最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと の商品レビュー

マーカスバッキンガム(著者),加賀山卓朗(訳者)

2017/10/08

タイトルが誤解を招くが、意味を取るなら「偉大なマネージャーになるため、偉大なリーダーになるため、そして個人として成功し続けるために、それぞれ知っておかなければならないこと」になる。おおむね、「個々人はそれぞれ、才能と適性を持っており、それを束ねながら成果を出していくのが組織である」という価値観が根底にある。ただし、組織論というよりは、あくまでも人(もっと言うと個人)にフォーカスしているのが興味深い。

リーダーとしては、メンバーの工夫の余地を残しつつ明確であるべき、という指摘には色々スッキリした。

読み物として楽しく読めるのも魅力

2017/01/04

マネージャーとは部下の才能を業績に結び付ける、リーダーとは自分が描く未来のイメージを他人に示すこと、見える化することだ。この違いを認識したらリーダーというものがいかに大切かがよくわかる。マネージャーになるときは人から始め、リーダーになるときは自分の向かう未来像から始める。リーダーはよく考えないといけない。褒めることと認めること、誰のために働いているかをはっきりさせる（”見える化”と共通している）、考える時間を作る、何をするかではなく何をしないか、強みををみつけ磨きをかける（”７つの習慣”の刃を研ぐ）、明確さへの欲求、洞察力、規律、勇気。リーダーシップについて考えさせられる良書だと思う。

2016/05/17

マネジャー
教育本能を持つ。

マネジメントの基本４スキル
まずは人を見極める→オープンクエスチョンできく
期待する仕事を内容をはっきり示す
認めて褒める→できるだけ確実、即時的、肯定的に。
部下に気遣いを示す

最大でやることは特色を理解し有効に活用すること。とくにひととの組み合わせも見る。

リーダー
実現できることとしてみなをひっぱる
明確さをもって不安を解毒させる役割。未来への不安を取り除く。
誰のために働くかを明確にする。

リーダーはシンボリックな行動とシステマチックな行動の両方をやる。

指標は明確なものを絞って。かつ従業員が影響を及ぼすことができるものにすべき。

成功するには
やらないことを決める。

2015/12/25

リーダーとマネージャーの違いがすごいわかりやすかったです。
個人の継続的な成長に関して
「自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。」
と書かれていましたが本当にこれだなと。
効率化系の書籍とも重なりますが、無駄なことをやめて必要なことに集中することが本当に重要だと思います。

2015/02/08

「たったひとつのこと」の割にはやたらと長い。
タイトルに誇張がありますね。

洋書にはありがちだけど、文章が回りくどく、とても「たったひとつのこと」を説いている本とは感じませんでした。

2014/12/01

リーダー、マネージャー、個人の成功に必要なことなどを示す。
優れたリーダーやマネージャーの行動に着目し、それがどんな思考パターンによって生まれるが書かれてある。
ページ数が多いため、メッセージがボヤけている感じがした。

2014/09/27

タイトルがライフハックっぽいけど、とてもいい内容だった。
マネジャーとリーダーは混同されがちだが違っている。
マネジャーとは部下一人一人の個性に注目し、この個性を活用してもらえるようにすること。部下を成功させること。そのために役割や責任を作りかえる。
リーダーとは、みんなの欲求、不安に注目し、どこに向かっているのかを明確にする。強みは何か、行動すべきことを明らかにし、未来を描く。
そして個人の継続的な成功は、何をするかではなく何をしないかにある。

2014/08/02

成功のために大事なのは、失敗に至りがちな思い込みを捨て、成功のためのルールを実践することにある。
本書では、優れたリーダーは多様であり何らかのスタイルの特徴は無いが、幾つかのルールで行動していることを述べている。
例えば以下のメッセージだ。、
「すぐれたリーダーは、よりよい未来に向けて人々を一致団結させる。」←リーダーシップの定義
「部下一人ひとりの特色を発見し、それを活用する。」←卓越したマネジメント
「普遍的なことを発見して、それを活用する。」←行動指針
「自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。」←継続的な成功
でも一番響いたのは、幸せな結婚生活のための以下の言葉だ。
「おたがいの行動についてもっとも寛大な解釈を当てはめ、それを信じること。」
離婚前に知りたかった。(*^_^*)

2013/08/04

The One Thing You Need to Know: ... about great managing, great leading, and sustained individual success ― http://www.nikkeibook.com/book_detail/31263/

2013/04/29

リーダーとマネジャーの違い、それぞれが成功するために必要な要素を、さまざまな人へのインタビューを交えて紹介した本。

リーダーとマネジャーの違いは、実例もあってとてもわかりやすかった。リーダーは未来を見つめ、マネジャーは人を見つめる。シンプルな結論だけれど、しっくりきた。私も含め、日本の人はリーダーの上にマネジャーがくると思っている人が多いように感じる。肩書きとしての名称はともかく、役割の明確な違いについては、もっと広く知られるべき。ただ、リーダーシップは生まれ持った性質である、というくだりは賛成しかねる。後天的に身につけられるものもあるはず。

読み進むにつれ面白さが失速してしまった。リーダーとマネジャーの資質、成功法則など要素を詰め込みすぎて、「たったひとつのこと」とは結局何だったのかが印象に残らない。そこが残念だった。