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水曜の朝、午前三時 の商品レビュー

3.4

192件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    62

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    25

  5. 1つ

    7

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2014/08/26

「たとえ愚かなことを口にしてしまったと嘆くような結果になったとしても、あの時ああ言っておけばよかったと悔いるよりは少しはましなのかもしれない…後悔することを恐れて口を閉ざしている人は、私の知る限り、不幸に見舞われることもない代わりに、幸運に出会うこともなかったように思います」

Posted byブクログ

2014/06/12

んん~・・・。 「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら・・・」 なんていうあらすじを読んで期待していた割には ちょっとガッカリだった。 直美という女性が死の間際に娘に残した自分の半生のテープ。 それで話が流れていくのだけれど、直美と臼井さんの愛の深さ・・・ それが ほ...

んん~・・・。 「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら・・・」 なんていうあらすじを読んで期待していた割には ちょっとガッカリだった。 直美という女性が死の間際に娘に残した自分の半生のテープ。 それで話が流れていくのだけれど、直美と臼井さんの愛の深さ・・・ それが ほとんど私には感じられなかった。 惹かれあっていたであろう事は、わかるのだけれど二人が恋人同士として愛を育んでいた というのは感じられなかった。 時代背景もあるのだろうけど、そこがとても物足りなかった。 あと、直美の娘 葉子と語り部である「僕」の再会なども興味があったのだけれど詳細には書かれていなかったので残念だったかなぁ。 あの時、あの道を選んでいたら・・・ なんてことは誰にだって多かれ少なかれあることだと思う。 でも、大抵は自分の選んだ道が 最善なのではないかと思う。 もし違う道を選んでいたとしても、あっちにしておけばどうだったか・・・と思い返す日もあるだろうし。 人生の岐路に、きちんと自分と向き合って出した答えであれば、とにかくそれが自分の歩いていく道。最善の道なのだ。と私は思う。 その大事な岐路を決して人任せにはしない事。 それが後悔しない一番の方法だと思う。

Posted byブクログ

2014/05/01
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再読。しかし、2010年に読了しているようだが記憶がない。病院に行く道中に少しずつ読むという感じだったため、再読は約3ヶ月かけて読了したが燃え上がるような恋愛小説だったという事もあり、今回は内容をしっかり覚えている。A級戦犯や在日朝鮮人、太陽の塔などあの時代を交えながらの恋愛小説というのはその時代を知らない(体験)世代としてはこんな感じかという新鮮な気持ちになる。

Posted byブクログ

2014/02/09

素晴らしかった。 宝物にしたい文がたくさん出てきた。 抜粋 「その人が言ったことをそんなに気にしなければいけないほど、お前はその人のことを重視しているのか」 「人生とは宝探しなのです」

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2014/09/10

全くノーマークの本、作家さんですが、古本屋さんのPOPを見て購入。 が・・・ 大阪万博のホステスをしていた直美と臼井のラブストーリーらしい・・・ らしいと言うのは私にとってこの話は単純にラブストーリーの範疇には入れられない。 この当時だからこそ、あきらめた恋なのかもしれない。 で...

全くノーマークの本、作家さんですが、古本屋さんのPOPを見て購入。 が・・・ 大阪万博のホステスをしていた直美と臼井のラブストーリーらしい・・・ らしいと言うのは私にとってこの話は単純にラブストーリーの範疇には入れられない。 この当時だからこそ、あきらめた恋なのかもしれない。 でも、現在の私にはちょっと理解できない。 2001年に刊行され、版を重ねている本ですが・・・

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2014/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

許されざる恋。 隔たる立場のカベを越えられず、それでも越えようとあがく2人。 時代と世間が胎動しようとしはじめた矢先の恋、あともう少し遅ければ成就した、あともう少し早ければ出会う事すらなかった。 戦後を区切る節目の1970年、その象徴たる大阪万博をバックに2人の恋は21世紀の俺たちにどんな物語を見せてくれるのか… とまぁ、こんな感じの恋愛小説なんですけど、俺はその物語の本筋も去ることながら、主人公直美さんがなんともエエキャラで、そっちの動きが楽しかった。生活を崩した才女、もうちょっと脱線できたら、直美さんはオノ・ヨーコだったかも知れないのになぁ 恋の相手の臼井さんも、没落貴族(?)の両親も、ホステス仲間(水商売ではない、大阪万博ではコンパニオンをホステスと呼称した)も、その他色んな味わい深いキャラクターが出てくるけど、みんな主人公を上手に引き立てていて良い 午前3時の独特な空気、今の俺にとってはもはや朝でしかないけど、若い頃の午前3時は異世界への入口だったよな。余談だけど、物語後半凄くその事を思い出しました

Posted byブクログ

2013/09/27

初めて読んだのは何年も前だが、読後の切なさとともに強く印象に残っている作品。たまに読み返したくなる本。

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2013/09/24

読友の方の推薦書。物語の語り手の直美はなかなかに魅力的であり、またひじょうに個性的な女性だ。しかし、その反面「個」を貫ききれない古風さにとらわれてもいる。雙葉中・高からお茶大は、まるで川上弘美のたどったコースそのままだ(大学での専攻は違うが)。物語は、恋愛心理における心の震えを実...

読友の方の推薦書。物語の語り手の直美はなかなかに魅力的であり、またひじょうに個性的な女性だ。しかし、その反面「個」を貫ききれない古風さにとらわれてもいる。雙葉中・高からお茶大は、まるで川上弘美のたどったコースそのままだ(大学での専攻は違うが)。物語は、恋愛心理における心の震えを実に見事に捉えている。ところが、別離の理由があまりにも短絡的であり、ひるがえって愛のあり方にも「自己投入」が足りないと感じさせるのは残念だ。1970年の万博のハレを背景にしたことは、大きな成功でもあり、また限界にもなった。

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2013/09/06

何不自由なく、誰に縛られるでもなく、思いのままに生きられたらどんなに楽しいかしらと思う人は、沢山いるけれど、実際そのように生きている人はほとんどいないでしょう。家族のしがらみ、世間の目、お金、仕事、見栄や建前、そして心身の健康。関わる相手の気持ちも然り。時間はどうしたって戻せない...

何不自由なく、誰に縛られるでもなく、思いのままに生きられたらどんなに楽しいかしらと思う人は、沢山いるけれど、実際そのように生きている人はほとんどいないでしょう。家族のしがらみ、世間の目、お金、仕事、見栄や建前、そして心身の健康。関わる相手の気持ちも然り。時間はどうしたって戻せないのだから、人はあの時こうしておけば良かったという後悔や懺悔をかかえながらでも、その時その時の最善を選んで生きていくしかないんじゃないかな?ということ。直美のテープのラストは私を勇気付けてくれました。多分これから何度も思い返すだろう 。

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2013/07/22

直美さんの、様々な選択に迫られる辛さが伝わってきた。 本全体でみると、自分には合わなかったかなぁ。この手のラブストーリーは自分には読み辛い。

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