おじいちゃんがおばけになったわけ の商品レビュー
死んだおじいちゃんがぼくのところに現れた。壁をすり抜けたりうぉーっと吠えてみたりおばけであることを楽しむふたり。おじいちゃんがおばけになったのはこの世に忘れ物があるかららしい。忘れ物を一緒に思い出そうとおじいちゃんとぼくは数日間ふたりだけの秘密の夜の時間を過ごす。忘れ物が何だった...
死んだおじいちゃんがぼくのところに現れた。壁をすり抜けたりうぉーっと吠えてみたりおばけであることを楽しむふたり。おじいちゃんがおばけになったのはこの世に忘れ物があるかららしい。忘れ物を一緒に思い出そうとおじいちゃんとぼくは数日間ふたりだけの秘密の夜の時間を過ごす。忘れ物が何だったか。その正体とふたりで過ごす時間に泣きそうになる。死んだ人と最後にこんな時間があったらなんて素敵なんだろう。この時間のおかげでぼくはおじいちゃんの死とその悲しみやさみしさを受け入れることができたんだな。前を向くことができたんだな。
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だいすきなじいじが死んじゃった。でもおばけになって帰ってきた。わすれているなにかをみつけるために… じいじのわすれていたものは…? そうか…と思わせてくれる大切なこと。 死をこんなにも温かくユーモラスに描けるなんて…絵本の力を感じる1冊。
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子どもたちに読み聞かせをしました。 ラストに向けてだんだんと声が震えるほどに泣いてしまいました。私の亡き父母もこんなふうに会いに来ていたかもしれない。そう思ったし、いま同居している体調の優れない義母のことも想いました。 手元に置いておきたい本です。
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まだ死が理解できない小さな子に、「おばあちゃんは死んじゃったんだよ」とどう話したらいいんだろうと、考えていたときがありました。大人だって、身近な死を受け止められないときがあるのに。 「おじいちゃんがおばけになったわけ」は死を扱った本ですが、決して暗くはありません。むしろ、幽霊にな...
まだ死が理解できない小さな子に、「おばあちゃんは死んじゃったんだよ」とどう話したらいいんだろうと、考えていたときがありました。大人だって、身近な死を受け止められないときがあるのに。 「おじいちゃんがおばけになったわけ」は死を扱った本ですが、決して暗くはありません。むしろ、幽霊になったおじいちゃんが、本当に壁を通り抜けられる!と言って、子どもとちょっとふざけてみたり、ほほえましい場面もたくさんあります。あたたかくて、前向きで。 長い旅に出た故人を想いながら、ちゃんとお別れをして、前を向いて生きる勇気を与えてくれる作品。大人の方もぐっとくる絵本です。
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3-1 2009/04/08 ********** 1-1 2009/02/18 ********** 1-1 2007/07/11 ********** 1-1 2007/01/24 ********** 「敬老の日」「おじいちゃん」に。
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祖父が亡くなって出会った1冊。 おばけというと怖いイメージがあるが、これは、なぜおばけになっておじいちゃんが自分の元に現れるのか、おばけという怖さではなく、おばけならではの、壁を通り抜けたり、怖い声を出したり出来る事を面白く描いてある事で子どもでも怖がらず読みやすい。 どうしてお...
祖父が亡くなって出会った1冊。 おばけというと怖いイメージがあるが、これは、なぜおばけになっておじいちゃんが自分の元に現れるのか、おばけという怖さではなく、おばけならではの、壁を通り抜けたり、怖い声を出したり出来る事を面白く描いてある事で子どもでも怖がらず読みやすい。 どうしておばけになったのかを伝える前に、生前の思い出話に浸り笑う孫と祖父の暖かい時間と理由がわかったときの祖父と孫のやりとりがとても感動的だった。 祖父の死を受け入れれた1冊となった。
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結構読み応えあったけれど、馨は引き込まれていた。自分では読まないけど、耳から聴く読み聞かせは大好きなのね。
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14分。おじいちゃんがおばけになってエリックの元に現れた。おじいちゃんが「忘れていること」を二人で探し歩く。
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予想通りの流れだったのに、おじいちゃんがおばけになった理由がわかると読み聞かせ中に涙が出てきた。「悲しいね」と言いながら4歳の長女の目にもうっすら涙が。 死というものを子供と語るきっかけになる絵本。死は悲しいけれど恐ろしいものではなく、自然なものだと受け入れやすくなるのでは。 主...
予想通りの流れだったのに、おじいちゃんがおばけになった理由がわかると読み聞かせ中に涙が出てきた。「悲しいね」と言いながら4歳の長女の目にもうっすら涙が。 死というものを子供と語るきっかけになる絵本。死は悲しいけれど恐ろしいものではなく、自然なものだと受け入れやすくなるのでは。 主人公エリックの最後の一言で、おじいちゃんの死を受け入れられたことがわかり、とても前向きになれる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大好きだったじいじが、心臓発作で亡くなってしまった。 でも、ママに「じいじは天使になるの」と言われても、パパに「じいじは土になるんだよ」と言われても、小さなエリックにはピンときません。 ところがお葬式の夜、なんと、おばけになったじいじがエリックの部屋にやって来たのです。 おばけの本には「この世にわすれものがあると、人はおばけになる」と書いてありました。 じいじの忘れものって何だろう?2人はそれを見つけられるのか? 私の家は現在5人家族。 私の両親、私たち夫婦、そして私たちの娘という構成です。 普段、私が仕事に行く日は母に娘を見てもらっていますし、父も娘をデレデレに可愛がってくれています。甘えたり叱られたり、遊んだりいたずらしたり、おでかけしたりおやつを食べたりお風呂に入ったり……。 私自身は祖父母と同居したことはないんですけど、娘にとってのじいじばあばは「親同様、家にいて当たり前」の存在。 子どもの頃、布団の中で「もしパパやママが死んでしまったらどうしよう」と考えて眠れなくなったように、今では「おじいちゃんやおばあちゃんがいなくなったら、娘はどれほど悲しむだろうか」と思い、胸がざわざわしてしまいます。 絵本の中のエリックは、優しいおばけになって現れたじいじと共に最後の時間を過ごしながら、ゆっくりと「死」を受け入れていきます。 いつか娘が初めて悲しいお別れを経験する時に、こういう絵本がその気持ちに寄り添ってくれるのかな、と思いました。
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