狼と香辛料(Ⅰ) の商品レビュー
香辛料とは商人のこと~行商人のロレンスは塩を売って毛皮と小麦を手に入れ,顔馴染みの村でヤレイと酒を飲もうとしたが,ヤレイの畑が最後になって狼を身にはいることになってしまい諦めて通り過ぎたが,毛皮の中に尻尾と長い耳を持った十代の少女が裸で横たわり,酒はないかと聞いてくる。ロレンスの...
香辛料とは商人のこと~行商人のロレンスは塩を売って毛皮と小麦を手に入れ,顔馴染みの村でヤレイと酒を飲もうとしたが,ヤレイの畑が最後になって狼を身にはいることになってしまい諦めて通り過ぎたが,毛皮の中に尻尾と長い耳を持った十代の少女が裸で横たわり,酒はないかと聞いてくる。ロレンスの一番上等な服を着たが,不意の雨に降られた夜,泊まった教会では,耳と尾を隠すために外套は外せない。25歳のロレンスより若い商人ゼーレンに設け話を持ち掛けられるが,賢狼ホロは,嘘だと見抜く。乗った振りをして詳しく聞くと,損はないようだが,よく考えると損がないのはゼーレンの方だ。パッツィオの町で二番目の商店メディオ商会が係わっているのは,ライバル会社で南の爵位を持つ商人が展開しているミローネ商会の支店長マールハイトは,銀貨の価値が下がったら得る大儲けの5分を差し出すことを契約した。宿で襲われたロレンスとホロは,分かれて行動し,ロレンスはミローネ商会に逃げ込んだが,ホロはメディオ商会に捕らえられ,狼を教会に突き出すと脅迫される。商人の読みを裏の裏の裏まで行って達した結論は,貯め込んだ銀貨を国王に買い取らせ,特権を引き出す時間稼ぎにホロを救出して,逃げ回る作戦だった。地下通路を辿ってホロを救出し,地下道を逃げ回るが,遂に追い詰められ,ヤレイが剣を振りかざすが,ホロは麦とロレンスの生き血を吸って,狼の姿に変わり,窮地を開く。旅は終わりかとロレンスは考えるが,変身時に破いた服を弁償しろと叫んで気を失う~デレツンツンデレデレデレデレツンデレデレという塩梅かな。デレが多いのが良いが,物語の展開力があって,意外と読み応えがある。舞台はイギリスか,フランスか,イタリアか。ヨーロッパに輸出できそう。イラストレーターを漫画家に変えれば,漫画やアニメでも行けそうだ。7年前の刊行だから,もうなっているだろうか。この間の30版って,それだけ誤植があった訳じゃないだろうに
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新開 颯馬です。 僕はこういったライトノベルはあまりよんだことがない。 しかし友達に是非と言われ、半信半疑でよんでみたところ、とても面白かったので今回この本を選んだ。 ラノベと聞けば皆はバトルや恋愛ものなどあまり自分の実にならないようなものを想像するかもしれない。 しかし、この本...
新開 颯馬です。 僕はこういったライトノベルはあまりよんだことがない。 しかし友達に是非と言われ、半信半疑でよんでみたところ、とても面白かったので今回この本を選んだ。 ラノベと聞けば皆はバトルや恋愛ものなどあまり自分の実にならないようなものを想像するかもしれない。 しかし、この本はそう言った要素はあまりない。では、どう言った要素があるのか?実はこの本のテーマは経済なのだ。 この本の概要をざっくりいうと行商人である主人公ロレンスが実りの神の賢狼ホロと名乗る女の子と出会う。ホロは何百年も前に故郷を出たので故郷への道がわからないと言う。ホロが故郷に帰りたいと願うので、ロレンスと共に行商をしながら故郷をさがすというものだ。 先ほどテーマが経済と言ったが、この行商において行う、いかにその場の状況をフルに利用して利益をだすか、商人間のギリギリのかけひき等が経済と言える。この思惑ややり取りが、毎回最後にそういう方法があったのか!と驚くことが多く、実に面白い。 また、ホロとロレンスの会話も深い意味合いや皮肉を混ぜ合ったり等会話一つとっても面白い。 このように人間同士のやり取りがうまく描かれているのだ。 半信半疑でも是非読んで見て欲しい。この本の世界観にひきこまれてしまうはずだ。
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ラノベ界では外せない一冊という評判だったので、自分の好みと違うジャンルでしたが手に取って読んでみることに・・・ 感想としては、ほのぼの平和系ラノベという感じでしょうか? 大人になってから読むには少し刺激が少ないかも!? それでも文章やキャラクター設定などはしっかりしているし、 ...
ラノベ界では外せない一冊という評判だったので、自分の好みと違うジャンルでしたが手に取って読んでみることに・・・ 感想としては、ほのぼの平和系ラノベという感じでしょうか? 大人になってから読むには少し刺激が少ないかも!? それでも文章やキャラクター設定などはしっかりしているし、 異国情緒や商人の世界などの異文化を満喫できるので、 若い学生さんが読んで見聞を広げるきっかけになる可能性はあります。 自分ももしこの作品に学生時代に出会っていたら、 商人への道を選んでいたかもしれません。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろすぎる‼ その辺のラノベとは、一味も二味も違います‼ まず第一に、商売というテーマ テーマが商売となっている小説はなかなかありません 商人同士のかけ引きや心理戦 頭使って読み進めないと、混乱します 第二に、高尚な会話 ただダラダラ話されるのではなく、 巧みな比喩がつかわれたり、 上手く意味が掛けられていたり… 第三に、緻密な心理描写 神という重さ 孤独という寒さ 二人という強さ それらが、精巧な文章から伝わってきます むっちゃ綺麗でした アニメも見ましたが、 やっぱ原作ですね
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基本ほのぼのなのかな? 商人としての駆け引きや、事件もおきるけど、 それほど大きな、過激な事件は起きなかったので。 ほのぼのとしてて良いけど、 ワクワク感が少なかったので、2巻以降も買うかはわからないな。
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絵が可愛い、ラノベである、萌えられる、ロリババア・・ 作品の魅力はいっぱいあるのだけれども、狼と香辛料の最大の魅力は面白いのに勉強になる。親に見せても安心。ここでしょうねw 為替相場がでてくるラノベは初めてですよ。 現代知識を中世に持ち込むっていうIFモノは好きだけど、中世商...
絵が可愛い、ラノベである、萌えられる、ロリババア・・ 作品の魅力はいっぱいあるのだけれども、狼と香辛料の最大の魅力は面白いのに勉強になる。親に見せても安心。ここでしょうねw 為替相場がでてくるラノベは初めてですよ。 現代知識を中世に持ち込むっていうIFモノは好きだけど、中世商人のレベルでチート無しに活躍する・・ ファンタジーの枠にとらわれない素敵な小説でした。
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積本の中にあった1冊。 何故、買ったのか覚えてないけど…良くやった!自分! 読後数日、綺麗に完成された始まりの物語に燃焼しきってしまい、何も思いませんでした。 ホロがとにかく可愛い。狼耳で、廓言葉で、口が達者で…こんな神様ばかりだったら、人はもっと翻弄されてただろうなぁ。
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古本屋で4巻までのセットが230円だったので購入。 ラノベにしては文章がしっかりしていてびっくりした。 中世ヨーロッパのような世界観が行商人目線から描かれています。 この作品は何よりも会話劇が見所。 ホロとロレンスの会話に笑ったりしつつ、行商人同士の頭脳戦には素直に感心。 ホ...
古本屋で4巻までのセットが230円だったので購入。 ラノベにしては文章がしっかりしていてびっくりした。 中世ヨーロッパのような世界観が行商人目線から描かれています。 この作品は何よりも会話劇が見所。 ホロとロレンスの会話に笑ったりしつつ、行商人同士の頭脳戦には素直に感心。 ホロがただの萌え要員ではなく、何百年も生きた経験から商売のサポートをしてくれるのもいい。 経済ってほどでもないけど読んでてそれなりに頭は使います。 銀貨のくだりが出てきてから先が気になって一気に読んでしまった。
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行商人ロレンスはパスロエの村で狼の化身であるホロと出会う。 行商人にとって、獣の化身は幸運を授けるという…ホロとともに旅をすることにしたロレンスは生き馬の目を抜く様な商人達との交渉ややり取りの末、儲けることができるのか…香辛料の利いた商人になれるのか。
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再読。ストーリー自体も話の起伏がはっきりとしていて面白い。しかし、この本の最大の魅力は、登場人物たちの会話だろう。軽い会話一つにもいちいち手が込んでいて、読んでいて楽しくなる。
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