クローズド・ノート の商品レビュー
実話が織り込まれているのですね。とても心に響きました。 主人公の流されやすい性格には、自分とちょっと重なって興味深いです。 万年筆が欲しくなりました。
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香恵はバイトとサークルに勤しむごく普通の大学生。 ある日、前の居住者が置き忘れたノートの束を見つける。 興味本位でノートを手にする香恵。そのノートが開かれた時・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 表紙が万年筆ですね。意味があるんですよ。...
香恵はバイトとサークルに勤しむごく普通の大学生。 ある日、前の居住者が置き忘れたノートの束を見つける。 興味本位でノートを手にする香恵。そのノートが開かれた時・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 表紙が万年筆ですね。意味があるんですよ。 主人公は文房具店でバイトをしていて、そこの万年筆売り場に立つことに憧れている。 万年筆が好きだからです。そして実際売り場に立つことができるのですが くるお客も中にはシロートもいるけど、やはり万年筆オタクもいて。 いや、万年筆ばかりで話がすすむわけではないですもちろん。 でも、こうやって、好きなものがあるのはいいなあと。 そして、出会うイラストレーターの彼。なかなか謎めいています。 そこは小説、縁あって、だんだんと親しくなっていくのですが・・・ 主人公を後押ししてくれるのは、その置き忘れたノートの持ち主。 彼女の日記からわかる熱心な仕事ぶり、なかなか進まない恋愛、 そんなものから勇気をもらって、彼に接するわけですが・・・ 妄想の余地のある小説。私はこういう終わり方が好きです。
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この本はじんわりと心が温かくなりました。万年筆の良さにも気付けた気がします。日記帳から始まる物語。こんな偶然があったら毎日が楽しく、ウキウキするのではないでしょうか。でもきっと最後には切なくて声をあげて泣いてしまいそうです。素敵な時間を届けてくれる物語です。
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まず最初に思ったことが 文章がとてもきれいで読みやすい。 それなりのボリュームがあるにも関わらず あっという間に読み終えました。 伊吹先生の人柄、子ども達を思う気持ち そして恋に少し不器用なところ。。。 香恵ちゃんと同じように 日記を読むだけで、伊吹先生に惹かれ...
まず最初に思ったことが 文章がとてもきれいで読みやすい。 それなりのボリュームがあるにも関わらず あっという間に読み終えました。 伊吹先生の人柄、子ども達を思う気持ち そして恋に少し不器用なところ。。。 香恵ちゃんと同じように 日記を読むだけで、伊吹先生に惹かれていきました。 最後の隆への手紙は本当に素敵で涙が出そうになりました・・・ が! この香恵ちゃんを沢尻エリカが演じたかと思うと 余計なイメージが割り込んでしまって 完全には入り込めず・・・ 映画で話題になる前に読んでみたかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
万年筆に興味がでてきて 文房具屋さんに行ったら、本で出てきたドルチェが置いてあってテンション上がった! 可愛いけど甘過ぎず♪ 万年筆の印象が変わった♪ 見えない力、心の力って言葉が出てきた。 忙しくしていると、物理的な事ばかりに目がいくけど それ以外の事もとっても大事で大切。 より幸せを感じたり、得難いのは目に見えない物だと思う。 見えない力、見えない物ももっと大切にしていきたいと思いました。
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読みやすい小説だなーと思って読了。 もとは携帯小説サイトに配信していたものらしいと知って、なるほど読みやすいわけだ、と納得。 伊吹先生ってきっとあれだよ、この話はきっとああなるんだよ、という予想がバシバシと的中していく展開で小気味よいことこの上なかった。 冒頭から前半部分の万...
読みやすい小説だなーと思って読了。 もとは携帯小説サイトに配信していたものらしいと知って、なるほど読みやすいわけだ、と納得。 伊吹先生ってきっとあれだよ、この話はきっとああなるんだよ、という予想がバシバシと的中していく展開で小気味よいことこの上なかった。 冒頭から前半部分の万年筆のくだりはメモして参考にさせて頂きます。 万年筆、好きなんです。使わないけど。 どれも高価なものばかりだし、とてもじゃないけど手に入れることはできないから憧れとして。 マンドリンクラブの様子は共感できる部分が多々あります。 4年間マンドリンクラブに在籍し、4年生の時はギターパートのトップを務めた私ですので(エヘン!)。。 変な男と変な女が一人づつ出てくるけど、どちらも底が浅くひねりが効いていない人物像なのでイライラせずに読み進められました。 よくあちこちの小説に出てくるずる賢い人物や底意地の悪い人物って、どーしても好きになれません。 物語の展開上、アクセントとして必要なのはわかるんですが…。 作者も変な男変な女を書くのは嫌いなのかもしれないな。
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キーワードは、見えない力。 心だったり、魂だったり 人には、見えない力があってその力で動かされる。 亡くなってもなお、人を動かすことができるのは、 その人の魅力につきるなぁって感じました。 心動かされる人に出会えた自分の人生も 素敵なことだなぁってあらためて思う。
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一冊のノートに書かれた女性の輝く生活。それに励まされながら女子大生の主人公が自身の恋愛に飛び込んでいく。 最後に明かされるノートの主の顛末が悲しい。主人公との奇妙な符号がこの物語の面白いところだとは思うけれど、筋書きがあまりに見えすぎてクライマックスにさほど感動を覚えることができ...
一冊のノートに書かれた女性の輝く生活。それに励まされながら女子大生の主人公が自身の恋愛に飛び込んでいく。 最後に明かされるノートの主の顛末が悲しい。主人公との奇妙な符号がこの物語の面白いところだとは思うけれど、筋書きがあまりに見えすぎてクライマックスにさほど感動を覚えることができなかった。 恋愛を知り、同じように悩んだ経験のある読者には共感できるのだろう。 ここまで筋書きがわかっていても退屈せずに読むことができたということが本当に驚きだった。
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物語の本筋は淡々と、って印象。うん、まあそうなるよね、って恋愛漫画を読む目線ですらすらと軽く読めます。 話のメイン材料である日記は、きっちりすぎるほどに書かれていて、どんだけマメやの!と半ば呆れるほどだった。でもまあ設定上しかたないからと腹を括って読んでみると、心理描写がこと細...
物語の本筋は淡々と、って印象。うん、まあそうなるよね、って恋愛漫画を読む目線ですらすらと軽く読めます。 話のメイン材料である日記は、きっちりすぎるほどに書かれていて、どんだけマメやの!と半ば呆れるほどだった。でもまあ設定上しかたないからと腹を括って読んでみると、心理描写がこと細かいわけでもないんだけど、女の子が恋したらどういう思考がはたらいてどういう行動に出るかが結構的確に、男性作家によって書かれてるっていう事実がおもしろかった。 本筋とは別に好きだったのは、万年筆まわりの話。万年筆の試し書きに人はどんな言葉を選ぶのかとか(「人間国宝」を選んだ主人公はそれだけで一気にとても好きになった)、万年筆を一緒に選ぶのは至高のロマンスだなと思った。 あと、「人間道具を使って進化してきたんだから、モノへのこだわりなくしたら人類おしまいよ」みたいな物語とは不釣り合いで壮大な発言があったけど、これがなかったら★1つでもいいかなってほど、個人的にはこの本への思いを大きく左右するお気に入りのライン。
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じんと来た。 素直で暖かい物語。心が潤ってくる。 引っ越し先の押し入れに置き忘れられた一冊のノート。 それは前にその部屋に済んでいた小学校の若い女の先生の日記帳だった。 他人の秘密を読み進めていくうちに、日記帳の持ち主と気持ちがシンクロしていき… ってな感じのあらすじ。...
じんと来た。 素直で暖かい物語。心が潤ってくる。 引っ越し先の押し入れに置き忘れられた一冊のノート。 それは前にその部屋に済んでいた小学校の若い女の先生の日記帳だった。 他人の秘密を読み進めていくうちに、日記帳の持ち主と気持ちがシンクロしていき… ってな感じのあらすじ。 思いっきり先の読める展開とか、そんなことは抜きにして。 たまには心の洗濯をしなくちゃいけないなあ。 優しい気持ちになれる一冊です。
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