クローズド・ノート の商品レビュー
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映画化 堀井香恵は文房具店のアルバイトと音楽サークルの活動に勤しむ普通の大学生。ある日自室のクローゼットの中に前の住人が書き残したノートを見つける。伊吹先生という小学生の教師のノート。このノートは少しフィクションも含まれる。
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映画はあんなことがあったから、ざっくりしたストーリーさえも知らないまま。でもそれはかえってよかったかも。 (イメージが固まるから) 主人公の心の動きの描き方は楽しく、そして若者特有な感じが心地よい。変に背伸びしないし、途中で勇気を持って変化していくとこなど、格好良い。 もう一人の主人公(?)はまあ日記だけの登場なので、後半彼の事ばかり書いているのが残念。って日記ってそんなもんか!(自分の日記だって、仕事の事なんて書いてないよ:笑) 一人の男性が中心になる話ではあるんだけど、その彼の魅力はちっとも伝わってこない。人物像が見えない。 万年筆の魅力だけは、伝わります・・・。 結構唐突に終わっちゃう感じが、あまり好きにはなれず。もう少し掘り下げて欲しかったかな・・・。
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ミステリーと信じていましたが途中で恋愛小説と気付きました。苦手ジャンルの割りにさらりと読めます。 オチがすぐに読めて少し残念。 香代ちゃんの台詞と行間から読み取れる浮かれっぷり、ポジティブさには、ちょっと待ってそんなに上手くいくか!?、とドキドキハラハラさせられます。 演奏会の描写は共感できることが多く楽しかった。 ただ、君代ちゃんの母親との手紙が多すぎる。実際に存在したやり取りであったとしてもも小説としては蛇足に思えた。 伊吹先生の善人ぶりと理想の先生ぶり、献身振りが非現実的で、理想の教師像ととはこうあるべきと押し付けられているような気がしてしまう。あとがきを読んで伊吹先生像が美しいものになってしまった理由は理解できたが、やはりかくあるべし、と主張されているようで嫌だった。 要素ぎっしりでバイトも万年筆も、マンドリンも鹿島さんのことも、中途半端。多方に向いたベクトルの落ち着きどころが欲しかった。
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ストーリー展開はもとより、主人公のアルバイト先=萬年筆専門店で、色んなメーカーの萬年筆、とりわけマニアックな限定モデルなどが文中に次々に出てくるのが、興味深い。 ひょっとして、作者も萬年筆愛好家かも? 同名の映画にもなった原作本。 映画の中でも萬年筆が、重要なアイテムとなってお...
ストーリー展開はもとより、主人公のアルバイト先=萬年筆専門店で、色んなメーカーの萬年筆、とりわけマニアックな限定モデルなどが文中に次々に出てくるのが、興味深い。 ひょっとして、作者も萬年筆愛好家かも? 同名の映画にもなった原作本。 映画の中でも萬年筆が、重要なアイテムとなっており、ここでもマニア垂涎の萬年筆がたくさん出てくるところも、見所のひとつか! 世間巷では、萬年筆ブームとか?!この小説・映画が与えた影響は大きいかも。 映画の中で伊吹先生を演じる竹内結子が使う萬年筆は、手作り万年筆でお馴染み「中屋万年筆」の赤溜ロングサイズ。ついつい欲しくなってしまいます・・・。
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女子大生が自分の住んでいるマンションのクローゼットで、前にこの部屋に住んでいた人の日記を見つける。そこから物語が始まる。 日記を書いていたのは、小学校の先生をしていた女性。 妙に子供たちの感想とか、小学校の情景が浮かんできて、普通に小説を書こうと思ってここまで情景が浮かぶほどにかけるのだろうかと思ったが、あとがきを読むと、著者の亡くなった教師をされていたお姉さんの遺品を参考にしているらしい。 話の流れは予想できたが、それでも気持ちが温かくなる、 そんな小説だった。 あと良い万年筆がほしくなった。今使ってるのは1万ちょっとの安いのだからなぁ
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ノートの中の伊吹先生と、現実の香恵が二重写しになる構図は面白い。ラストシーンは、ちょっとクサいなと思いながらもじんわりと温かくなった。
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映画レビューのあらすじだけ読み、だいたいの内容は分かってから読み始めた。 主人公の性格描写がしつこいように感じる。気の利かなさにイライラしてしまったり…。ノートを読みながら影響を受けて、成長していく様子は感じられるけど、そこまで必要なかったかな…。 ノートと主人公、イラストレ...
映画レビューのあらすじだけ読み、だいたいの内容は分かってから読み始めた。 主人公の性格描写がしつこいように感じる。気の利かなさにイライラしてしまったり…。ノートを読みながら影響を受けて、成長していく様子は感じられるけど、そこまで必要なかったかな…。 ノートと主人公、イラストレーターの話メインの後半はおもしろかった。 先生と生徒のやりとりがリアルに感じられるのは、作者のお姉さんが実際に教師だったからだと思う。そして作者は男性だけど、女性の気持ちをすごく繊細につかんでいると感じた。
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ベタ中のベタの恋愛小説。 最後の終わり方は好き。 万年筆が欲しくなる。 私のイメージはずっと伊東屋でした。
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最初からなかなか読むのが進まなかったのは、自分が特に教師と言う職業にも、万年筆にも、イラストレーターにも興味が無いからだろうと思う。しかし、物語も何か深みが感じられず、ラストもあまりしっくり来なかった。
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引っ越し先の押し入れの中から見つけた一冊のノートから物語が始まる恋愛小説。揺れる乙女心、死、そして小学生。感動要素 としては申し分なしの展開。ミステリー作家の作品として意外性がなく少し残念。だが男性が書いたとは思えないほど微妙な女性心理が繊細なタッチで。同時進行するダブルの恋愛物...
引っ越し先の押し入れの中から見つけた一冊のノートから物語が始まる恋愛小説。揺れる乙女心、死、そして小学生。感動要素 としては申し分なしの展開。ミステリー作家の作品として意外性がなく少し残念。だが男性が書いたとは思えないほど微妙な女性心理が繊細なタッチで。同時進行するダブルの恋愛物語そして最終章での収束。たまにはいいかな、せつなく物悲しい物語も。映画は見ていないがあまり評判がよくないようで‥。
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