クローズド・ノート の商品レビュー
〈内容〉私の部屋に置き忘れられた一冊のノート。はじめは手に取るつもりもなかったのに。そのノートを開きはじめたとき、私の平凡な日常は大きく変わりはじめる―。切なく暖かい恋愛小説。
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なんかねぇ、香恵ちゃんが あんまり好きになれなかったかも。 私の中で魅力的には映らなかった。 最後の最後で、ちょっといいかもって思えたけど… でも、伊吹先生の人柄には惹かれた。 この本の中で、唯一の私にとって 魅力的な人やった。 君代ちゃんのエピソードは 泣きそうになった。 自...
なんかねぇ、香恵ちゃんが あんまり好きになれなかったかも。 私の中で魅力的には映らなかった。 最後の最後で、ちょっといいかもって思えたけど… でも、伊吹先生の人柄には惹かれた。 この本の中で、唯一の私にとって 魅力的な人やった。 君代ちゃんのエピソードは 泣きそうになった。 自分が不登校児やったから、 ちょっと感情移入しちゃったな。
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今回は、最近はまっている作家である雫井脩介さんの、『クローズド・ノート』を読みました。 あらすじとしては、教職志望の女子学生である主人公が、親友とその彼氏との三角関係や、バイト先に現れた芸術家の男性への片思いなどに悩みを抱えるも、アパートの自分の部屋で見つけた前の住人の日記を心のより所にし、人生を進んでいく話、という感じです。ちなみに前の住人はもう死んでおり、その恋人が片思い中の芸術家だったりします。 まぁ、ストーリー展開自体はベッタベタですが、ひとつひとつの描写がうまく、ストーリーに引き込まれる、という点では大変レベルの高い作品だったと思います。 飛行機の中でラストを読み終わり、思いっきり涙を流しているところをキャビンアテンダントのお姉さんに見られ、ものすごいいい笑顔を返されたことが忘れられません(笑)。 技術的な話としては、主人公の一人称が全編通して続く中(例外的に日記の描写は前の住人の一人称ですが)、途中までは段落ひとつひとつを数行ずつ取っていたのが、後半、日記の持ち主の恋人が片思い中の芸術家だとわかったあたりからは、ほとんど一行ずつで段落を分けており、かなり意図的にスピード感を付けているのがわかりました。 これは常套手段として、しっかり使えるようになっておきたいテクですね、個人的には。 あと、ラストは個人的には納得できません。尻切れトンボなんですよねー。それはおそらく、この作品が「前住人の人生の完結」がテーマであると思われるので、現実に生きている登場人物たちの結末がどっちらけになってるからなんだと思うんですが。もう少し、未来を見据える展開で終わってもよかったんじゃないのかなー、と思います。 まぁ、涙まで流しておいて、何を文句言ってるんだ、とお思いかも知れませんが。まぁ、感情と論理は別思考なんです、ということでひとつ。
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読み進めていく中で「まだ読み終わりたくないな!」と思ってしまう不思議な作品でした。 結末につながる重要な繋がりには途中で気づいてしまいましたが、最後には静かな暖かい感動がありました。 映画から見てしまったので、人物や背景が想像しやすく読みやすかったのも良かったです。 万年筆が買い...
読み進めていく中で「まだ読み終わりたくないな!」と思ってしまう不思議な作品でした。 結末につながる重要な繋がりには途中で気づいてしまいましたが、最後には静かな暖かい感動がありました。 映画から見てしまったので、人物や背景が想像しやすく読みやすかったのも良かったです。 万年筆が買いたくなります^^;
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綴られた文字というのは、どうしてこんなにあたたかい感じがするのだろう。同じ言葉でも、耳から入ってくるのとは、また違う。目で追って、頭で考えて、心で感じるまでに、ゆっくりと時間が流れるからなのだろうか。声だと一瞬で消えてしまう言葉も、綴ることによって永遠になるからだろうか。 普...
綴られた文字というのは、どうしてこんなにあたたかい感じがするのだろう。同じ言葉でも、耳から入ってくるのとは、また違う。目で追って、頭で考えて、心で感じるまでに、ゆっくりと時間が流れるからなのだろうか。声だと一瞬で消えてしまう言葉も、綴ることによって永遠になるからだろうか。 普段、他人との衝突を恐れて自分の考えを口にできない、そのくせ考えても答えが出ないようなことをいつまでも思い悩む私は、綴るという行為が好きだ。誰に見せるわけでもない、大した内容でもないのだけれど、綴ることで自分の感情に折り合いをつけているのかもしれない。万年筆にまつわるエピソードが描かれているのも、私の思う「綴ることの美学」にふさわしい。 ひそかに身をひそめていた言葉が、綴った人の思いを超えて、どこかで誰かの人生に影響を与えることがある。その奇跡を描いたのがこの本で、私自身もまた、ここに綴られている思いに、そっと背中を押された様な気がした。
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実際に作者のお姉さんが先生をしていて若くして亡くなったことを背景に書かれた作品。部屋の前の住人のノートを見つけ、その伊吹先生のノートに魅せられていく大学生の女の子の話だけど、序盤でネタがわかってしまうので、驚きやわくわくがなかった。最後もあっさり。万年筆の話のところは面白かった。
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全体として見ればそれなりに面白かった。 わりと序盤(石飛さんの名前が登場する辺り)で展開が大体予想出来てしまい、特にそれが覆るわけでもないけれど恋愛小説って王道をいってなんぼみたいな感じでもあるし、そこまで不満に感じる物でもなかった。 最後のオチは思わず吹き出してしまったし。 ...
全体として見ればそれなりに面白かった。 わりと序盤(石飛さんの名前が登場する辺り)で展開が大体予想出来てしまい、特にそれが覆るわけでもないけれど恋愛小説って王道をいってなんぼみたいな感じでもあるし、そこまで不満に感じる物でもなかった。 最後のオチは思わず吹き出してしまったし。 ただ…本当に個人的な感想になるけれど、私は伊吹先生はあまり好きになれないタイプのキャラクターだな。 良い人すぎる、馴れ合い好きっぽくて面倒臭い、鬱陶しい…etc 私がひねくれてるってのもあるんだろうけど、好きな人は「本当に素敵な先生!」って思えるんだろうけれど嫌いな人はとことん嫌いなタイプだろうなー…と。 だから私は伊吹先生が本格的に登場する中盤以降よりも前半の万年筆の件が好きだった。
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なかなか入り込むのが大変で、そのあとは先が読めちゃうし、フラグ未回収だったり。もうちょっと視点を変えてほしかったなぁ
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ストーリーのテンポも良く、とても面白かった。沢尻エリカさん、竹内結子さんら登場人物の雰囲気もとてもあっていると思った。読んでいて、万年筆を買いたくなったり、意外とこの一冊の世界観には影響されました。
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最後そこはシメようよ!って突っ込んだ(笑)まぁ、主人公のキャラ的には良いのかもしれないけど。 さくさくと読めるけれど、ノートの内容の…先生と君ちゃん母とのやり取り長いっ!君ちゃんと出会った時の主人公の感情と連動するものだから緻密に書きたかったのかなとは思いましたが。 筆者のお...
最後そこはシメようよ!って突っ込んだ(笑)まぁ、主人公のキャラ的には良いのかもしれないけど。 さくさくと読めるけれど、ノートの内容の…先生と君ちゃん母とのやり取り長いっ!君ちゃんと出会った時の主人公の感情と連動するものだから緻密に書きたかったのかなとは思いましたが。 筆者のお姉様が教師だったとのこと。 不慮の事故で亡くなられ遺品を整理した時に出てきたノートを基に綴られた…と。そうやって作品として仕上げ、世に出て映画化される。。 筆者の思いは形に残すことによってですこしでも整理されただろうか? そうだと、いい。
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