日曜日たち の商品レビュー
この作家は、人の気持ちの行間を見事に文章で 表現する。何気ない雰囲気、日常の中に物語が展開されている。 最後の終り方もHappy end?で良かったかな。。 他の本も是非読んで見ようかな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
女性誌に連載されるからエルメスとか出してみたんだろうなあ。ブランドのPRおねーさんというとどうしても林真理子のコスメティックと比べてしまってチンケな感じになってしまう。
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残念ながら、好きではなかった。 じめじめした雰囲気はよく出ているけれど、「各章の登場人物の過去をつなぐ小学生の兄弟」というのが、なんか、話を台無しにしている気がする。 小学生兄弟のせいで、それぞれの物語に一本の芯が通っている感じになってしまっていて、吉田修一の特有の「え?い...
残念ながら、好きではなかった。 じめじめした雰囲気はよく出ているけれど、「各章の登場人物の過去をつなぐ小学生の兄弟」というのが、なんか、話を台無しにしている気がする。 小学生兄弟のせいで、それぞれの物語に一本の芯が通っている感じになってしまっていて、吉田修一の特有の「え?いったい何の話だったの?」みたいな感じが失われている。
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「連作」と銘打ってるからどう繋がってくのかと思って読んでたけど そんなにどんどん繋がってるって感じではなくて、最初は拍子抜け。 だけど「日曜日の新郎たち」の【男家族の絆】みたいのがすごいグッときて、泣けた。 最後の章で「こう落としてくるのかー」と思ったけど、最初の方にそういう繋が...
「連作」と銘打ってるからどう繋がってくのかと思って読んでたけど そんなにどんどん繋がってるって感じではなくて、最初は拍子抜け。 だけど「日曜日の新郎たち」の【男家族の絆】みたいのがすごいグッときて、泣けた。 最後の章で「こう落としてくるのかー」と思ったけど、最初の方にそういう繋がりを持たせたのは何の意味があったのかなー?という疑問が残ってしまうのが…気になりどころ。。。
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2011/11/07読了 大人になるのは苦しいことなんだと思ってしまう。今が自由であるならば余計に。その息苦しい中で、恋とか仕事とか、生き方を模索する休日の話。 物語の中の悩む大人はほぼヘタレである。 うじうじしている。実際に自分がそうなってしまう予感はあるけれど でも煮え切ら...
2011/11/07読了 大人になるのは苦しいことなんだと思ってしまう。今が自由であるならば余計に。その息苦しい中で、恋とか仕事とか、生き方を模索する休日の話。 物語の中の悩む大人はほぼヘタレである。 うじうじしている。実際に自分がそうなってしまう予感はあるけれど でも煮え切らない彼らの姿はあんまり好ましくない。 けれども、人間ってだいたい、そんな感じなのかもしれないね。 そのなかでふと出てくる小さな兄弟。ほんの小さなきっかけを無自覚に作り、去ってゆく風のような存在。最終的にその子たちがどうなったかは、ほんの少しだけしか語られないが。 ふとしたきっかけ、小さな邂逅。そんなものが積み重なり、大人になってゆくのだろう。 引っ越し屋の少年、よかったなあ。 何だかんだ言って、人は、落ち着くところに落ち着くのだろう。
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短編集ですが、読み進めると、とある兄弟が必ず出てきます。 彼らは母に捨てられ、父から暴力を受け、九州から東京まで二人だけで逃げてきた兄弟。各々の話では、彼ら兄弟に一瞬絡む大人たちの大人の日曜日が綴られます。無職の男。女同士の微妙な関係。やもめになった父と彼女を死なせた息子。女...
短編集ですが、読み進めると、とある兄弟が必ず出てきます。 彼らは母に捨てられ、父から暴力を受け、九州から東京まで二人だけで逃げてきた兄弟。各々の話では、彼ら兄弟に一瞬絡む大人たちの大人の日曜日が綴られます。無職の男。女同士の微妙な関係。やもめになった父と彼女を死なせた息子。女に人生左右される男。DVにあう女の行き着く場所。 最終話のDV女で、兄弟のその後の行く末が書かれている。ほんの一瞬をシェルターで共有した彼らの再会に、思わず泣かされる。 男と女特有の息苦しい話に息が詰まるが、ちょこちょこと登場する幼い兄弟の軸が、物語全体の生臭さを人間くさく変えててくれてる。
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「悪人」が最大のヒット作なんだろうけど、俺の中での吉田修一最高傑作はこれ。芥川とったパークライフも素晴らしいが。
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これは連作短編集なのですが、何より「日曜日のエレベーター」にビックリ。 医大生の女と、社会人の男のカップル…まさに私じゃんって(笑) 医大生の女性が出てくる小説なんてなかなか無いのでそれだけでも嬉しかったです。 一応最初から最後まで2人の兄弟を軸にちょっと話はつながっているのです...
これは連作短編集なのですが、何より「日曜日のエレベーター」にビックリ。 医大生の女と、社会人の男のカップル…まさに私じゃんって(笑) 医大生の女性が出てくる小説なんてなかなか無いのでそれだけでも嬉しかったです。 一応最初から最後まで2人の兄弟を軸にちょっと話はつながっているのですが、 最後がいい形で終わっていて読後は爽やかでした。
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「たとえば、誰かに親切にしてやりたいと思う。でも、してくれなくて結構だ、と相手は言う。だったら仕方が無いと諦める。考えてみれば、ずっとそうやって、自分の思いをどこかで諦めてきたような気がした。親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことさ...
「たとえば、誰かに親切にしてやりたいと思う。でも、してくれなくて結構だ、と相手は言う。だったら仕方が無いと諦める。考えてみれば、ずっとそうやって、自分の思いをどこかで諦めてきたような気がした。親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことさえなかったのだと気がついた。相手のためだと思いながら、結局、自分の為にいつも引き下がっていたのだ、と。」
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最初はなかなか話に入りこめなかったけど、 読み進めていくうちにちょっとずつ引き込まれた。 結末は心がほっこりし、この感じ、個人的には結構好き。 でも、それぞれの登場人物に好感が持てないところが残念。 がしかし、吉田さんは、このやるせない感じ、理想と現実のギャップに阻まれ、...
最初はなかなか話に入りこめなかったけど、 読み進めていくうちにちょっとずつ引き込まれた。 結末は心がほっこりし、この感じ、個人的には結構好き。 でも、それぞれの登場人物に好感が持てないところが残念。 がしかし、吉田さんは、このやるせない感じ、理想と現実のギャップに阻まれ、もがいている感じの表現がやはり秀逸だなーと思う。
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