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眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 2006/02/24 |
JAN | 9784794214782 |
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眼の誕生
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商品レビュー
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カンブリア期の爆発的な進化促進の正体について、光に注目することで説明を試みている。グールドのワンダフルライフ以降の研究成果を証拠として紹介しながら外堀を固めていくように結論に近づてけいくのが説得力を持たせている。進化というテーマそのもののほかに、現代の生態や環境への理解が深まっ...
カンブリア期の爆発的な進化促進の正体について、光に注目することで説明を試みている。グールドのワンダフルライフ以降の研究成果を証拠として紹介しながら外堀を固めていくように結論に近づてけいくのが説得力を持たせている。進化というテーマそのもののほかに、現代の生態や環境への理解が深まった。 瑣末な説明や用語、場面転換が多く、精読しながら読み進めるのが難しい。 前提図書として ・ワンダフルライフ(グールド) ・波紋と螺旋とフィボナッチ(近藤滋)
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- ネタバレ
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眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く カンブリア紀のはじめに種が爆発的に増えた「カンブリア紀大進化」の謎に精緻に迫るノンフィクションです。5億4300万年前に何が起きたのか?その謎に向かって、進化論、物理学、化石の知識、色彩の知識、解剖学などの基本知識がまとめられます。その中には、著者がどのような体験を元に謎に近づいていったかという推理小説のような推理の道筋もしっかりと体験談として織り込まれています。 要は、著者の学説の一般向けのお披露目ですが、丁寧な筆運びなので一般の学術書のように飽きることはありません。 スティーブン・J・グールド博士の「ワンダフル・ライフ」でその謎の解明が克明に語られたバージェス頁岩が、更に詳細に分析され、世界各地で同様な化石が産出しているという新しい知識も盛り込まれていました。また、カンブリア紀の大進化では、生物組織の組成そのものが多様化したのではなく、生物の外側(外見、特に装甲)が多様化したのだということもはじめて知りました。 推理小説ではないので、ネタバレをしてしまうと、これらの進化は、三葉虫が眼という器官を発達させたことによって、捕食効率が爆発的に良くなり、その進化の淘汰圧に対応するために、あるものは環境に同化して捕食者を欺き、あるものはより強力な捕食者となり、あるものは捕食が難しくなるような装甲を身にまとうことによって厳しい生存競争を生き抜いた結果であると結論しています。 この説だと、少なくとも著者が提示した事実や物理現象、進化論、解剖学などと矛盾したものや論理の飛躍は無いように思われます。(だからといってそれが正解とは限らないですが) 人間もこういった進化の結果として、視覚に多くを頼る(逆に他の動物と比べると頼りすぎ)ことによって、生存競争を勝ち抜いて来たことがわかります。「百聞は一見にしかず。」 最後の章で、何故三葉虫は眼を獲得したのか?それを誘引した環境の変化は何か?という問いがされますが、それには明確な回答は無く、いろいろな既知の説(スノーボール説や海の透明度が上がった説、太陽の光の強さが変わった説)が上げられているだけです。 現在は第4次大量絶滅のさなかにあるようですが、それを起こしているのが人間という傲慢な一種類の生き物だということも、自覚しなければいけないですね。 竹蔵
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壮大な人類の歴史を光スイッチ説を軸に描いた力作。途中挫折しかけたが、捕食のあたりからまた面白くなり読み終えた。 三葉虫やるなあ。
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