黒い家 の商品レビュー

貴志祐介(著者)

2023/02/04

心臓をコソコソとこそばされるような怖さ。
初期の作品やから、新世界よりと比べたらおぞましさはないねんけど、それでも怖さは十分ある。
読みながらも、『どうなっていくねん。なにが起こってるねん』という気持ちで手が止まらない。
ほんまこの人の小説は面白い。
人間の持つ狂気、自分の周囲で何かが起きる不安、そして最後は1番怖いのは単に刃物を持った人間という様々な恐怖を魅せてくれる。

2023/01/27

ずっと読もうと思っていてやっと読めた本でした。ホラーはホラーでも、心霊現象や怪談話ではないのです。人間の怖さがじわっと伝わってきました。ホッとしたのも束の間、後味の悪さが怖いです。

2023/07/21

ううううう怖いよーーー表紙がもうすでに怖くてメモ付箋貼って隠して読んでた。終盤はずっと胃がキリキリしてたけどエレベーターでの1on1の緊迫感ホント死にそうだった。私だったらどっちつかずで動けなくて殺されてる。ギャグアクションと化した映画見て心落ち着けます。

2023/01/23

久しぶりに時間を忘れて読書しました。怖かった！とにかく怖かった！怖い小説慣れっこの私が、怖すぎて、ちょっと後ろの方を先に読もうかと思っちゃうくらい怖かった。

幽霊より亡霊より、凶器持った異常者の方が怖い。サイコパス怖い。超怖い。

保険会社で働く主人公が、自殺した少年の第一発見者となるのだが、この少年の死に違和感をもち…
て感じなんだけど、話のディテールが細やかで引き込まれた。

ああああ、怖かった。
人間のモラルはどないなってんねん、ほんま。

2023/01/15

怖い怖い！
これ読んでる間は窓やドアやの鍵をかけたか何度も不安になってしまった。
オバケや幽霊より人間が一番怖い！

2023/06/11

絶対出会いたくない人たちに出会える本です。お金の為になぜそこまで出来るのか、一生分かり合えないな。生命保険の裏側を色々知れました。

2022/12/11

一気読みしました。恐怖と気持ち悪さで食欲がなくなりました。サイコパスとはできる限り関わりたくないですが、生命保険金目当てでの殺人を目論む人達はこのような思考回路なのでしょう。

2022/11/27

精神科に携わる身なので、こういう、一般的な情緒が通じづらいパーソナリティ障害の人がいること、そういう人たちは物事の物差しが自分とは違うということは、よくわかる。
私は職業柄、精神世界についてよく考えるけど、ここまで人格が歪んでしまう人はやっぱりなかなかいないんじゃないかなあ、と。私は性善説を信じてるのかもしれない。

後半の怒涛の展開には先が怖くてドキドキが止まらなくて、一気読みして夜中3時になってしまった。

そんなに人間切ってたらずっと同じ包丁使い続けるのは難しいんじゃないかなとか、思ってしまった。笑

2022/11/26

怖すぎ。ずっとドキドキしながら読んでた。
とても面白かった、こういう系が平気な人にはぜひお勧めしたい。

2022/11/25

　こっわ。念のため昼中に読み切れるように一気に読んで良かった。私のホラー苦手は幽霊限定ではあるが、本書はなかなか。事前情報でリアルな人間の怖さと知っていたので、ギリギリ読めた。だが、潜入シーンと最後の戦いのシーンではアドレナリンが大量に出た。
　元スジものの人と元自衛官の警備員など屈強な人物を平然と殺害できている点など、普通の中年女性にしては強すぎなのが疑問だが、スリル満点で面白く読めた。舞台も京都なので容易に想像できるので、実感が伴って怖さが増幅。貴志さん最近ハマっているので、これが読めたら後は大丈夫かな？