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冒険の国 の商品レビュー

2.9

60件のお客様レビュー

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    3

  2. 4つ

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  4. 2つ

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2015/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友達が「この本の言いたいことが分からなかったし、結局英二の自殺した理由もわからずじまいで薦めない」って言われ、反って、どんなもんか気になって読みたくなった本(苦笑) 皆さんの評価もあまりよろしくないようで。 そんな本なので、一字一字噛みしめて読んでみたーっ! 私は、予想してたよりもそんなに悪いと思わなかったよぉ。 ミステリーとして読むと失敗作だろうけど、ドラマとして読むと読める。 埋立地にディズニーランドが見える土地に住んでるのに、昔からそこに住んでる人たちは、変わろうと出来ずに取り残されていってる。 そして、他の土地から来た宇野さんなんかは、時代・新しく出来た土地と共に変わろうと前向きになってる。 そんな全く違う2つの面が印象的だった。 まわりに流されずに、自分なりに過去を清算して変わっていけばいいんじゃないかなーと思う。

Posted byブクログ

2014/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すみません、この場をお借りして皆様の読後の感想を伺いたいです。 以下ネタバレ含みます↓ 私はこの本を何度も読んでいるのですが、読解力がないせいかどうしても「英二が田名で自殺した理由」がわかりません。 文中で美浜が「ああ、やっと」とその死の理由を理解していますが、私には分からないままなんです。 話の流れから英二は司津子とも出来ていた、しかし司津子は兄と交際していた、その兄を美浜がカッコいいと言ったので怒った。 司津子と交際していた兄への劣等感から自殺したのだと思うんですが、なぜ田名の踏切で? 司津子が以前付き合っていた男が田名に住んでいて、会いに来て絶望して死んだという噂がある、と描写されていますが、その付き合っていた男って誰? もう物語の核心部分が読み取れずイライラしています。 色々検索していますが探せられません。 ミッキーマウスの手紙で上の階の住人に抗議の手紙を書いたのは司津子だというのは分かったのですが、英二の死の理由が分かりません。 皆様の読後の感想を述べて頂けたら幸いです。 宜しくお願いします。

Posted byブクログ

2014/02/08

永井姉妹と森口兄弟は、姉と兄、妹と弟が同級生同士で、常に互いの消息を意識してきた。が、ある日、一人が永遠に欠けた。バブル前夜の痛々しい青春を描く文庫オリジナル。 桐野夏生が江戸川乱歩賞でデビューする前の習作だそうだ。時代の雰囲気はわかるけど、話が前に進まない。稚拙な感じ(著者も...

永井姉妹と森口兄弟は、姉と兄、妹と弟が同級生同士で、常に互いの消息を意識してきた。が、ある日、一人が永遠に欠けた。バブル前夜の痛々しい青春を描く文庫オリジナル。 桐野夏生が江戸川乱歩賞でデビューする前の習作だそうだ。時代の雰囲気はわかるけど、話が前に進まない。稚拙な感じ(著者も認める)は否めなかった。 (D)

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2013/12/12

すっきりしない物語だという印象。桐野夏生がデビュー前に文学賞に応募して落選した作品を改稿したものらしい。でもこの誰もが不機嫌な感じが桐野夏生らしい。一番引っ掛かりを感じたのは夜中の騒音を批判する「あなたがたの楽しみは同時に他人の苦しみ」というメモ。SNSなどもそんなものかもしれな...

すっきりしない物語だという印象。桐野夏生がデビュー前に文学賞に応募して落選した作品を改稿したものらしい。でもこの誰もが不機嫌な感じが桐野夏生らしい。一番引っ掛かりを感じたのは夜中の騒音を批判する「あなたがたの楽しみは同時に他人の苦しみ」というメモ。SNSなどもそんなものかもしれないとフと思った。

Posted byブクログ

2013/09/09

1988年にすばる文学賞最終候補作まで残った幻のデビュー?作品 文庫オリジナル 30代になっても結婚せず両親と暮らす姉妹。妹の美浜と英二は高校時代付き合っていたが英二が自殺、職場で偶然兄の恵一と再会する…

Posted byブクログ

2013/07/31

とても薄い本です。内容も淡々と進んでいきます。特別何か山があるわけでもなく谷があるわけでもなく。 全体的に仄暗く、じっとりとした湿度の高い作品です。 主人公の美浜の性格も暗い。そして地に足がついてなくてフワフワしている存在。最終的にどいつもこいつも何かなぁって思わせるあたり、処女...

とても薄い本です。内容も淡々と進んでいきます。特別何か山があるわけでもなく谷があるわけでもなく。 全体的に仄暗く、じっとりとした湿度の高い作品です。 主人公の美浜の性格も暗い。そして地に足がついてなくてフワフワしている存在。最終的にどいつもこいつも何かなぁって思わせるあたり、処女作でも桐野作品に違いないですね。 正直英二のことや姉妹のことはあまり関心持てなかったのですが、吉田さんが病気になってからはリアルでした。 病院に入っちゃうと人が変わるよね。でもこっちは元気な時が基準だから腹が立つよね。 よく誰にも迷惑かけたくないから一人で死ぬっていう人がいますけど、恵一の言うとおり、死ぬときはみんなに迷惑かけていくんです。それが分からないやつにはなりたくないと思いました。

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2012/12/09

桐野夏生先生の、「幻の処女作」ということだけあり、 舞台はバブル期の千葉-東京。 四半世紀前の時代の空気は自分にはピンときにくいところもあるので、 この物語の奥深さはしっかり解らない部分もあるのですが、 近隣の公団が次々取り壊されマンションに建て替えられる 風景が今身近にあふれて...

桐野夏生先生の、「幻の処女作」ということだけあり、 舞台はバブル期の千葉-東京。 四半世紀前の時代の空気は自分にはピンときにくいところもあるので、 この物語の奥深さはしっかり解らない部分もあるのですが、 近隣の公団が次々取り壊されマンションに建て替えられる 風景が今身近にあふれているので、この 「急速に進めようとする時代感と、取り残される時代感」は 肌で感じる部分もあります。 今と違うのは、当時は携帯もPCもなく、本編で描かれるような 近所との繋がりが残っていたことですね。 それゆえのきしみも出てきていますが、 今はこれがますます希薄になり通信ツールの普及と裏腹に 更に人との繋がりが見えなくなっている気がします。 あえて★なしにしました。 話が悪いのでなく自分との接点での理由で。

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2012/11/14

初期の作品。 取り残された人々の話。 淡々としていて、ドロドロ感やあっと驚く展開もない。 閉塞感のある暮らしの中、亡くなった恋人の自殺の真相も分からないままだし、何を伝えたいのかよく分かりませんでした。 薄くて、読みやすかったけど、 桐野作品としては、好みではないです。

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2012/10/28

31だからこそのリアルであった。これを壊れた家庭と言えるかどうかは本人次第なところもあるだろうが、きっとそこら中にある家庭だろうというのが痛い。

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2012/07/19

スッキリしないラスト。が、これでいいのかなあとも思う。 女の気持ちはやっぱりどこか男とズレがあるなあ、としみじみ。

Posted byブクログ