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戻り川心中 の商品レビュー

4.1

115件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2013/05/28

どれもせつなくて、しっとりとして、少し翳がある。 その中でも、桔梗の宿、せつないなぁ。 戻り川心中~表題作なだけあって、読み応えがすごかった。

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2012/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時代背景は古いけど、入り込みやすかった。ただ、描写が丁寧なのかちょっと長かったかな。 話の最後に謎が解明される流れなんだけど、いまいち納得がいかないのは時代のせいか、感性の問題か・・・。 連城さんの話の中で、一番にお勧めされていただけに、残念。

Posted byブクログ

2012/06/22

花にまつわる短編5編。 「白蓮の寺」 の真相になんとも悲しくも恐ろしいという思いがした。 そしてラストの「戻り川心中」、この真相はとてもすばらしいなと。 男と女の関係が絡んできて、なかなか難しいところ問題でもあるなぁと。

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2012/05/10

大正末期が舞台の男と女が生々しく絡み合う愛憎の物語。この作家はとても美しくて読みやすい文章を書くな。

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2012/03/25

花をモチーフにした短編ミステリー。 時代設定が大正~昭和初期。とてもきれいな文章で、読みやすい。 そこまで裏をかかなくてもと思うが、満足できた。

Posted byブクログ

2012/01/05

とにかく耽美の世界を描き表そうとしているのはわかるし、美しくて美しくて胸が痛むのだけど、なんか今ひとつ書きすぎ感があるのは、私が小説に慣れてないからなの?

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2012/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

非常に読み応えある作品でした!連作短編集です、時代背景は大正~昭和初期にかけてで、それぞれが花を謎解きの鍵に据えていてミステリの定石に則って納得の結末を迎えます。 この著者は最初恋愛作家だと思ってたのですが(恋文という短編集を読んでました)昔からミステリも多く発表されていて『戻り川心中』も1980年の作品です。この一連の花をキーに据えた作品は花葬シリーズと銘打たれていて『夕荻心中』と対になって完結されているようです。 それぞれの語り手は多種多様な人々になっていますが、口語文語を使い分けて綴られる日本語の美しさに感動しました。心象表現、写実表現に熟練の手腕が発揮されています。なんというか、普通のミステリーではないような言葉や文章にリズムが感じられるというか、今まで読んだことのない世界でした。 表題作である『戻り川心中』は太宰治をモデルとした創作であるとのことです、これは解説を読んで知った事柄ですが、この事実はさらに大きな驚きでした。 苑田岳葉という歌人の二度の心中行の謎に迫る内容ですが、作中に多数の歌が詠まれています。読みながらその歌意に心奪われ、この歌人についてもっと知りたい!と思ってたところ全て創作!つまり作中の歌も全て著者の創作だったという事実、こんなミステリ作家いたのか!?と、古典回帰というか、この作家さんの作品さらに読んでいこうと心に決めたのでした。

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2011/10/06

ミステリの驚きは理性に訴える「意外性」に面白さの大部分が集約されると思うのだけど、この作品はその上さらに感情も揺さぶってくるから破壊力がハンパ無い。 表題作の『戻り川心中』の真相にはひっくり返ったけど、意外に『藤の香』と『桔梗の宿』の動機に、妙に心を揺さぶられる自分がいる…。

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2012/08/11

花々を物語の軸とした流麗なミステリー短編集で、どの話しもとてもせつなかった。とくに「桔梗の宿」と「桐の棺」がよかった。

Posted byブクログ

2011/07/13

流れるように美しく艶っぽい文章で、明治~昭和初期を舞台に男女の切ない恋愛描いたミステリ。収録作品の五編、どれもすいすい読めますがいっき読みせず、1編ずつ読んでは余韻にゆったり浸る楽しみ方をするのが良いかな。 素晴らしい作品集だと思いますが、明治~昭和舞台の場合は講談調のノリの方が...

流れるように美しく艶っぽい文章で、明治~昭和初期を舞台に男女の切ない恋愛描いたミステリ。収録作品の五編、どれもすいすい読めますがいっき読みせず、1編ずつ読んでは余韻にゆったり浸る楽しみ方をするのが良いかな。 素晴らしい作品集だと思いますが、明治~昭和舞台の場合は講談調のノリの方が好きな私には、この作品の雰囲気が肌に合わなかったみたいで星三つ。

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