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狼と香辛料(Ⅰ) の商品レビュー

3.8

199件のお客様レビュー

  1. 5つ

    46

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

    53

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    4

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キャラクターの登場数…

キャラクターの登場数は少ないですが、そのキャラ1人1人が個性的です。商人がメインなお話なので、たまに難しいかもしれませんが、商談のやりとりなど読んでて面白いと思います。あとは、商人ロレンスと旅の道連れホロのやりとりも楽しみの1つかも。イラストも可愛く是非読んでもらいたい1冊。

文庫OFF

電撃大賞『銀賞』受賞…

電撃大賞『銀賞』受賞作品。商人ロレンスと賢狼ホロの行商録。とにかくホロが魅力的です。素直な気持ちで読める一冊。

文庫OFF

軽妙な会話が心地よい

主人公は行商人のロレンス、そして自称「豊穣の神」である半獣の少女・ホロ。舞台となるのは中世だが、いわゆる「剣と魔法」の世界ではない。頭脳を武器に交渉術を駆使する商人の視点、軽妙な会話が心地よい。

midori

独特の世界観と「二人芝居」の妙が孤高の作品

今更のレビューでスミマセン…。 アニメ見てからのレビューでスミマセン……。 これまでずっと枕元に積んだままでスミマセン………。 読了しての第一印象は「なるほどねぇ~、こりゃ人気出るわ~」といったもの。中世っぽいファンタジーな舞台、行商人という職業と経済的視点、ロレ...

今更のレビューでスミマセン…。 アニメ見てからのレビューでスミマセン……。 これまでずっと枕元に積んだままでスミマセン………。 読了しての第一印象は「なるほどねぇ~、こりゃ人気出るわ~」といったもの。中世っぽいファンタジーな舞台、行商人という職業と経済的視点、ロレンスとホロの二人芝居。ライトノベルらしくてライトノベルらしくない独特の世界観が第1巻にして孤高の域にある。前半こそ文章に若干の気負いが感じられるものの、ロレンスとホロの交わす会話が何とも小粋というか、賢狼とはいえ少々物分かりが良過ぎる気もするホロに手玉に取られるロレンスという構図が実にナイスである。商人らしい考えと行動が最後まで続くストーリーに、2人のラヴともライクとも付かない微妙な関係が折り重なるドラマティックな展開に引き込まれる。「香辛料」が意味するものの由来も面白く演出されており、この2人の駆け引きを含んだ今後の道中が大変楽しみになってくる。挿絵に賛否あるようだが、これはこれで作品世界を上手く表現していて悪くないのではなかろうか。

DSK

2022/09/09

ライトノベルには違いないが、それでも面白い。 怖いのはこういう旅ものは際限なく続けられてしまうということ。 そうでないのを願うばかり。

Posted byブクログ

2022/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

銀貨の含有量が下げられることを利用してひと稼ぎしようとする話。経済的な内容は面白いが、文体が好きになれない。 会話のひと言ずつに説明を挟むのでテンポが悪く、前後の状況を見失ってしまうこともしばしば。

Posted byブクログ

2021/09/13

行商人で25歳のクラフト・ロレンスは、ある日狼の耳とシッポをもつ美少女が荷台で寝ているのを発見します。ホロと名乗る彼女は、豊穣の神として祀られていた村を抜け出し、故郷であるヨイツの森をめざすのだといい、ロレンスと旅路をともにすることになります。 ロレンスは、旅の途中で出会ったゼ...

行商人で25歳のクラフト・ロレンスは、ある日狼の耳とシッポをもつ美少女が荷台で寝ているのを発見します。ホロと名乗る彼女は、豊穣の神として祀られていた村を抜け出し、故郷であるヨイツの森をめざすのだといい、ロレンスと旅路をともにすることになります。 ロレンスは、旅の途中で出会ったゼーレンという商人から、銀貨が再発行されるという話を聞かされます。やがてゼーレンのねらいに気づいたロレンスは、港町パッツィオでミローネ商会に協力を求め、儲けをあげようと画策しますが、彼らの考えに気づいた相手が妨害を仕掛け、ホロの身が危険にさらされることになります。 商人たちの駆け引きを軸にストーリーが展開していく、一風変わったライトノベル作品です。もちろんヒロインがピンチに陥って、それまですこし頼りなかった主人公が活躍するなど、ライトノベルらしい盛りあげかたもしっかりあって、たのしんで読むことができました。

Posted byブクログ

2020/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

商人の経済活動、駆け引き、街や村の経済側面を絡めた生態系など、シンプルかつ面白く描写されていて非常によかった。文化描写は守り人シリーズを彷彿させるくらいに(自分の中での最大級の褒め言葉)。特に主人公ロレンスとミローネ商会の駆け引きはプロフェッショナル同士のせめぎ合い感があってすごく好きだった。 ただ一点。クライマックスが惜しかった。本作を通して浮上していた銀貨為替取引の謎が解け、相手方の企みに対し万全の対策を施す。ここまではよかった。が、この後少し長めの息抜きシーンが入ってしまったのが、非常に残念だった。読み手に冷静に考えられる隙を与えてしまった。「これで一件落着なわけがない。この後絶対何か起こるでしょ。」、と。そのあとは少し冷めた目で、倍速くらいの速読で読み終えてしまった。 やはりクライマックスは息つく間も無く(正確には一瞬だけ息をつかせて)畳み掛けるのが良いと改めて思った。

Posted byブクログ

2020/01/12

商業を題材としたライトノベル。商業といっても現在のようなものではなく、商会を介した物々交換が行われたり行商人が栄えてるような時代設定。今の商業形態とは違うので中々馴染めないところもありますがこういう時代もあったんだろうなと興味深く読めます。ライトノベルなので主人公とヒロインがお約...

商業を題材としたライトノベル。商業といっても現在のようなものではなく、商会を介した物々交換が行われたり行商人が栄えてるような時代設定。今の商業形態とは違うので中々馴染めないところもありますがこういう時代もあったんだろうなと興味深く読めます。ライトノベルなので主人公とヒロインがお約束な感じは多々ありますがバトルものや日常ものとは一風変わった雰囲気でした。特に儲け話での商人同士の読み合いだとか利益のために国王に取引を持ちかける算段を企てるシーンはこの内容ならではの戦い方だと思います。小難しい内容ではありましたが頭の中で風景を思い浮かべながら読むとその時代ならではの緊迫感を感じ取れました。

Posted byブクログ

2019/06/06

 萌えて面白いファンタジーでした。  まず萌えた点は、文庫の表紙を飾っている狼の耳と尻尾を持った少女。彼女の名前ホロ。豊作を司る神を自称し、自らを賢狼(けんろう)と呼びます。  見た目が可愛いのはいわずもがな、その言動が蠱惑的です。  老獪な言葉遣いや、自分の魅力を分かって...

 萌えて面白いファンタジーでした。  まず萌えた点は、文庫の表紙を飾っている狼の耳と尻尾を持った少女。彼女の名前ホロ。豊作を司る神を自称し、自らを賢狼(けんろう)と呼びます。  見た目が可愛いのはいわずもがな、その言動が蠱惑的です。  老獪な言葉遣いや、自分の魅力を分かっているかのような所作の数々で、主人公のロレンスを翻弄する様は、長年生きてきた大人の女性(?)らしさを感じさせます。  そんなキャラを、違和感やイヤミっぽさを感じさせずに描いているのもすごいのですが、ギャップの描き方もまた秀逸!  長年一人で生きてきたホロ。時折覗かせる彼女の寂しそうな表情は、前述した姿とのギャップも相まって愛おしく感じるほど。完全にホロのファンになりました(笑)  このシリーズはストーリーも面白い、という評判は聞いていたのですが、なるほど、その言葉に偽りなし。  ファンタジーといえば剣と魔法が王道ですが、その要素は薄く、あくまで商人としての、ロレンスたちの活躍をこの小説は描きます。  作中の経済の話はもちろん、商会であったり教会であったり、国の関係性であったり、いずれの設定も良く練られています。  個人的におーっと思ったのは、ロレンスが大きな商会から協力を取り付ける場面。ロレンスは一行商人に過ぎないため、商会からいつ梯子を外されるか分かりません。そこでホロの存在を武器に商会から協力を取り付けます。  この世界では教会が大きな力を持ってるみたいです。そして教会は異端や悪魔を敵とします。狼の耳と尻尾をもったホロは、教会からは悪魔が憑いた存在と受け取られかねません。  そこでロレンスは、自分たちを裏切ったらホロの存在を教会に知らせ、悪魔憑きと協力した商会として、自分もろとも商会を道連れにするというのです。いやーよくできてるなあ。  ヒマを見つけてはシリーズを追いかけていこうと思います。でも巻数だいぶあるんだよなあ……。完結済みのシリーズとはいえ、追いつく日はくるのかなあ。 第12回電撃小説大賞銀賞

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