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土の中の子供 の商品レビュー

3.3

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    7

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2016/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りた本。 「土の中の子供」タクシードライバーの主人公が、暴走族に襲われている場面から始まる。どんよりとした話 「蜘蛛の声」誰だかわからない主人公は、隠れている。とにかく隠れている。結局どんな人物なのか、一切分からないままだった。 どちらもどんよりとした作品です。

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2016/01/03

死を望み、死に近いところで暮らし、それでも生きたいと願う。理不尽な悪意の中で育った主人公の、静かな哀しみが少しずつ、少しずつのしかかって来るようで、とても重かった。共感できる想いがあるのも、つらい。「僕は土の中で生まれたんですよ」自身で作り上げた新しい人生を選んだ、主人公の言葉が...

死を望み、死に近いところで暮らし、それでも生きたいと願う。理不尽な悪意の中で育った主人公の、静かな哀しみが少しずつ、少しずつのしかかって来るようで、とても重かった。共感できる想いがあるのも、つらい。「僕は土の中で生まれたんですよ」自身で作り上げた新しい人生を選んだ、主人公の言葉が印象的。

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2015/10/13

人の心の内面を描こうというそういう意図が見えすぎていて、狙っている感じがしてしまって、しらけてしまう。そんな感じの作品。

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2015/10/08

養父母に虐待を受け、施設で育った青年のお話。 とても陰惨で悲しく、気持ちのやり場がなくなるが、どうにも、地の文章で抱く人物のイメージと、実際に会話する人物のイメージが重なりにくい。この人がこんな風に話すかな、こんなことするかなという違和感を感じてしまう。 非凡な体験をした人物の...

養父母に虐待を受け、施設で育った青年のお話。 とても陰惨で悲しく、気持ちのやり場がなくなるが、どうにも、地の文章で抱く人物のイメージと、実際に会話する人物のイメージが重なりにくい。この人がこんな風に話すかな、こんなことするかなという違和感を感じてしまう。 非凡な体験をした人物の内面を描くという難題を、独特の着眼と洞察でクリアしているところはさすがだが、逆に鋭く描ききったことがかえって違和感を際立たせてしまった。 そのために、そこまで乗ってきた話の流れを断ち切られてしまい個人的には今ひとつ。 この印象は、一緒に収録されている短編『蜘蛛の声』でも同じだった。

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2015/09/02

徐々に明らかになる主人公の少年時代。遠い親戚に虐待され、施設に預けられた過去はおぼろげながら思い出せるが、自分の生みの親との思い出は思い出せない。それは、心に酷いダメージを受けて思い出さないだけなのかもしれないし、そんな、心に傷を負った主人公の精神の話。自分が凹んでいるときに読む...

徐々に明らかになる主人公の少年時代。遠い親戚に虐待され、施設に預けられた過去はおぼろげながら思い出せるが、自分の生みの親との思い出は思い出せない。それは、心に酷いダメージを受けて思い出さないだけなのかもしれないし、そんな、心に傷を負った主人公の精神の話。自分が凹んでいるときに読むとアカンかもしれない。最後に救いがあったとしても、そこまで耐えられるか分からない、この作者の話は。それでもひきつけられてしまうのはこの作者の文章力・・・なのか?その判断は次に読む「教団X」で判断しましょう。

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2015/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編2話。 『土の中の子供』と『蜘蛛の声』、どちらも暗い話。 『土の中の子供』 養親から苛烈な虐待を受けて育った子供。施設に引き取られ、大人になって自立してからもなおトラウマを抱いて生きていく。 『蜘蛛の声』 こちらの方が好み。錯乱ぶりがいい。

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2015/07/21

あとがきで自分の本質を書いた、とありました。ここまで暗く暴力的なのかどうかはわかりませんが、最後には、それでも愛とか強く生きることを説いている気がしました。

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2015/03/16

図書館にて。内に内にどんどん深くなっていく暗澹たる気持ち。2作が収められていて、表題作はでも最後に希望の光が見えてほっとした。

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2015/02/21

親に虐待され、土に埋められて命を奪われそうになりながら、奇跡的に助かったという悲惨な過去を持つ男が主人公。 この作者の作品を手に取るには、いつも覚悟がいる。社会の底辺で、理不尽な暴力と死の影が付きまとい、苦しむ人ばかりが登場するから。芥川賞を受賞した本作も、重苦しくて、読んでいて...

親に虐待され、土に埋められて命を奪われそうになりながら、奇跡的に助かったという悲惨な過去を持つ男が主人公。 この作者の作品を手に取るには、いつも覚悟がいる。社会の底辺で、理不尽な暴力と死の影が付きまとい、苦しむ人ばかりが登場するから。芥川賞を受賞した本作も、重苦しくて、読んでいて辛くなる。 でも、いつもどこかに一筋の光が見える。やりきれない環境のなかで、ささやかなこの光を頼りに、主人公は何とか一歩踏み出せるんじゃないかと思わせてくれるところが、魅力なのかも。

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2014/12/11

 この人の小説はおもしろくない。掏摸も、もう少し読んでいけばおもしろくなるのかな期待して読み進めたが最後までよんだが、おもしろくもなんともなかった。

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