冒険の国 の商品レビュー
桐野夏生さんの処女作。 すこし物足りなさはあるけど、 残された人たちのどうしようもない心の内が見えてくる。
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桐野夏生が最初の頃に書いたのをところどころ改良した作品。ありふれた日常の中にある人間関係を描いている。どこか寂しげな、孤独感が漂う作品だが、勢いというか、読ませる部分があまりないように思う。だが、桐野夏生の本では逆に少し新鮮さを感じた。
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自殺した恋人の兄と偶然出会うところから、自分をとりまく環境にひずみが生まれ始める。中でもマンションの上の階に住む住人への差出人不明の手紙が、印象深く、怖かった。
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あらここで終わりと思った、ちょっともやもや。でも宇野さんとか印象に残る人、目を引く人がでてきていい。
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桐野夏生の冒険の国を読みました。桐野夏生の初期の作品だそうです。ディズニーランドができた頃の浦安が舞台の青春小説でした。確かに昨今の作品に比べるとストーリーなどは荒削りですが、桐野夏生らしい女性の感性が描かれていて、面白く読みました。表題の冒険の国はディズニーランドのことでしょう...
桐野夏生の冒険の国を読みました。桐野夏生の初期の作品だそうです。ディズニーランドができた頃の浦安が舞台の青春小説でした。確かに昨今の作品に比べるとストーリーなどは荒削りですが、桐野夏生らしい女性の感性が描かれていて、面白く読みました。表題の冒険の国はディズニーランドのことでしょうかね。
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この作品は、1988年の「すばる文学賞」に桐野夏生が応募し、最終候補作には残ったが結局落選したものに、加筆・修正を加えたもの、ということである。1988年、というのはバブルの直前の時期、小説の舞台は、ディズニーランド近辺の街というから、浦安ということだと思う。シンデレラ城が、小説...
この作品は、1988年の「すばる文学賞」に桐野夏生が応募し、最終候補作には残ったが結局落選したものに、加筆・修正を加えたもの、ということである。1988年、というのはバブルの直前の時期、小説の舞台は、ディズニーランド近辺の街というから、浦安ということだと思う。シンデレラ城が、小説の背景としてよく登場する。かなり短い小説である。桐野夏生本人が、この小説に関するあとがきを書いていて、それによれば、この小説は「取り残された人々」を描こうとしたもので、主人公の美浜の家族は、自分たちは間違いなく取り残される、という予感に怯えて暮らす「滅びゆく家族」という設定となっている。何か、シンデレラ城に象徴されるようなものに取り残される人たちと、そういう人たちによって構成される家族の話、ということであろうか。明るくない話、というか、はっきりと暗く、何と言うか、小説に書かれた以降の生活にも、大きな変化のない人たちの生活の話、ということになるだろうか。ということなので、劇的な展開はなく、淡々と話は進んでいく感じの小説だ。
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日常を描いた本。なのですが、年齢層と会わなかったかいまいち共感できず・・でも、すっきりした印象だったので、どう作者の別の本も読んでみようかな。
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装丁とタイトルに魅かれて買ったのですが、うーん。どことなく、肩透かしという感じ。いい悪いというより、あらすじを見て思っていたのとすこーし違うかなというのが理由です。
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触れたくないまま放置してきた過去のわだかまりであった「同級生の自殺」。その真相探しの物語。。。かと思ったら、そうでもないようで、桐野さんらしいというか、本書もなんともすっきりしない結末でした。 あとがきによれば、「取り残された人々」を書こうとしたそうで、読者まで取り残されてしまっ...
触れたくないまま放置してきた過去のわだかまりであった「同級生の自殺」。その真相探しの物語。。。かと思ったら、そうでもないようで、桐野さんらしいというか、本書もなんともすっきりしない結末でした。 あとがきによれば、「取り残された人々」を書こうとしたそうで、読者まで取り残されてしまった感。 2006/2/21
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二冊目の桐野夏生作品。 処女作ということで物足りないとこも合ったが、この人の不思議な感じがでている。人間関係のベクトルのぶつかり合いや逃げあいが見事に描かれていて、のめりこんでしまう。 こーいう切ない話を好んで読んでいるわけではないのだが、なんだか引き寄せてしまう。
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