シンドロームに陥ったELLE編集長。まばたきだけで書き上げたエッセイ。
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詩情溢れる洒落たこの文章が、左眼の瞬きだけで綴られているなんてとても信じられない。 著者はパリの出版界の花形だったが、突然の発病によりロックトインシンドロームという耳慣れない、過酷な後遺症が残った。病床から気が遠くなるような作業を経て本書を残し、出版の二日後に亡くなったという。...
詩情溢れる洒落たこの文章が、左眼の瞬きだけで綴られているなんてとても信じられない。 著者はパリの出版界の花形だったが、突然の発病によりロックトインシンドロームという耳慣れない、過酷な後遺症が残った。病床から気が遠くなるような作業を経て本書を残し、出版の二日後に亡くなったという。奇跡の一冊。( 第二閲覧室 所蔵 956/B )
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作者は世界的に有名な「ELLE」の名編集長。 働き盛りだった彼を突然病魔が襲う。 突然、脳出血で倒れ、意識は完全なのに、身体的自由を奪われてしまう。 ただ唯一左目の瞬きだけは出来るので、 その希望の左目だけで、この本を執筆したのだ! そんな感動的な事があるだろうか!...
作者は世界的に有名な「ELLE」の名編集長。 働き盛りだった彼を突然病魔が襲う。 突然、脳出血で倒れ、意識は完全なのに、身体的自由を奪われてしまう。 ただ唯一左目の瞬きだけは出来るので、 その希望の左目だけで、この本を執筆したのだ! そんな感動的な事があるだろうか!! この本には希望を与えてもらった気がする。
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まばたき以外の身体の自由がないロックトインシンドロームにかかった元ELLE編集長。 重い潜水服の中に閉じ込められながら、想像は蝶のように軽やかに舞う。 映画を先に見たのだが、アルファベットの読みあげに応じてまばたきで言葉を紡ぎだすその、すさまじい積み重ねは、映像の方が実感できた...
まばたき以外の身体の自由がないロックトインシンドロームにかかった元ELLE編集長。 重い潜水服の中に閉じ込められながら、想像は蝶のように軽やかに舞う。 映画を先に見たのだが、アルファベットの読みあげに応じてまばたきで言葉を紡ぎだすその、すさまじい積み重ねは、映像の方が実感できた、と思う。 だが、この本を読むと、その必死さや努力の色を感じさせない軽やかな言葉に触れて、彼の心の中が見えてくる。
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タイトルと帯の文句が気になって購入。 タイトルの意味を考えながら読み始めた本書、プロローグで理解して胸がつまった。 エッセイの様な美しい、流れるような文章で描かれているせいか奇麗にまとめられ過ぎている、というのが実直な感想。 文中では著者の負の想いが描かれているにも関わらず、...
タイトルと帯の文句が気になって購入。 タイトルの意味を考えながら読み始めた本書、プロローグで理解して胸がつまった。 エッセイの様な美しい、流れるような文章で描かれているせいか奇麗にまとめられ過ぎている、というのが実直な感想。 文中では著者の負の想いが描かれているにも関わらず、結局は世界の美しさを感じさせられたことを残念に思う。自身の人生そのものを、ある種作品の様にまとめあげた著者の心を想うことも烏滸がましいか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これはエッセイだ。 それも植物人間になりかけた男性の―。 彼はまばたきをすることでしか意思を疎通できない。 その気の遠くなるようなコミュニケーションの果てに生まれたのがこのエッセイなのだ。 だがしかし、これを読んでいる限り著者の絶望や諦めを感じることは無いだろう。 彼はウィットに飛んだ文を書き―勿論これはフランス人の気質の影響も多少はあるのかもしれないが―あくまで冷静だ。 読んでいて時折、彼はペンを走らせて書くように、すらすらっと叙述しているような気さえする。 まばたきの先に生まれたとは到底思えない。
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意識や知能は全く元のまま、全身が麻痺しているロックトイン・シンドロームの患者が、かろうじて動かせる左目のまばたきによって言葉を綴った本。 当事者の手記を読んでいるというよりは、 軽やかなタッチのエッセイ集を読んでいる感覚に陥った。 今まで読んだ当事者の手記では経験したことない感...
意識や知能は全く元のまま、全身が麻痺しているロックトイン・シンドロームの患者が、かろうじて動かせる左目のまばたきによって言葉を綴った本。 当事者の手記を読んでいるというよりは、 軽やかなタッチのエッセイ集を読んでいる感覚に陥った。 今まで読んだ当事者の手記では経験したことない感覚だったなぁ。 とても、とても綺麗な世界。 でも、ゆっくりと、じっくりと、筆者の言葉の奥の心が届く一冊。
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