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黒い家 の商品レビュー

4

1046件のお客様レビュー

  1. 5つ

    326

  2. 4つ

    402

  3. 3つ

    200

  4. 2つ

    40

  5. 1つ

    10

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2023/05/22

気持ち悪くて良かった 全体的にどんよりしてる 最後らへん読んでてドキドキした 悪魔のような人間は日常にいくらでも潜んでいるんだよなあ 恵が言ってることも分かるけどどうしてもきれい事に感じた

Posted byブクログ

2023/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めの冒頭から伏線を張り、後に真相が明るみに出る様を良く描いていた。 殺人鬼と一騎打ちになるシーンは表現も然ることながら見ものだった。 徐々に殺人鬼の異常性と主人公の周りや自身への被害が拡大していき、クライマックスには更に恐怖が増す演出も良かった。中弛みしないので一気に読める、むしろ続きが気になって仕方ない本だった。

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2023/05/18

25年ぶりに再読。背筋が寒くなったのを覚えている。 事務的に死と向き合う生命保険会社の日常に少しずつ違和感が侵入し、怪物が正体を現すまでのじわじわとした恐怖、怪物の犠牲になった人の惨たらしい殺され方、狡猾な怪物に孤立無援の状態に追い詰められる絶望、怪物が超常的なバケモノではなく...

25年ぶりに再読。背筋が寒くなったのを覚えている。 事務的に死と向き合う生命保険会社の日常に少しずつ違和感が侵入し、怪物が正体を現すまでのじわじわとした恐怖、怪物の犠牲になった人の惨たらしい殺され方、狡猾な怪物に孤立無援の状態に追い詰められる絶望、怪物が超常的なバケモノではなく生身の人間だけに怖かった。 「地獄への道は善意で踏み固められている」の言葉どおり、性善説を前提にしたシステムは、ほんのひと握りの悪意ある者によって散々に利用し尽くされ、最終的には崩壊する。 明らかな不良分子を実力で排除する狼の社会と、故意に万の犠牲者を出したとしても、死刑になることはない人権先進国のくだりで予想された暗澹たる未来像は、隆盛を極める「利益は自分に、損失は社会に」の強欲資本主義、「今だけ、金だけ、自分だけ」の刹那的な価値観、なりすましトランスジェンダー(自称「心は女」男)の無法... 残念ながら的中しつつあるとしか思えない。 「お嬢さん」と揶揄されたヒロインの主張は、撤回するとストーリーが成立しないためこれでよいとは思うが、それでも想像してしまう。「ヒロイン自身が『殺されていた方がはるかにマシ』な状態にされていたら、まだそう思えるのか」と。 人に偏見でサイコパスのレッテルを貼って排除するのは悪なのだが、その人物が「排除されて当然」と証明されるには、残念ながら「犠牲者」が必要なのだ。残酷なのはどちらか。

Posted byブクログ

2023/05/06
  • ネタバレ

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保険金殺人という、練りに練った一度きりの犯行かと思ったら、次々と人を殺していくというスピード感と緊迫感が合わさっていて、ハラハラと恐怖しながら読むことになった。てっきり幽霊が出るのだと思っていたけれど、出てこなくてもこれはホラーに違いない。 菰田幸子の恐ろしさに震え上がる。恵がなんと言おうとも、私にはモンスターにしか見えない。 重徳の両腕が切り落とされた事が判明したシーンでは絶句してしまうような衝撃があった。小学生時代から、重徳を更に孤独に追いやっているのが幸子だったとは。人生を狂わされてしまった重徳が不憫で仕方ない。 リミッターの無い人間が人を殺すと決めた時の凶暴さ・狡猾さには敵わないと思った。本当に読んでいて気分の悪くなる殺しっぷりだった。 ラスト、幸子が死んでも次のサイコパスがいるという含みが重苦しい後味。

Posted byブクログ

2023/04/27
  • ネタバレ

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ホラー小説大賞ってことで 脈が早くなるくらいに怖かった 後半はちょっと菰田幸子の人間味がなくなってて モンスターと闘いよるような感じやったけど おもしろくてどんどん読めた 保険金殺人とかする 用意周到の殺人が1番怖いなって思った

Posted byブクログ

2023/04/24

10年以上前、高校生のときに読んだ本。 保険とかあまり詳しくないころだったけど、読んだ後の恐怖感が今でも忘れられない。

Posted byブクログ

2023/04/22

「ホラー小説」というものを初めて読みましたが、読んでいる最中のゾワゾワ感や読後のなんともいえない落ち着かなさが癖になりそうです。 きっと見落としているだけで、日常の隙間にはホラーが潜んでいるのかもしれない、と思える内容で面白かったです。

Posted byブクログ

2023/04/20

「結局いちばん怖いのは人間なんだよ」とは至る所でよく聞く文言ですが、フィクションにおいてその“人間の怖さ”なるものを描き切るには相当な技量が必要です。誰でも思いつくような使い古された概念だからこそ、凡庸で陳腐な“人間の怖さ……?”満載の駄作が世界中に溢れています。 そんな中でこの...

「結局いちばん怖いのは人間なんだよ」とは至る所でよく聞く文言ですが、フィクションにおいてその“人間の怖さ”なるものを描き切るには相当な技量が必要です。誰でも思いつくような使い古された概念だからこそ、凡庸で陳腐な“人間の怖さ……?”満載の駄作が世界中に溢れています。 そんな中でこの小説の完成度、到達度は素晴らしい。何しろ読み進めていくにつれて加速度的にネジが飛んで狂っていく人間の情景がありありと描写されています。割と早い段階で「真相はこうなんじゃない?」と気付く勘づくは多く、案の定その通りに展開していく訳ですが、そこからが本当に面白い。ミステリー的なクリフハンガーではなく、まさに“人間の怖さ”そのものがストーリーの推進力となっている本作は間違いなく超一流のホラー小説。圧倒されました。

Posted byブクログ

2023/04/23

生命保険会社に勤める若槻の元に届いた、一件の死亡保険金の請求。少年が自殺をし、彼の親が執拗に保険金の支払いを求めてくる。 猫が可哀想な目にあうお話は好きじゃない。 ホラー小説だと思って読み始めたのだけど、これは保険金殺人ミステリ小説だったのか? 監禁されて殺される一歩手前になっ...

生命保険会社に勤める若槻の元に届いた、一件の死亡保険金の請求。少年が自殺をし、彼の親が執拗に保険金の支払いを求めてくる。 猫が可哀想な目にあうお話は好きじゃない。 ホラー小説だと思って読み始めたのだけど、これは保険金殺人ミステリ小説だったのか? 監禁されて殺される一歩手前になっても頑なに性善説を信じる恵のことを怖いと思った。彼女が菰田を人間と肯定したら、恵のために体を張った若槻が報われない気がしてしまう。

Posted byブクログ

2023/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幽霊系のホラーを求めていたがただのサイコパスの話。 保険外交員である主人公が訪れた「黒い家」で、その家の子供が自殺しているところの第一発見者となる。主人公は途中まで主人を疑っていたが結局、全てを操っていたのはその妻であった、というオチ、

Posted byブクログ