1,800円以上の注文で送料無料

冒険の国 の商品レビュー

2.9

60件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2019/02/15

久々に桐野夏生の本を手に取りました、再読。 全然覚えていないけど、何だか一時期買っていた桐野夏生にしては甘っちょろいなぁ、と思っていたら、新人の頃の作品なのね。さもありなんという感じだし、賞を取れなかったという事実に世の中って結構まっとうなんだなとほっとしたりも。

Posted byブクログ

2018/10/09

著者が賞を取る前の幻の処女作に加筆した作品(とは知らずに読んだ)。ディズニーランドの見えるマンションで両親、姉と暮らす主人公、美浜はかつて付き合っていた彼氏が自殺したことをずっと引きずって生きている…。あとがきで著者自身が拙い、浅いと書かれているように淡白な印象。

Posted byブクログ

2018/10/01

物語の舞台はディズニーランドが出来た当時の千葉県。発展していく街の中、高齢家族の永井一家は取り残されて浮いていた....。この話、初期の初期の作品らしく、オチもなければ抑揚もない。ただ淡々と綴っているだけの文章。でもそこが、本全体から何とも言えない物悲しさを醸し出している。涙が出...

物語の舞台はディズニーランドが出来た当時の千葉県。発展していく街の中、高齢家族の永井一家は取り残されて浮いていた....。この話、初期の初期の作品らしく、オチもなければ抑揚もない。ただ淡々と綴っているだけの文章。でもそこが、本全体から何とも言えない物悲しさを醸し出している。涙が出るような悲しさではないのに、哀しい......。結局何も解決しないので、スッキリしたい方には1ミクロンもお勧めできないが、個人的にはおセンチになりたいときには読み返している。

Posted byブクログ

2017/04/20

これって本当に桐野夏生の本?って感じに淡々と話が進んでいった。 盛り上がって早く続きを読みたい!という衝動もなかったし、涙がこぼれることもなかった。 TDLができたすぐ後の時代の浦安のマンションに住んでいる父母姉妹。父は元漁師だったが今は失業中で母親が魚市場で働いている。姉は市...

これって本当に桐野夏生の本?って感じに淡々と話が進んでいった。 盛り上がって早く続きを読みたい!という衝動もなかったし、涙がこぼれることもなかった。 TDLができたすぐ後の時代の浦安のマンションに住んでいる父母姉妹。父は元漁師だったが今は失業中で母親が魚市場で働いている。姉は市役所勤務、妹は建設会社の出張所で働いている。 マンションの上に住んでいる宇野さんがバタバタとうるさくしてごめんなさいや、職場の事務所の大家さんの吉田さんが具合が悪くなって、隣の職場の村田さんと一緒にお世話をしたり…。 その大家さんの土地が欲しくて、恵一さんが吉田さん宅へ来た。彼は美浜と付き合っていた英二の兄だった。 英二は美浜と喧嘩したすぐ後、自殺した。 この自殺の原因はいまだ不明なのだが、離れて暮らしていた美浜が知らなかっただけで、いろいろとうわさが立っていたのだった。 結局自殺の原因や、姉の付き合っている人などの回答は得られなかった。本当に淡々とした物語だった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 永井姉妹と森口兄弟は、姉と兄、妹と弟が同級生同士で、常に互いの消息を意識していた。特に、弟の英二と妹の美浜は、強い絆で結ばれていた。が、ある日、一人が永遠に欠けた。英二が自殺したのだ。井濱は、欠落感を抱えたまま育った街に帰ってくる。街はディズニーランドが建設され、急速に発展していた。そこで、美浜は兄の恵一に再会する。バブル前夜の痛々しい青春を描く文庫オリジナル。(裏表紙より)

Posted byブクログ

2017/02/16

2017.2.16-17 英二を自殺で失った美浜の欠落感は、戻った実家の家族や英二の兄との再開でも満たされないばかりか答えも出ず・・・

Posted byブクログ

2016/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

過去の恋愛に縛られて、忘れられない美浜。 街は変わっても、かわれない美浜。対照的な印象だった。 読みやすく一気に読了しました。

Posted byブクログ

2016/02/28

桐野夏生の昔の作品らしく、本になっていなかったものらしいです。読み終わるまでそうと知らず、地味な作品だなあと思ってしまっていました。そうかあ最初はこんな感じだったんかあ。

Posted byブクログ

2015/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高度成長期のあらゆるものが変化をしている時代に生きるある家族の物語。幼なじみの死から周りの人々との関係が崩れた中、自分の気持ちの整理がつかぬまま世間は大きな変化をし続けているギャップが作品の肝であり良さであるだろう。

Posted byブクログ

2015/07/23

姉妹仲が悪いとか吉田さんの行く末とか妙に現実的で自分に降り掛かってきそうな予感がして身につまされる(¯―¯٥) 妹は損な立場だわ。。。

Posted byブクログ

2014/09/25

時代というか時間に取り残された人たちの物語( ´ ▽ ` )ノ。 誰もが本心を隠し、つながりを持つことを恐れている( ´ ▽ ` )ノ。 皆さんの書評読むとラストにご不満みたいだけど、スッキリ万事解決なんて話ばかりじゃつまらない( ´ ▽ ` )ノ。というか、これだけ示唆されても...

時代というか時間に取り残された人たちの物語( ´ ▽ ` )ノ。 誰もが本心を隠し、つながりを持つことを恐れている( ´ ▽ ` )ノ。 皆さんの書評読むとラストにご不満みたいだけど、スッキリ万事解決なんて話ばかりじゃつまらない( ´ ▽ ` )ノ。というか、これだけ示唆されても英二の死の真相がわからないものかなあ?

Posted byブクログ