眼の誕生 の商品レビュー
著者の唱える「光スイッチ説」は、カンブリア爆発についての非常に納得感のある説明。ただ、第1、7~10章だけで十分要旨は理解できるので、前半部分は冗長すぎると感じた。
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第1章 進化のビッグバン 第2章 化石に生命を吹き込む 第3章 光明 第4章 夜のとばりにつつまれて 第5章 光、時間、進化 第6章 カンブリア紀に色彩はあったか 第7章 眼の謎を読み解く 第8章 殺戮本能と眼 第9章 生命史の大疑問への解答 第10章 では、なぜ眼は生まれたのか
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『それは全く新しい、尋常ならざる感覚だった。 やがて最強となるべき感覚は、ある種の(三葉虫になりかけの)原始三葉虫、すなわちこの世で初めて眼を享受した動物の誕生と共に世に解き放たれた……。』 今から六億年あまり前、更にそれ以前の世界には,大型多細胞生物はクラゲ、カイメン、そして...
『それは全く新しい、尋常ならざる感覚だった。 やがて最強となるべき感覚は、ある種の(三葉虫になりかけの)原始三葉虫、すなわちこの世で初めて眼を享受した動物の誕生と共に世に解き放たれた……。』 今から六億年あまり前、更にそれ以前の世界には,大型多細胞生物はクラゲ、カイメン、そしてエディアカラ動物と総称される謎めいたグループの存在しか知られていなかった。 それ以前のおよそ三四億年間は先カンブリア時代という呼称でひとくくりにされている。 しかし今から五億四三〇〇年前に始まる先カンブリア時代に続くカンブリア紀。 この年代からわずか五〇〇万年の間に、節足動物を主とした多様な動物が、それこそ爆発的に登場した。 「カンブリア紀の大爆発」と呼ばれるこの現象は生物進化学史上最大の出来事といわれながらその原因については諸説併存のまま、未だに解明されていない。 かのダーウィンをも悩ませた爆発的進化の原因、昔年の謎を解くひとつの学(新)説を紹介した書。
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「カンブリア紀の爆発的進化」を説明する仮説についての本です。その説自体は明確で非常に説得的です。そのためもあって、読み進めるうちにずいぶんと前にオチ(光→眼の誕生が進化の大爆発につながった)が分かってしまい、最後のオチも想定を外れる部分がほとんどなかったので、やはり冗漫かなという...
「カンブリア紀の爆発的進化」を説明する仮説についての本です。その説自体は明確で非常に説得的です。そのためもあって、読み進めるうちにずいぶんと前にオチ(光→眼の誕生が進化の大爆発につながった)が分かってしまい、最後のオチも想定を外れる部分がほとんどなかったので、やはり冗漫かなという印象が強く残りました。 また気になる点は、「ぼく」が一人称で使われている点です。翻訳者の意図も最後に書かれていますが、腑に落ちるものではありません。翻訳者に「ぼく」と書かせてしまうほど、書き方がナイーブだったのかな、と思われます。過去グールドなどが大きな論争をしてきた領域だけに、気後れするところがあったのでしょうか。 コアとなる内容はよいのですが、書籍として成功しているかは少し疑問です。
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カンブリア大爆発。何故その時代に多種多様の生物が、あたかも爆発するが如く出現しだしたのかを著者が考え出した光スイッチ説をもとに解明していってます。眼の誕生についてだけでなく、そこにいたる環境や生物の体の内部構造の変遷など、幅広い内容を比較的分かりやすい語り口調で述べられています。
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愛読書です。冒頭の、グレートバリアリーフの海中に棲む生物たちがおりなす豊かな色彩の描写から、すでに引き込まれます。
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うん、面白かったです。 カンブリア紀大爆発はなにやら劇的でかっこいいなぁとは思ってましたが それを"どうして"とか考えたことなかったな。 初めは表題と副題が全然ちぐはぐな印象だったのに 読後はこの組み合わせに違和感を覚えなくなったので 仮説を納得させる文章力...
うん、面白かったです。 カンブリア紀大爆発はなにやら劇的でかっこいいなぁとは思ってましたが それを"どうして"とか考えたことなかったな。 初めは表題と副題が全然ちぐはぐな印象だったのに 読後はこの組み合わせに違和感を覚えなくなったので 仮説を納得させる文章力って凄いと思う。 アンドリュー・パーカーさん、邦訳が出てる本ってこれだけなんですかね。残念〜。
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ワンダフル・ライフを読んだ後に読むべし。 さらにこの本を読んだ後に『第3の眼』を読むともっと面白いかも(笑)。
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とてもわかりやすく、おもしろい本。 眼っていったい何だろう?どんな器官? と思う、好奇心いっぱいの方におすすめ!
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最近 アメリカ福音派って言う人たちについて書いてある本を読んでたんだけど 聖書の通りに地球ができた と考えて暮らすって事は この本も読まないし 科博にいって 恐竜見たりもしないし っていう すっごいつまんない 人生のような気がする すっげー面白いですよね 生命の進化について考え...
最近 アメリカ福音派って言う人たちについて書いてある本を読んでたんだけど 聖書の通りに地球ができた と考えて暮らすって事は この本も読まないし 科博にいって 恐竜見たりもしないし っていう すっごいつまんない 人生のような気がする すっげー面白いですよね 生命の進化について考えるって。
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