日曜日たち の商品レビュー
色んな人の日曜日のお話w 劇的な何かがある訳でもなく、単純な物語が淡々と続いていく感じ。 でも全ての篇に共通する「兄弟」の存在が物語に色を付けている。 ただ、疲れた人ばっかり登場するので、読んでる方もちょっと疲れるかも。 人によって結構評価が分かれそう・・・
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一人ぼっちの日曜日、酔っ払った父親が泊まりに来るちょっとうざったい日曜日、さびしく引っ越ししていく日曜日、それでもええやん、しゃーないやんと励ましてくれるような短編週。たんたんと寂しさを描きながら、悪いことばかりじゃなくって、良いこともあったよねと思わせてくれるのが、吉田修一は上...
一人ぼっちの日曜日、酔っ払った父親が泊まりに来るちょっとうざったい日曜日、さびしく引っ越ししていく日曜日、それでもええやん、しゃーないやんと励ましてくれるような短編週。たんたんと寂しさを描きながら、悪いことばかりじゃなくって、良いこともあったよねと思わせてくれるのが、吉田修一は上手いな。
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「日曜日」という言葉の持つ華やぎとか開放感とはまるっきり無縁ながら、都会の若者たちのそれぞれの日曜日がリアリティを持って描かれていて面白く読めました。 舞台は東京。 田舎から進学や自活のために東京に出てきた若者たちの、いつの間にか自分の思いとは違ってしまっている「今」。それは、...
「日曜日」という言葉の持つ華やぎとか開放感とはまるっきり無縁ながら、都会の若者たちのそれぞれの日曜日がリアリティを持って描かれていて面白く読めました。 舞台は東京。 田舎から進学や自活のために東京に出てきた若者たちの、いつの間にか自分の思いとは違ってしまっている「今」。それは、ちょっとした怠惰のせいだったり、若さにうかうかしているうちに次のステップに乗り遅れていたせいだったり、でも、そんな自分を時に客観的に眺めながらも、生きて行くしかないんだよね・・という、沈まないタッチが救いでした。 日曜日のエレベーター 日曜日の被害者 日曜日の新郎たち 日曜日の運勢 日曜日たち と連作5編。その中のメインの人物たちは交錯することはないのだけど、九州からリュックをしょってお母さんを探しにやってきた小学生の兄弟2人がその人物たちと関わることによって、この連作が一つのお話として時間軸が明らかになったり、そんな弱い彼らのおかげで逆に若者たちが何かコツンとしたものを得たり。 村上春樹チルドレンとも言われる吉田修一だけど、そういえば、私、あんまり読んでこなかったなぁ、なんて。(「パレード」「悪人」くらいかな。「最後の息子」はついこの間読んだばかり。) 遅ればせだけど、少し、追いかけてみようかな、と嬉しくなっているところです。(*^_^*)
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『日曜日たち』 いい題じゃないですか。 吉田修一にはまるきっかけ。図書館で借りて、本屋へGO! 終わりが気持ち良い。 連作短編っていうのかな? 謎解きではないけれどそういうことね!という感じ。
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前の小説と一緒 内容はいい 引き込まれる でも メッセージが欠ける。 そして 表紙の人が平井賢っぽい タイトルの 【日曜日たち】 の意味がわからない。 こういうときはレビューだね。 やっぱり 最終的にドンッ!! って小説が記憶に残るよなぁ イニシエーシ...
前の小説と一緒 内容はいい 引き込まれる でも メッセージが欠ける。 そして 表紙の人が平井賢っぽい タイトルの 【日曜日たち】 の意味がわからない。 こういうときはレビューだね。 やっぱり 最終的にドンッ!! って小説が記憶に残るよなぁ イニシエーションラブとか 虐殺機関とか フィニッシュは大切だなぁ。
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再び、吉田さん! 短編集みたいな感じで進んで行くのだけれど・・・どの話にも或る登場人物がいて不思議な感じで進んで行った。 全5話でそれぞれの話では吉田ワールド炸裂してるけど・・・結局、最後は共通して登場してきた人物たちのハッピーエンドで締めくくられていて、良かった。 ラッシュライ...
再び、吉田さん! 短編集みたいな感じで進んで行くのだけれど・・・どの話にも或る登場人物がいて不思議な感じで進んで行った。 全5話でそれぞれの話では吉田ワールド炸裂してるけど・・・結局、最後は共通して登場してきた人物たちのハッピーエンドで締めくくられていて、良かった。 ラッシュライフとも似てる気がした。 こういった感じで別々の話をくっつけるって凄く難しいのだろうけど、良く出来てるなぁ~って思う話って実はなかなか無い。と思う。 阪急電車もそれっぽいけど、あれは、面白かったな。
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痛みや苦みを抱えている、どこにでもいる人たちの連作短篇。そして少しずつ語られていく幼い兄弟のお話。すぐ読めて、余韻があって、きっと長くは残らない物語。
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上を見上げるこの表紙がなんだか気になってしまい、買ってしまいました。 その先に見えるものはいったいなんだろう、この人は何を見つめているんだろう。 なんだか自分の姿をすごく重ねてしまったのです。 最後の最後の一文が何だか自分に言っているような気がしました。
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うーん、そこまで面白いって感じはしなかった。 最初の話は何だか親近感を覚えたけれど、 兄弟の存在は無意味だと思う。時々出て来て、疑問に思った。蛇足じゃない?
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日曜日というのはいろいろな面を持った曜日だと思う。休日であり、予定があれば昼間はとても楽しいもの、明るいものになる。予定もなく無為な時間を過ごすと印象は異なるし、夜は翌日からの仕事を考えて憂鬱になる。人それぞれだが何気ない日曜の何気ないひとこまをテーマにした短編。日常的なものに潜...
日曜日というのはいろいろな面を持った曜日だと思う。休日であり、予定があれば昼間はとても楽しいもの、明るいものになる。予定もなく無為な時間を過ごすと印象は異なるし、夜は翌日からの仕事を考えて憂鬱になる。人それぞれだが何気ない日曜の何気ないひとこまをテーマにした短編。日常的なものに潜む非日常を上手く紡ぎだす作品だと思う。吉田さんの小説はそんな面が多く、面白い。
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