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黒い家 の商品レビュー

4

1046件のお客様レビュー

  1. 5つ

    326

  2. 4つ

    401

  3. 3つ

    200

  4. 2つ

    40

  5. 1つ

    10

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2009/10/04

読書日【2006/9/21-24】 文字を追っているのは確かに私だが、 何かに追い立てられているのも、確かに読み手である私だった。 生命保険会社の日常を描くことから始まる、保険金殺人と 疑われる事件の解明は、登場人物の知恵と思考に託される。 それを通して、生命保険と...

読書日【2006/9/21-24】 文字を追っているのは確かに私だが、 何かに追い立てられているのも、確かに読み手である私だった。 生命保険会社の日常を描くことから始まる、保険金殺人と 疑われる事件の解明は、登場人物の知恵と思考に託される。 それを通して、生命保険というシステムを悪用する人間像と 人類が抱える問題さええぐり出そうとしている。 恐怖を垣間見ている主人公の映像が目の前に浮かび、 純粋に次のページが気になって仕方なくなる。 前半、主人公の思い込みの激しさがやや気になったが それは追い詰められた人が陥りやすい短絡的な思考でもあるかと 納得できなくはないし、 犯人が主人公に抱く憎悪の根拠がいまひとつわかりにくい点も そもそもこの犯人の性質上仕方ないことなのだと 解釈できる。 とにかく、追われるように読んでしまった。

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2009/10/04

怖かったです。 幽霊的な怖さではなく 危機迫る感じが何とも…。 異臭とか言われたときは本当に匂ってきそうな描写。 文章の書き方がウマいです!!

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2009/10/04

保険金をもらうために子どもを自殺に見せかけ殺す。疑問に思った主人公は謎を解こうとする。心理学とか、保険金とか、私の嫌いな分野が多かったので星2つ。

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2009/10/04

 これは、本当に怖い。お化けとかそんなんじゃなくて、怖い。自分がいつああなってしまってもおかしくない、と思うと、怖いです。

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2009/10/04

数年前にフリマで10円で買ったのです。なんというコストパフォーマンス! 作者が元保険屋さんなだけに、非常にリアリティが感じられました。 というか文体がドS。 もう勘弁してくれってくらい緻密に書くから、終盤の家のシーンでは怖くてページをめくるのが嫌になりました。 何回も読み返し...

数年前にフリマで10円で買ったのです。なんというコストパフォーマンス! 作者が元保険屋さんなだけに、非常にリアリティが感じられました。 というか文体がドS。 もう勘弁してくれってくらい緻密に書くから、終盤の家のシーンでは怖くてページをめくるのが嫌になりました。 何回も読み返したので、後で新しく買いなおしました。

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2009/10/04

星一つ。それ以上のコメントは必要ないかと(笑)。 ただ、この作品は平成9年に第4回日本ホラー小説大賞を受賞しています。 で、ご丁寧に、その選評まで載せてある。 「新次元に突入した日本ホラー」 :荒俣 宏 「日本製ホラーの輝かしき到達点」 :高橋克彦 この作品を誉める事が...

星一つ。それ以上のコメントは必要ないかと(笑)。 ただ、この作品は平成9年に第4回日本ホラー小説大賞を受賞しています。 で、ご丁寧に、その選評まで載せてある。 「新次元に突入した日本ホラー」 :荒俣 宏 「日本製ホラーの輝かしき到達点」 :高橋克彦 この作品を誉める事がどれだけ自分の作家活動に影響するのか、ちゃんと分ってるのかなぁ・・・ 説明責任、という事で少しだけ書くと、この作家の描写力の無さ、というか、あまりに頓珍漢すぎる。 (コーヒーを煎れる場面で) >湯をドリップすると、部屋中にかぐわしい香りが満ちた。 (その数行後で) >コンロにかけていたサイホンから、沸騰したコーヒーが溢れそうになった。 これは、どう理解したら良いのか。 ドリップしたコーヒーをサイホンに戻して、それをコンロ?で沸かしてたのかなぁ・・・ まぁ、これは笑えないギャグとして読み飛ばしたとしても、最後の犯人との対決の場面。 >彼は包丁を持った相手の右手首をしっかりと掴んでいた。相手は中年女だ。包丁さえ奪え取れば・・・・・。 >彼は右手で相手の右手をつかんでいるために、(相手の左手の爪の攻撃を)首をすくめて避けることしかできない。 >彼は自分の甘さを思い知った。 いやぁ〜、それより先に、自分の文章力の無さ、想像力の無さを思い知って欲しかった。 保険会社の支払い査定主任という主人公の設定は、結構良かったんだけどなぁ。。。

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2009/10/04

巷でいわれているような、ぞくっとするような恐ろしさや追い詰められる恐怖はなぜかあまり感じなかった。ただ、読んでいて重苦しくて呼吸がしにくいような感じがした。うすら寒い気持ちがいつまでも残った。

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2009/10/04

ホラー小説というジャンルでは有名となったこの「黒い家」。 映画化された時に「大竹しのぶ」の狂気の演技が話題となったので、レンタルビデオでは見たことがあった。 今回あえて小説で読んでみると、映画では伝え切れなかったおどろおどろしさがあり、全然違う作品として十分に楽しめた。 ...

ホラー小説というジャンルでは有名となったこの「黒い家」。 映画化された時に「大竹しのぶ」の狂気の演技が話題となったので、レンタルビデオでは見たことがあった。 今回あえて小説で読んでみると、映画では伝え切れなかったおどろおどろしさがあり、全然違う作品として十分に楽しめた。 なにしろホラーといいつつも、幽霊やモンスターが登場するわけではない。 また、設定もごくごく普通の町の話だ。 誰もがお世話になっている生命保険。 これが、何人もの殺人を引き起こす引き金になっているから、恐ろしいのだ。 犯人である幸子(映画では大竹しのぶ)は、実の息子やそれ以前にも何人かの男を保険金目当てに殺害する。 そして、保険金がいつ支払われるのかを、ストーカーのように毎日保険会社のカウンターに聞きにくるのだ。 実際にも保険金目当ての殺人事件というのは、時々ニュースでも報じられている。 相手に保険金をかけ、うまく殺しさえすれば、何千万、何億という巨額の現金を一瞬で手にいれることができる。 一度こんな甘い汁を吸ってしまうと、どこか通常の感覚がマヒしてしまうのだろう。 (一回では飽き足らず、何度も同じ手口を繰り返すことも多いようだし) この映画の中の保険会社も、できるだけ保険金を支払わなくて済むように様々な言い訳を考える・・。 きっと、実際も因果な商売なんだろうなあ。

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2009/10/04

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。 ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になって しまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた 若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が...

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。 ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になって しまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた 若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。 恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃の ノンストップ長編。 第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

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2011/09/09

第4回ホラー小説大賞受賞作。  生命保険会社で保険金の支払い査定の仕事をしている若槻慎二。仕事上、客からのクレームに対応することも多いが、ある日彼はまったく覚えのない顧客から、名指しで家に謝りに来いと呼び出される。わけがわからないまま訪ねたその家は、異臭を放ち、不吉な雰囲気をま...

第4回ホラー小説大賞受賞作。  生命保険会社で保険金の支払い査定の仕事をしている若槻慎二。仕事上、客からのクレームに対応することも多いが、ある日彼はまったく覚えのない顧客から、名指しで家に謝りに来いと呼び出される。わけがわからないまま訪ねたその家は、異臭を放ち、不吉な雰囲気をまとう『黒い家』だった。そしてその中で若槻は、ありえない光景を目撃する・・・。  確かに怖い話だった。でも、思っていたのとはちょっと違う種類の恐怖だったというか・・・。お金を手にするために、人はここまで酷く汚いことができるんだという怖さ。犯人のちょっとした一言に寒気を感じる箇所多数。途中から、頭の中で思い浮かぶ犯人の姿はもう明らかに人間じゃなくて鬼だった・・・。

Posted byブクログ