麦ふみクーツェ の商品レビュー
久しぶりにしっかりした「ものがたり」を読んだ。 「ものがたり」のなかに出てくる「ものがたり」にも面白いものが多い。オウムとあめ玉、ねずみの楽園、スカンクのライター、鳩女、泣いてしまう恐竜。 世の中は、ものがたりにあふれている。スクラップブックみたいな新聞紙をみて、再認識させてくれ...
久しぶりにしっかりした「ものがたり」を読んだ。 「ものがたり」のなかに出てくる「ものがたり」にも面白いものが多い。オウムとあめ玉、ねずみの楽園、スカンクのライター、鳩女、泣いてしまう恐竜。 世の中は、ものがたりにあふれている。スクラップブックみたいな新聞紙をみて、再認識させてくれるものがたりでした。 http://www.mao55.net/gohan
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久しぶりに「いい本に出会ったあああーー!!!」って思った本。 いしいしんじにはまりそうな予感。 最初は彼のつかう日本語の響きがすごくいいなあってだけだったんだけど、読んでるうちにいつのまにか物語にも夢中になってた。ぼくも、お父さんも、おじいちゃんも、ちょうちょのおじさんも、用務員...
久しぶりに「いい本に出会ったあああーー!!!」って思った本。 いしいしんじにはまりそうな予感。 最初は彼のつかう日本語の響きがすごくいいなあってだけだったんだけど、読んでるうちにいつのまにか物語にも夢中になってた。ぼくも、お父さんも、おじいちゃんも、ちょうちょのおじさんも、用務員さんもみんなみんないいキャラ。5つ星以上の星をあげたい。
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「目が見えようが見えなかろうが、人は地図のとおりに 歩くことはできない。それはたえずかきかえられる。 予想もつかないついたてが突如としてあらわれ、 足もとの砂がまたたくまに崩れおちる。そして、 いくら風景がかわっても、ひとはその先へ先へと、 あるいていかなけり...
「目が見えようが見えなかろうが、人は地図のとおりに 歩くことはできない。それはたえずかきかえられる。 予想もつかないついたてが突如としてあらわれ、 足もとの砂がまたたくまに崩れおちる。そして、 いくら風景がかわっても、ひとはその先へ先へと、 あるいていかなけりゃなんない。」 ガツンときた。
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ねずみの話はともかく(小動物嫌い) それ以外はとても良く描かれた作品。 数学者のお父さんと打楽器奏者の祖父に育てられた 体の大きな「ねこ」というあだ名の少年の話。にゃあ。久しぶりに合奏なんぞしたくて堪らなくなりました。
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噛めばかむほどおいしいよう、 ページをめくるたびニヤニヤしてた。 夢物語じゃないけれど、 これほんもののファンタジー。 『ツバル』という映画のワンシーンを思い浮かべて読んでたらもういっこ、別の映画ができた。頭んなかに。
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うーんこれもよかった。最初は読むのやめようかとおもったけど。やっぱりいしいしんじのおはなしは、読み終えるのがもったいない。ずっと浸ってたいなあって。
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何か「音楽」ぽい小説を読みたいなと思った時に見つけました。主人公が打楽器奏者兼指揮者で、その祖父がティンパニ奏者で、二人は港町の吹奏楽団の団員で…という、元吹奏楽部・パーカッション担当の私にはたまらない要素が入っていたのです。 ◆読後、最初に思ったのは、ラヴェルの『ボレロ』みたい...
何か「音楽」ぽい小説を読みたいなと思った時に見つけました。主人公が打楽器奏者兼指揮者で、その祖父がティンパニ奏者で、二人は港町の吹奏楽団の団員で…という、元吹奏楽部・パーカッション担当の私にはたまらない要素が入っていたのです。 ◆読後、最初に思ったのは、ラヴェルの『ボレロ』みたいだなという事でした。主人公をはじめ、外見も内面も様々な登場人物たちが少しずつ登場してきて、その人生が重なったり絡み合ったりしながらハッピーエンドに向かっていく、というところが。 ◆ほんとに沢山の人が登場しますが、中でも気に入っているのは3人。主人公は誰よりも背が高くて目立つ(具体的な数字は出てこないけど、推定2.5m)くせに、誰よりも自分に自信がなくて常に迷っている少年。その彼に「規格外だからできる事がある」のを教えてくれる、全盲だけどその他の感覚が抜群に優れている元ボクサー。「誰かを守って生きていこう」という大人の男性の決心を主人公にさせる、ファッションセンス抜群の色盲の女性。そして「普通じゃない事の面白さ」を教えてくれる、着ぐるみを着た小さな(同推定80cm)盲目のトップチェリスト。目にまつわるハンディを受け入れて自分の才能を磨き続けた人たちが、その外見のために人の注目を集め続けた主人公の内面と向き合ってくれるのです。 ◆登場人物もその人たちを描写する文章も独特なので、好き嫌いは大きく分かれそう。でも、読んだ後に心に残るものはとてもシンプル。私にはどんな特技があったっけ、どうしたらのびのびと過ごせるんだっけ、なんて考えながら、前向きな気持ちになれます。
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いしいしんじ好きなお友からかりました。 もうねーいしいしんじワールド炸裂ですね。 いまわたしたちがすんでいる世界に似ていて異なる世界。 やさしく、でもどこか寂しく暗い。 ねことおじいちゃん、おとうさんに用務員さん。 こころのなかにクーツェの足音が絶えず流れる中読み終えました。 音...
いしいしんじ好きなお友からかりました。 もうねーいしいしんじワールド炸裂ですね。 いまわたしたちがすんでいる世界に似ていて異なる世界。 やさしく、でもどこか寂しく暗い。 ねことおじいちゃん、おとうさんに用務員さん。 こころのなかにクーツェの足音が絶えず流れる中読み終えました。 音楽。あたしは音楽がだいすきで、人生になくてはならないものになってる。 けれどまた、このお話で音楽に対する考えがすこし増えた気がする。 世界がどんなに暗くても、どんなに醜くても、音楽は絶対的にありつづける。 醜いものから目をそらさないいしいさん。 このお話がだいすき。
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読み始めから読み終わるまで1ヶ月くらいかかりました。後から目次を見返してみると、全部で4章立てになっていました。章立てでは一番短い3章目がなんだかちょっと中だるみかなと思いながら読んでいた部分だったかもしれません。 最初は、「ねこ」の語り口、テンポ、リズムがうまくつかめなくて、...
読み始めから読み終わるまで1ヶ月くらいかかりました。後から目次を見返してみると、全部で4章立てになっていました。章立てでは一番短い3章目がなんだかちょっと中だるみかなと思いながら読んでいた部分だったかもしれません。 最初は、「ねこ」の語り口、テンポ、リズムがうまくつかめなくて、なかなかページが進んでいかなかったのです。でも、2章の途中から、特に4章なんて、ぐいぐい、ぐいぐい、どんどん、どんどん進行していきました。あんまり早く読んでしまうともったいないなという気持ちも生まれていたのに、どうしてもお話の先が早く知りたくて、そうとうな速度で読んでいたと自分でも感じていました。そして、だんだんと、お話の中に散りばめられていたエピソードの一つ一つ、誰かの発言のちょっとした言葉、あるいは、行動の一つが結びついていくのを確認しながら読むのはなかなか快感でした。 物語を読むことを楽しみたいという方、楽しいお話(愉快ではなく、楽しいという感じ)を読みたいなと思っている方に。
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とん、たたん、とん。聞こえる音はきっと当たり前だけど、かけがえのないモノ。変人「クーツェ」はどこにでもいるんじゃないかな。ねこのコンサートは是非行きたいと思った。持参するのは、きっとスプーンかな。メッセージ性溢れるすばらしい本。とん、たたん、とん。
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